不良債権問題の解決はヤクザの殲滅から59

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962間ヌケの宮
>>959 明治4年から6年にかけての、西郷、江藤を中心とした留守政府はまさに
経世済民の手本ですよ。近代日本の基礎はこの時期に作られたといって過言でない
でしょうね。しかし、明治六年の政変によって、すべてひっくり返ってしまった。

この政変では、西郷等が征韓論の外征派、大久保等が内政派と色分けされており、
教科書にもそう記されているが、これは誤りだね。政変で大久保が実権を握ると
すぐに台湾征討だ。佐賀の乱、西南の役で江藤や西郷が滅びた跡の日本は、嫌な
時代になったよ。

司馬遼太郎さんや山本七平さんが大久保を高く評価しているが、いったいどんな
資料を読んでいるんだろう。大久保を現実派、西郷を理想派というような色分け
なんだろうが、通俗的な評価をそのまま踏襲しているだけで、そこに何の発見
もない。

警察を主体とする内務省は大久保が作ったんだが、親である大久保の血が流れて
いるんだと思えば納得できる。

そのうち、大久保の無能ぶりでも書いてみるか。彼は11年に暗殺されるんだが、
日本にとっては幸運なことだった。
963間ヌケの宮:2007/12/29(土) 00:21:26 ID:Bj3cnKHm
いまさら悔やんでもしかたがないんだが、西郷さんが健在で明治政府の中枢を占めて
いたら、明治の中ごろまでに農地解放が実現していたのではないかと思っている。そ
うすれば、貧しい小作人から搾り取るような苛政ではなく、自作農を主体とした購買
力のある豊な近代日本が成立しただろう。そうすれば、後の満州事変も不要だったに
違いない。

国内の購買力不足から、円安政策で輸出攻勢をかけたことが、やがてブロック経済を
招き、日本が孤立していったんだ。その結果どうなったかは言うまでも無い。

この日本国内の内需不足は戦後も同様だ。アメリカの国内産業を空洞化させた原因の
多くは日本の輸出攻勢にある。アメリカが日本の政策に介入してくるのも無理ない
わけだ。

そんな中で、相変わらず無自覚なのが日本人自身だな。