資本主義というOSは不具合が多発だ!part6

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793lambda ◆GLPLA.M.6I
>>775 すんません長文だけど、経済学がようやく現実を総括できたまとめ

経済には2つの局面がある(陽)「利益の最大化」(陰)「債務の最小化」。
大学で教える経済学は「利益の最大化」を前提としており「債務の最小化」を考慮していない。

そして、「利益の最大化」局面では「神の見えざる手」がうまく働くが、
「債務の最小化」局面でそれは継続的に経済を縮小均衡=不況に導く。

したがって、1929大恐慌に対する
「金融政策を誤ったため生じ、回復も金融政策が正しかったから」という問題意識、
中央銀行と民間銀行の資金供給能力への疑問は、間違っている。

不況脱出論としては、インフレターゲットや量的緩和がある、
しかし(陰)の局面では無効な政策である。なぜなら、民間資金需要がないからだ。
問題は供給側ではなく需要側にある。
不況に必要なものは財政出動であり(ニューディール政策、ヒトラー、バラマキ)、
財政再建政策は問題を悪化させる(増税等の橋本失政)。

日本は、景気回復に不可欠なマネーサプライの大増なしに景気回復を達成した。
これは問題は、需要側にあったことを示している。

多分、この本はマクロ経済の新しい教科書になると思う(経済素人が言うのも変だけど)。
ちなみに、バーナンキ氏は教科書通りのマネーサプライを増大させた。吉か凶か。

>>どうも普通の経済脳では、金利下がったなら借り時だから、なんで借りないの?
>>借りない理由が想像できなかった、ということらしい。...(1)の論理。

これは「利益の最大化」つまり金融政策万能論の「経済学」に固まった脳による帰結。
794lambda ◆GLPLA.M.6I :2008/05/18(日) 07:15:58 ID:8tMRjB9+
>>775
>それが、バブル崩壊以降2005年まで続いたんじゃないだろうか?
>いま、地価もおちついたので、多少担保としての価値は出てきたと思う

このデータも出ていた。市街地の地価はピーク時の-86%、
それで地価は1980≒2006、2005に底を打ってる。
795名無しさん@3周年:2008/05/18(日) 08:25:17 ID:iUl4XP99
>>793
lambdaさん、乙!

”経済学”は、他の人に任せたいが

>そして、「利益の最大化」局面では「神の見えざる手」がうまく働くが、

ここ、疑問があるんだよね
昔習った制御理論で、PIDのフィードバックが全盛のころ(1970年代)、ゲインを大きくしすぎると、制御が不安定になるという話しがあったと思った
http://ja.wikipedia.org/wiki/PID%E5%88%B6%E5%BE%A1

ま、ここは文系には難しすぎるのでスルーで結構だが
で、言いたいのは、アダムスミスの時代と現代では大きくゲインが違うんじゃないかと

現代は先物取引とかデリバティブとかありまして
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96
レバレッジを利かすという
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8

このレバレッジ効果は、PID制御のアナロジーから言えばゲインを大きくする効果があり、制御の不安定要素として作用しているのではないかと
だから、21世紀の市場経済の”「神の見えざる手」がうまく働く”に、ちょっと疑念を持っている

例えば、原油相場とか、穀物市場とか・・・、変動が大き杉だと・・・
796名無しさん@3周年:2008/05/18(日) 08:51:25 ID:iUl4XP99
>>762 訂正

台所用品しかし・・・
 ↓
台所用品しかり・・・
797lambda ◆GLPLA.M.6I :2008/05/18(日) 10:30:39 ID:8tMRjB9+
>>794 補足。

>>それが、バブル崩壊以降2005年まで続いたんじゃないだろうか?
>>いま、地価もおちついたので、多少担保としての価値は出てきたと思う
>
>このデータも出ていた。市街地の地価はピーク時の-86%、
>それで地価は1980≒2006、2005に底を打ってる。

