資本主義というOSは不具合が多発だ!part6

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760lambda ◆GLPLA.M.6I
>>755 ども。おばんです。 まず、主論。
>単に通貨供給量が増える
>それだけの話と理解してはだめかね?

いや、それでOKです。通貨供給量が増えるから、
かならずインフレ傾向になるでしょ、というのがバーナンキさんの言い分と理解した。

ただし、通貨供給量を増やすためには通常、公定歩合を下げる。
でも、日本の場合、記録的な低金利が続いているのにインフレ傾向にならないから、
高名な経済学者は首をひねっいてたそうな、これはいままでにない現象だ、とね...(1)

公定歩合を下げても、各銀行が日銀に通貨を借りに行かないと意味がない。
借りに行かないなら無理やり渡せ=市中に流通する国債を買い取れ、と。

まあ、本当はそんなことをしても解決しなかったろうけれども。

なぜ、銀行が日銀に借りに行かなかったか?
銀行にお金を借りてでも事業を強くしたい顧客企業がいなくなってしまったから。
ではなぜ、顧客企業は借りなかったのか?

利益を内部留保につぎこんで、財務改善をせっせとしていた。

実態は、バブルで毀損したバランスシートを、黒字に戻す努力を続けていた。
団塊の世代の退職金準備という意味もあったかもしれない(勝手な予想)。
銀行はあてにできないという不信感もあったかもしれない(勝手な予想)。

どうも普通の経済脳では、金利下がったなら借り時だから、なんで借りないの?
借りない理由が想像できなかった、ということらしい。...(1)の論理。

そこで出てくるのが行動経済学。人間心理を考慮した経済現象という分野が活況らしい。
この分野の考え方だと、今回の日銀の異常低金利施策が説明できるんだそうな。
761名無しさん@3周年:2008/05/17(土) 20:47:31 ID:/iwhB7Uz
>>760
lambdaさん、ども。乙です

>でも、日本の場合、記録的な低金利が続いているのにインフレ傾向にならないから、
>高名な経済学者は首をひねっいてたそうな、これはいままでにない現象だ、とね...(1)

”高名な経済学者”って、信用しない方が良いよ(例 竹中)

そもそもから言えば、”バブル景気”とその崩壊
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%96%E3%83%AB%E6%99%AF%E6%B0%97

その処理を誤った
ソフトランディングさせるべきところを、「市場に任せる」とか言ってハードランディングさせた
当時は、橋本内閣で首謀者は大蔵。それが大失政だった

それをリカバーするために、超低金利政策を続けた
なぜか? 銀行救済だよ 銀行の預金利子を殆どゼロにして、貸し出しは当然ある程度の利子を取る。銀行丸儲けだが、それを不良債権の償却に当てる
その傷があまりに深いために、十数年その政策を続け、またインフレにもならず

というか、インフレにならないから、超低金利政策を続けられたのかも
それから、世界的に見てデフレ傾向だったし、米国による円高誘導の時期もありそうすると日本に輸入する物価は円ベースでは下がるし
762名無しさん@3周年:2008/05/17(土) 20:51:52 ID:/iwhB7Uz
>>761
>>でも、日本の場合、記録的な低金利が続いているのにインフレ傾向にならないから、
>>高名な経済学者は首をひねっいてたそうな、これはいままでにない現象だ、とね...(1)
>
>”高名な経済学者”って、信用しない方が良いよ(例 竹中)

さらに細かく実態を見れば
海外(例えば中国)生産を基調とした、100円ショップ、ユニクロなどの廉価店

100円ショップでは、文具店では数百円の物が、全部百円
台所用品しかし・・・

ユニクロでは衣料品がおよそ千円かな? 従来は数千円
経済学者は、大学の机上の数字だけ見て考え、町で買い物しないから、首ひねるw
763名無しさん@3周年:2008/05/17(土) 20:58:44 ID:/iwhB7Uz
>>762
食品でもあった
1.廉価中国産が出回り
2.「このギョウザ、安くて旨い」と・・・、農薬の話を聞いて、初めて中国を意識する
3.肉は、ミートホープさんが、安い肉を供給して物価の上昇を押さえ
4.なんとか地鶏もまた安く供給され
5.吉兆は、使いまわしで生産歩留まりを上げ、物価上昇を抑えた

