>>589 (以下抜粋)
2.キューバ有機農業と地方分権を進め、競争原理を導入しながらも、社会的平等は実現し、社会的な落ちこぼれや「負け組」は断じて出さないというのが、改革の根底に流れる哲学
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農家は生産ノルマを負い、インセンティブを持たせるため生産量に応じてサラリーの優劣もある。
だが、そこは社会主義国キューバのことである。
無制限に市場原理を導入しているわけではない。
組合全体の利益の半分は、ローンの返済や生産資材に用い、さらに決算で残益が出た場合には、組合員住宅やレクリエーション施設の建設費、健康診断や技術訓練のための経費としてプールされている。
そして、生産された産物の一部は無償で老人ホームや学校に寄付されている。
この背景にあるのは、競争原理を導入することで一人ひとりのやる気を引きだし効率性を高めながらも、コミュニティをベースに互いに支えあっていこうとする「社会主義精神」である。
地方分権を進め、競争原理を導入しながらも、社会的平等は実現し、社会的な落ちこぼれや「負け組」は断じて出さないというのが、改革の根底に流れる哲学なのである。