実に-86%で失われた価値は、1500兆円(!) 土地成金に
この金額が渡った計算になる。

土地を担保に銀行が貸すのは、結局、同じバブルを生起するだけでは? と疑問有枡。

もう一つは、2005->2006->2007と、景気回復基調にあることは確か(上述の内容ではなく)
トータルで、貿易黒字、所得収支も黒字、知財収支も黒字達成。

マクロな国家経営としては、いまこそ財政再建、というフェーズだろうと。
消費税増を含む社会保障費等、抜本的税制改革の時期だと思われ。
798lambda ◆GLPLA.M.6I :2008/05/18(日) 10:45:13 ID:8tMRjB9+
>>795 ども

>>そして、「利益の最大化」局面では「神の見えざる手」がうまく働くが、

>このレバレッジ効果は、PID制御のアナロジーから言えばゲインを大きくする効果が
>あり、制御の不安定要素として作用しているのではないかと
>だから、21世紀の市場経済の”「神の見えざる手」がうまく働く”に、ちょっと疑念を
>持っている
>
>例えば、原油相場とか、穀物市場とか・・・、変動が大き杉だと・・・

まったく、その通りですな。

実体経済市場x3.2倍=金融市場=16000兆円 だと。
レバレッジ効果等で膨らんだ金融市場での価値(?)が、先物市場に流入して
高騰しているのでしょう。まったく迷惑な話で。

ばくちは賭博場でだけにして完結して欲しいもんです。
799名無しさん@3周年:2008/05/18(日) 11:02:47 ID:iUl4XP99
>>797
lambdaさん、乙!

>実に-86%で失われた価値は、1500兆円(!) 土地成金に
>この金額が渡った計算になる。

はあ
ま、そうなんだが
一方で、1500兆円の損失を被った側もいる

「実に-86%で失われた価値は、その1500兆円」というけれど、仮に土地の適正価値というのがあって、それを仮にX(=例えば2000兆円)として
バブルでそれが2750兆円に上昇し、バブル崩壊でそれが1250兆円に下がって、頂点と谷底の差が1500兆円だと

だから、ソフトランディングなら、2000兆円辺りに誘導してマイナス750兆円くらいで一度落ち着かせて、あと市場に任せると
そういう政策が必要だったのではないでしょうか

いままで、世の中のデフレ圧力で地価が下がったが、昨年から原油高、資源高騰、食料高騰のインフレ圧力に変わりつつあるので、地価も見直されると思う

>土地を担保に銀行が貸すのは、結局、同じバブルを生起するだけでは? と疑問

そうなんだけど
物は、年月が経つと劣化するので、長期担保として不適切な面があり
土地は、それがないから便利だったんです

>マクロな国家経営としては、いまこそ財政再建、というフェーズだろうと。
>消費税増を含む社会保障費等、抜本的税制改革の時期だと思われ。

これがなかなか難しくって
将来、さらに電脳社会化して、”マネー”も全て電子化されて、逐一出納が政府の”ビッグブラザー”(下記)で把握できるとすれば、課税にも不公平感がなくなるかも
いま、源泉徴収のサラリーマンだけが、”ビッグブラザー”に把握され、その他の人は野放し
だから、消費税という話しになる
http://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)
800名無しさん@3周年:2008/05/18(日) 11:06:54 ID:iUl4XP99
>>798
ども

>実体経済市場x3.2倍=金融市場=16000兆円 だと。
>レバレッジ効果等で膨らんだ金融市場での価値(?)が、先物市場に流入して
>高騰しているのでしょう。まったく迷惑な話で。
>
>ばくちは賭博場でだけにして完結して欲しいもんです。

なので、アダムスミスの時代のように、「神の見えざる手」がうまく働くためには、ゲインの調整が必要なわけですが
具体的にどうするというアイデアはない (例えば、市場乱高下局面では、レバレッジに規制をかけるなどの案も思いつくが、その程度)
ここは、OSの不具合として明記しておくべきと思いますね