官僚によるマインドコントロール()捕鯨問題-4

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はやい話が、捕鯨業界はそれが長期的に必要とする鯨類個体群よりも
業界自身の面倒を見るというふうになっていたのである。

多くの著者がコリン・クラーク(10)を引用するが、彼は1973年に
野生生物資源を採取する場合の利潤最大化コンセプトを検討していた。

K選択種(鯨のように成長率の遅い生物種)では持続可能な収量が
低いが、そういう種ではなぜ鉱山採掘型の、商業的には絶滅レベルに
至らしめるような獲り方が、最も儲かる選択肢になるのかということ
をクラークは説明した。

獲得した収穫金が銀行で増殖するほうが、生物種の再生産より早い
という簡単な論理である。

南極海のように複数種を捕鯨するところでは、シロナガスクジラの
ような脆弱度と価値のより高い種で状況が特に悪化した。