ま、3−5はジョークだが、しかし、物価上昇(値上げ)が許されない(受け入れられない(客が逃げる))状況が続いていたということだ
764lambda ◆GLPLA.M.6I :2008/05/17(土) 21:12:17 ID:YqOrKUqT
>>761 どもども。

昨年1月出版の本だったけど、
日本のバブル崩壊から2006年までの日本の財務、財政を評価した本を読んだ。
リチャード・クー, "陰と陽の経済学" 前々から注目してた人でたまたま見つけた本だった。

>その処理を誤った
>ソフトランディングさせるべきところを、「市場に任せる」とか言って
>ハードランディングさせた
>当時は、橋本内閣で首謀者は大蔵。それが大失政だった

その本でも、↑と総括されてたよ。ちゃんといろんなデータ付で。
いっぽうで、バラマキだと非難轟々だった小渕総理在任期間は好転していた。

そして、小泉首相。
これで財政赤字は増えたが、GDPを減らさないために、
財政赤字にせざるを得なかった、という評価だった。

>>762
>経済学者は、大学の机上の数字だけ見て考え、町で買い物しないから、首ひねるw

うん、ということで、経済学者やエコノミストの言うことは、話半分といわず1/10の
つもりで聞くことに以降、改めた。

>>763
>物価上昇(値上げ)が許されない(受け入れられない(客が逃げる))状況が続いていたということだ
だったですねぇ。
765名無しさん@3周年:2008/05/17(土) 21:16:48 ID:/iwhB7Uz
>>760
>なぜ、銀行が日銀に借りに行かなかったか?
>銀行にお金を借りてでも事業を強くしたい顧客企業がいなくなってしまったから。
>ではなぜ、顧客企業は借りなかったのか?
>利益を内部留保につぎこんで、財務改善をせっせとしていた。

えーと、1990年代と2000-2005年くらいまでとは、理由が違う
鉄鋼業の例で言えば、1990年代には直接金融として、エクイティーファイナンス(いわゆる転換社債発行)を欧米でやった
2000年から辺りから、その反動で株が売り込まれた
曰く、「借金大杉。財務体質悪い。もっと売られるべき」だと
(証拠はないが、裏でハゲタカファンドが売り浴びせたように思う。狙いは、売り浴びせてこっそり買占め、日本企業を外国企業に売り飛ばすことだったろう)

例えば、神戸製鋼の10年チャートがある(下記)。2002年に50円を割るところまで売り込まれた。いま、325円か
2002年ころは、とにかく借金を返して、財務体質を良くすることが優先された。銀行からお金を借りるどころじゃなかった。2005年ころから流れが変わった。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=5406.t&d=c&t=ay&l=off&z=b&q=c&k=c3&a=v&h=on&p=m130,m260,s
766筆者 ◆mn./N732Wo :2008/05/17(土) 21:21:50 ID:f4FHjZGV
一生やってりゃいいじゃない(苦笑
バカバカしくて付き合ってらんないね。
767名無しさん@3周年:2008/05/17(土) 21:24:26 ID:/iwhB7Uz
>>764
lambdaさん、ども

リチャード・クーさんね、かれはケインジアンみたいだな
昔(十数年前から)、日経に経済コラムを書いていて、よく読んだよ
小泉の経済政策を批判していたね
"陰と陽の経済学" か、書店で見かけたらちょっと覗いてみよう
768lambda ◆GLPLA.M.6I :2008/05/17(土) 21:27:12 ID:YqOrKUqT
>>765

はい、1990年代と残りの5年は性質が違うようですね。

>例えば、神戸製鋼の10年チャートがある(下記)。2002年に50円を割るところまで売り込まれた。いま、325円か

うわ…。段違いな変化ですね。
769名無しさん@3周年:2008/05/17(土) 21:30:21 ID:/iwhB7Uz
>>766
だったら、来なくて良いよ
最初から、”筆者むよう!w”>>1

君に再度、この言葉をあげよう
>>30
>我々エンジニアの世界では、論文は発表した時点から一人歩きし、批判にさらされる
>内容が良ければよいほど、追試検証され、徹底的につつかれる
>
>徹底的につつかれてなんぼ
>というか、つつかれないのは良くないと思った方がいいかも
>それは最初から暗黙の合意事項だよ

で、>>659
>内容で勝負しようか?
>正味の中身で勝負すれば、俺の絶対的な優位なんだからな?
>卑怯な揚げ足とりをいくらやっても無駄だよ?

