〓財政悪化、強まる国債頼み 利子だけで1時間ごとに11億円を払っている計算に〓
日経ネット 2008年12月24日 13時02分
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081224AT3S2301B24122008.html 2009年度予算の政府案では景気対策などの財源を確保するため、新規国債発行額として33兆2940億円を
盛り込んだ。当初予算ベースでは08年度に比べ7兆9460億円増え、5年ぶりの増発となった。国債の発行残高は
09年度末時点で約581兆円に達する見込み。国民1人あたり455万円の借金に相当する。利払い負担も増しており、
利子だけで1時間ごとに11億円を払っている計算だ。
一般会計予算に占める新規国債発行の比率である「国債依存度」は37.6%となり、08年度当初予算を7.1ポイント
上回った。6年ぶりの上昇で、国債頼みの予算編成の色合いが強まった。
来年度発行する国債には、新規国債のほかに過去に発行した国債の返済に充てる「借換債」や財政投融資の
原資を調達する「財投債」がある。これらを合計した国債発行総額は08年度当初予算に比べ4.7%増え、
132兆2854億円となり、4年ぶりの増額となった。借換債と財投債は減少したが、新規国債の大幅増で全体でも
今年度を上回った。