米国立公文書館 RG165 E43〜437〜438 E418〜465
1942/8〜1945/7 陸軍省資料
・(1941)陸軍回覧170規定-常設基地や駐屯地近辺にある売春地区が、米軍兵士の
健康を阻害し軍活動に支障を生む場合、陸軍長官の権限により、特定地区の売春業を
即時停止できるものとする。
・売春地帯に軍専用の「洗浄消毒所」を設け、性病の予防に努める。
・(1942/10〜1943/1)陸軍省はブラムフィールド少佐(性病予防対策の専門家)を、
アフリカ・中近東・インド・インドシナに派遣して、実態調査をした。
※各現地部隊は、独自の判断で売春宿を直接に管理していた。
既存の売春宿を指定し、洗浄消毒具を設置、軍医が性病検査を定期的に行うか、
軍専用の売春宿を新設していた。
リベリアのロバートフィールド駐屯部隊では、駐屯地に隣接して「女村」が
2つ造られていた。女は性病検査に合格した者に限られ、顔写真付の札を首から
下げるきまりとなっていた。女は入村すると、草葺屋根の家を一軒15ドルで購入
させられ、そこで売春をし、毎週の性病検査を義務付けられていた。
村の周囲を柵で囲い、入り口に「洗浄消毒所」を設ければ、もっと効果的で
あろう。
エリトリア(エチオピア)では、伊軍管理の売春宿を、進行した英軍が引継ぎ、
米軍と共用していた。アスマラに3軒、マッサワに2軒あった売春宿には、憲兵が
常駐し、軍医が健康管理にあたっていた。
○この他ブラムフィールド少佐は、ペルシアでの施設のレポートに加え、豪軍管理の
パレスチナの売春宿は、憲兵と軍医よって、より厳しく管理されていると、賞賛して
いる。
・(1942/12/18)陸軍従軍牧師長の報告。
※第41工兵部隊は「パラダイス」と呼ばれる売春宿を設置していた。