★『約1000万人=失業率16%相当 …《生計の主たる担い手であるにもかかわらず、非正規雇用をしている人》の数』
■雇用形態別労働者数
▽3432万人…正規雇用者
▽1889万人…パート・アルバイト・契約社員・派遣社員(大手のみ)の合計
▽ 670万人…自営業者
▽ 400万人…経営者(役員含む)
▽6391万人…合計
◆平成19年 就業構造基本調査 速報値
http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2007/gaiyou.htm 問題は…、日本で「《生計の担い手として働く人》が何人?」で、「《補足的な意味で働く人》が何人なのか?」ということ。
■非正規雇用者・合計1889万人の内訳
▽ 177万人…高校生・大学生・専門学校生など学生
▽ 313万人…学生以外で59歳以下の男性
▽1044万人…学生以外で59歳以下の女性(うち夫が有業の人の数…504万人)
▽ 355万人…60歳以上の人(うち75歳未満…343万人)
■《生計の主たる担い手であるにもかかわらず、非正規雇用をしている人》の数を推定
▼「問題を最も過小評価する推定」… 854万人=313+(1044−504)
「男性の働き盛りで非正規雇用の人」313万人と、「独身女性(離婚や夫がヒモのケースを含む!)で非正規雇用」(1044−504)万人の合計。
▼「問題を最も過大視する推定」…1277万人=854+(504+343)÷2
上記に加え、「夫の収入があるが非正規雇用で働いている主婦」504万人の半分は、実は正規雇用を望んでいると仮定。
同様に、「60歳〜75歳の非正規雇用者」343万人の半分も、正規雇用を望んでいると考えた場合。
▼つまり… 『「非正規雇用者1889万人」のうち、「45%に当たる854万人〜68%に当たる1277万人」が、「不本意な雇用形態を余儀なくされている」。』
■個別企業で例えると… 「会社にいる非正規の45%を、正社員化か《企業内・同一労働・同一賃金》にする必要がある」
■《失業率 1%=64万人失業》で換算すると…
「最も過小評価する推定=45%に当たる854万人」だけで、「失業率13%」押し上げ。「最も過大視する推定=68%に当たる1277万人」に至っては、「失業率20%」。
>>173 ★モノづくり信仰という重力=《拭えぬ過去》が原因
■《労働分配率》の問題
約1000万人=失業率16%=正規雇用の1/3相当=自営業者640万人超え
これだけの雇用者が「正規社員市場」から閉め出されている。これを「問題ではない」という主張はもう通用しない。
しかし、「正規のパイは20年間ほぼ不変」
▽1987年(昭和62年)…約3456万人 ▽2007年(平成19年)…約3436万人
これは、「企業側は既に世界的に高い日本の“総”人件費は増やせない」ということ。
ならば、『「解雇規制の緩和(金銭解雇など)」をして、正規から底辺労働者へ労働配分を変更する形で、「“企業内”同一労働・同一賃金」の均等待遇にしていくしかない。』
労働分配率の問題を改善しない限り、貧困の問題は改善されない。
■《モノづくり信仰という重力に縛られた、歪んだ新卒学歴社会》
企業は職業訓練(新人教育)を自分のとこでやるため、結局、選考基準は出身大学。出身大学で一生(正規か非正規)が決まる、本来の学歴の意味からはかけ離れた、歪んだ学歴社会。
非正規のためには、『政府による』労働市場への、充実した「職業訓練プログラム」の提供が必要。
しかし、職業訓練のノウハウを、企業が政府に公開提供することはない。『モノづくりと職業訓練(新人教育)は紐付けられているから。』
皮肉なことに、モノづくり信仰=《拭えぬ過去》が原因なのだ。
「出身大学で決まる歪んだ競争・不完全な競争による、今の賃金体系」を維持し、かつ、「ワーキングプアの問題」を改善することなんて無理。
この視点で問題を考えていかない限り、改善されることは難しい。
■モノづくり信仰の引力に魂を引かれた日本の労働市場。モノづくり信仰に残っている連中は、労働市場を汚染しているだけの、重力に魂を縛られている人々だ!これが何故わからんのだ!!
◆「モノづくり信仰の重力に縛られた歪んだ新卒学歴社会という、想い出に縛られ、未来さえわからぬ今、人は何を思うか。日本の未来―《拭えぬ過去》―。明日でさえ、気が付けば想い出の中に…」
■参考
◆1000万人を正社員に!とか - Chikirinの日記
http://d.ha●tena.ne.jp/Ch●ikirin/20080802
>>174 ■二流の重力
二流のまま重力に捕らえられて落下し、大きな代償を払うのか。
二流を捨てさり、重力圏を脱出するのか。
そして効果的な補強(補給)で推進力を得るのか。
阻止限界点まで時間はない。
◆「『低いレベルに自分をおいておくと、自分もそういう人間になります。二流とつきあうと自分も二流になります。』
二流の世界を捨てることによって、仕事を失うか一流になれるかに分かれます。
でも、生きていくための仕事ならいくらでもあります。それで仕事がなくなるならば、それはあなたに才能がないのです。
『二流は二流同士でつながります。でも、一流になる人は二流の人に嫌われます』」
by 高橋がなり
◆『時代に取り残されし者どもよ。成長を忘れし者どもよ。
今こそ、まほろばの夢と共に露と消えよ。
過去の栄光?そんなものに浸れる者は幸せだ…。
また栄光が必ず来ると思っているのだから…。
しかし、それは、誰が約束した物なのか?
そう、今を生きるしかないのだから…』
◆「人間が現実に生きていることと、人間がいかに生きるべきかというのは、はなはだかけ離れており、なすべきことを重視するあまり、今為されていることを軽んずる者は、自らの存続よりもむしろ破滅を望んでいる。」(『君主論』第15章)
◆「ある道を進んで繁栄を味わった者は、どうしてもその道から離れる気になれない。」(『君主論』第25章)
>>175 ■人口が大幅に減ってるのに、なぜ正社員がそれほど減らないのか?
「今まで働いていなかった人で、正社員で働き始めた人が多くいる」から。誰かと言えば…女性と高齢者。20年間の《雇用均等法》の効果が現れている。
雇用機会均等により、「女性の新規雇用↑」、「育児終えたあとの再雇用↑」、「高年齢雇用継続により60歳以上高齢者の再雇用↑」により、若者の正規のパイが無くなっている。