官僚によるマインドコントロール()捕鯨問題-10’

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242名無しさん@3周年
来日時には日本の戦争犯罪に言及しながら、インドネシアでは自国の過酷な植民地主義を一言も謝罪しなかったという、オランダ女王のエゴ丸出しの態度をおかしいと見抜く目もない。私は小渕首相がオランダ首相に謝罪するのも不当だと思うが、それは仮に措
いてもよい。朝日はせめて、「われわれは戦時中犯した行為を何度でも謝罪するから、その代わりオランダは自国の帝国主義についてインドネシアに深く謝罪してはどうか」と提唱する程度の社説がどうして書けないのであろうか。この文章の読者の中には、「
朝日」「産経」というブランドに最初からある種のイメージを抱いている方もおられるかも知れない。産経の記事は要は自国の戦争犯罪の言い訳として書かれたのだと思う方もおられるかも知れない。そういう方は、一度図書館で両紙のこの問題に関する記事を
虚心坦懐に読み比べてみられることをお勧めする。先入見を捨てて読むなら、産経の記事はポスト・コロニアリズム時代の知的潮流を的確に捉え、また調査が隅々まで行き届いているのに対し、朝日の記事は視野が狭く情緒的で、真の知性からは程遠く、まるで
小学生の作文であることが分かるはずである。右で引用したカウスブルックの本も、ポスト・コロニアリズム時代と言われながらヨーロッパ人が過去の帝国主義をさっぱり反省していないという告発の書として書かれたものである。オランダ人でも、心ある人に
はそうした倒錯した事情が明瞭に見えているのだ。彼はこの点について次のように述べている。「戦争当事国がお互いに怪物だとか野蛮人だ
とか言って相手国を罵倒するのは、もちろんいかなる戦争にもつきものだが、極東戦争においては、植民地支配の事情とそれにつながる人種偏見のために、この戦争像が一段と複雑なものになっている。日本軍のオランダ領東インド侵攻は侵略戦争としてだけで
なく、ある種の”違反”とも見なされた。つまり、西洋の国を攻撃するとは身分不相応なことであり、そのうえ負けることを知らないとはなんと礼儀知らずで謙譲の美徳のなさよ、と見なされたのである。」「日本に攻撃されたのはオランダ人であるが、彼らは
本国にいたのではなく、戦争の舞台となったインドネシアに武力侵入して植民地化し、軍事支配の上にあぐらをかいていたのである。 (…)彼らの戦後の幾多の歩みは、自己の潔白を装った姿での、