>>308 日本における政治思想や政治的立場を3個に分けて考えてみる。
A:貴族主義 (特権階級マンセー、清和会・経団連など)
B:共同体主義 (民族主義者、保守本流など)
C:個人主義 (集団主義うざい、
ポリティカルコンパスに当てはめると、
A:リベラル右派〜保守右派
B:保守左派
C:リベラル左派〜リベラル右派
A・B・Cはそれぞれほぼ等距離で正三角形の関係にあると思う。
Cの自己認識は左派でほぼ統一されているけれど、AとBはそれぞれ自分を右派と認識し
ている。AとBは互いに正しくない保守(あるいは左翼)レッテルを張り合っている。
Aが本来の右派で、BとCは本来は左派なのだろう。Bが右派扱いされるようになったのは、
Aはほとんどの人に支持されないため、AがB(民族主義)を偽装しているからだと思う。
日本の場合、戦前左派が弾圧されたため、「Bとしての左派」が国家主義(国家主義を共同体主義と解釈)
を盾に右派を名乗り、そのうち、日本の右派はAとBの混成の勢力になった。
Aが右派の本体で、Bを前面に出して、民衆の支持を取り込もうとする。しかしときどき、
AとBは喧嘩する。保守間の論争はほとんどAとBの対立だろう。それぞれ右を自称している
ために、左右対立以上に深刻な対立になる。
社会主義はBを背景に発生した思想で、Cがその思想を取り込もうと
四苦八苦している。社会主義はかならず共同体を必要とするため、
Bと親和性がよく、Cと親和性があまりよくない。
いわゆる無政府主義でも、社会主義システムを導入すると、何らかの共同体
を想定するしかなく、その共同体が広域共同体なら、近代国家と変わらないものになる。