官僚によるマインドコントロール()捕鯨問題-10’

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243名無しさん@3周年
完璧な犠牲者という身分にしがみつくための戦いであった、と見ることができよう。」そして彼はこの後で、オランダ人は日本人と同じ尺度で測られることを侮辱と見なすと述べている。つまり日本人の戦争犯罪はケシカランが、自分たちの植民地主義はそうで
はない、自分は日本人とは別なのだということだ。こうした二重基準が、オランダ人・ヨーロッパ人ばかりか、日本人の思考法をも蝕んでいるとは何としたことであろう。それも日本の代表的新聞と目される朝日においてなのだ。朝日は、このことがもたらすか
も知れない悪影響について考えたことがあるだろうか。二重基準が骨の髄までしみ込んだヨーロッパ人は、朝日の記事を読んで満足してうなずくだろう。そうだ、自分とアジア人は同じ基準で測られてはならないのだ、何しろアジアの経済大国日本を代表する新
聞も同様の見解なのだから、と。自国政治家の不注意な発言が外国に与える悪影響に敏感であるなら、自分の論調がヨーロッパ人の偏見を助長していないかにも同様に敏感であるべきだ。朝日はこの点を厳しく自己検証すべきであろう。私は別の話題に深入りし
すぎたかも知れない。しかし、以上のような朝日新聞の摩訶不思議な姿勢をまず知っておかないと、捕鯨問題に関するこの新聞のおかしな態度も理解できない。要は、歴史認識や国際関係感覚においてどこか狂っている人間・団体は、捕鯨問題を正しく捉える能
力にも欠けている、ということなのである。(2)朝日新聞の捕鯨問題報道 さて、本題である。捕鯨問題に関する朝日の報道を見る上で注意すべきは、(1)どの程度のスペースを割いているか (2)どういう欄で扱っているか(署名記事か無署名か) (3)どういう
スタンスを取っているか、である。なお以下で引用する記事の日付は基本的に新潟配布版(夕刊なし)によっているので、東京本社版とはズレている可能性があることをお断りしておく。また、ここではスペースの制約上、87年以降を扱うことにする。87年、捕
鯨モラトリアムの実施により日本が調査捕鯨を行うとした際に、朝日は「調査捕鯨の強行は避けよ」という社説を掲げた(7月20日)。その論拠として挙げられているのは、国際的に強い反発を招くから、貿易摩擦にもさらに悪い影響を及ぼすからというのが第
一、日本の調査捕鯨計画にも無理があるから、というのが第二であった。