というから、付き合ったんだが、白旗と解する
内容もろくなものではなかったと
770名無しさん@3周年:2008/05/17(土) 22:28:45 ID:/iwhB7Uz
>>768
>>例えば、神戸製鋼の10年チャートがある(下記)。2002年に50円を割るところまで売り込まれた。いま、325円か
>うわ…。段違いな変化ですね。

だよね
鉄鋼は、生き残ったが
外資に食われた企業も多数出た

例えば、長銀
例えば、日興
例えば、日産
他にもあると思うが

長銀や日興などは、米国から「あんな企業を上場させておくと、世界から信用されないぞ」なんて、電話の向こうで舌をぺロリと出しながら言われたりしたんじゃないかな、想像だが
771筆者 ◆mn./N732Wo :2008/05/17(土) 22:33:37 ID:f4FHjZGV
丁寧に丁寧にソースを出して米国経済の破綻を証明したわけだろ?
それでもそれを認めようとしない。ウィキペディアは真性の精神障害者
なんだよ。死ぬほど気色悪いものね。
それに、こいつは「息子から自分は見捨てられる」という事に
薄々勘づいているんだよ。こんな気色悪いオッサンがいる事自体、
日本社会が末期状態だという証拠なんだよね。
772名無しさん@3周年:2008/05/17(土) 22:40:25 ID:/iwhB7Uz
>>760 さらに続ける
>実態は、バブルで毀損したバランスシートを、黒字に戻す努力を続けていた。

これ、企業も言えるが銀行にも言える
1990年代にBIS規制ということが話題になった
http://ja.wikipedia.org/wiki/BIS%E8%A6%8F%E5%88%B6
BIS規制
(略)
 国際業務をしている銀行に対して信用秩序維持のため守るべき基準、BIS基準とは、自己資本比率が8%を超えない銀行は、国際業務を禁じるというBISでの取り決めである。
(略)
 BIS規制は、国際的に業務展開をする銀行の健全性を保つために適用されるルールである。
 自己資本比率の遵守状況は、各国の監督当局の手に委ねられる。
 日本の場合、金融庁発足以前は日本銀行がその役割を担っており、現在では主に金融庁がBIS規制の遵守状況を監督している。

BIS規制と日本のバブル景気後の銀行

 日本では1988年度から移行措置が適用されたものの、1992年度末から本格適用されることになっていたため、(結果的に)バブル景気が崩壊した直後となった。

 株の持ち合いの慣習を背景に、欧米の銀行と比較して自己資本に占める株式の割合の大きい日本の銀行は、保有株式の下落による含み損を抱えた上に株価の値下がりで基準達成に厳しい努力を強いられたが、
達成期限の1993年(平成5年)度3月期末決算までに、必要な銀行はすべてクリアした。
(略)
 なお、日本では国内業務に特化する銀行に対しては、4%の自己資本比率を確保することが求められており、4%を割り込んだ銀行に対しては金融庁によって、早期是正措置が発動される。

 1990年代に入ってから、日本銀行は金融緩和を行ったがマネーサプライの増加率は低いものに留まった。
 通常は中央銀行がハイパワードマネーを供給すると、銀行システムによって信用創造が行われるが、
不良債権処理によって自己資本が減少し、BIS規制がネックとなって金融機関の貸出が縮小し、企業の資金繰りが困難となる、いわゆる「貸し渋り」問題が発生したとする見方がある。

 一方、1980年代後半のバブル景気の中で、企業は売上や利益に対して借入が過剰となる過剰債務問題を抱えるようになっていた。
 このためマネーサプライの伸びが低調であったことについて、BIS規制などの資金供給側の要因は小さかったという見方もある。
(略)