【国家の堕落】(文芸春秋・藤原正彦先生寄稿)

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1crio ◆yUPNqG..6A
驕れる経済人よ、猛省せよ。

近代になって、市場原理主義ほどこの日本を傷つけたものは多くない。

この文頭より始まる先生の言は、火を吐くようである。

1)日本の国柄を破壊した小泉改革
2)日本改造を行った一握りの人たち
3)教育へ口出しするようになった経済界
4)小学生に英語、パソコン、金銭教育は不要
5)産学連携によって弱体化する基礎科学
6)厳重注意を受けた株式会社立大学
7)日本近代に初めての現象

上記のような項目で、憂国の言葉を経済人の実名を出して、公然と非難されている。
様々な圧力を覚悟の上でおっしゃっておられるではないか。
そこまで思いつめられてのことであれば、なんとか協力したいものだと思う。

自分の意見は、ブログに書いている。
一応、先生の擁護論のつもりだ。アホで見識が浅いのは申し訳ない。
別段宣伝ではないので、スルーしてほしい。
だが、スタンスを明らかにするために一応貼っておく。
http://ameblo.jp/crio85461729/

もし先生のお話を読みたいのであれば全文を写してもかまわない。
2名無しさん@3周年:2006/12/14(木) 00:56:16 ID:nF8J4iqG

             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ,__     |  藤原正彦が惨殺死体で発見されますように...
    /  ./\    \_______________
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  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 (  ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
3crio ◆yUPNqG..6A :2006/12/14(木) 01:03:54 ID:0XHbTpA7
>2
ひでえなw
4名無しさん@3周年:2006/12/16(土) 14:16:14 ID:/VAJW9GU
この人の意見を大新聞Y新聞で読んだが、武士道復古とかいって、内容のない、文化
を語るに足りだけの知識、識見のない人。親の7光で投稿できただけだろ。
支配者公安警察からは、このような愚かな宗教道徳的祭祀者のような口まねをする
人物を好きなようだ。統治には宗教は効果的だからね。自分は数学者ではないのか
なんで文化を語るだけの識見あると考えたのだろうか。
5名無しさん@3周年:2006/12/16(土) 14:18:21 ID:/VAJW9GU
国家の堕落といえば、今上の愛人の子認知で、あわよくば天皇にまでと、日本
国憲法規定の地位を権力者間で、与える勢いある言動をどう思うか、1節ぶって
もらいたいもの。これこそバカ国家堕落の極みではないか。
6名無しさん@3周年:2006/12/16(土) 14:19:04 ID:/VAJW9GU
まあ、MI6に頼んで始末してもらったら?
7crio ◆yUPNqG..6A :2006/12/16(土) 22:29:51 ID:RvvXLnue
>4
そうだろうか?

この国の経済人並びに政治家よりずっと見識は高いと思われるが、先生の著書を読んでいただきたいものです。
「若き数学者のアメリカ」や「遥かなるケンブリッジ」など良書がたくさんある。一連の著書を読めば、理解できると思われ。


とりあえず、一部抜粋する。

「(前略)私にとってとりわけ我慢がならぬのが教育に対する口出しである。
教育には市場原理がなじまないことを理解せず、教育の本質が何であるかを深く考えたこともないような人々が、
思い付きを言い続けている。
彼等の言うように、教育が崩壊していることは確かである。それに対する文部科学省の動きが鈍重であることも確かである。
文科省官僚や彼等の選んだ御用学者による審議会の、見識を疑いたくなる気持ちもよく分かる。
文科省が、他の省庁と同じく、既得権益を手放そうとしないことに腹立つ気持ちも分かる。
しかし、これらの事実は、財界人やエコノミストの意見の正しいことを保証しない。
(中略)
経産省には産業構造審議会というものがあるが、そこで検討する四本柱の一つが何と教育である。
(中略)
この審議会の二十六名からなるメンバーのほとんどは、やはり財界人とエコノミストである。
経産省のこの審議会で決定したことは、経団連や同友会と同じく文科省ではなく、今や決定機関となった二つの会議に提言されるのである。
キャノン会長の御手洗冨士夫氏は現在、日本経団連会長であり、経済財政諮問会議の民間委員四人の一人であり、
かつ経産省の産業構造審議会の会長だから、財界、経産省、経済財政諮問会議の間の意思の疎通は実に円滑であろう。
そればかりではない。日本郵船会長の草刈隆郎氏は、経団連の教育問題の委員長であると同時に規制改革会議の議長でもある。
この二人がどうということではない。経済界と二つの会議とのつながりの強さを示したまでである。
日本の方針を決定しているとさえ言える二つの会議が、財界とエコノミストによって事実上動かされているということになる。
彼等の教育への提言とはどのようなものであったのか。
8名無しさん@3周年:2006/12/16(土) 22:33:38 ID:Lpdt42Nl
何となく馬鹿にしてたけど、
読んでみたらあまりに的確で驚いた。
9crio ◆yUPNqG..6A :2006/12/16(土) 22:34:25 ID:RvvXLnue
続けて、


「小学校に英語を導入すべきと言ったのも、必修にすべきと言ったのも主に経済人であった。
(中略)
日本に住む普通の日本人が、小学校一年から週一、二時間ずつ英語を学び始め、普通の努力を大学まで続けても、
話したり書いたりできるようにはまったくなれない、という冷徹たる事実を知らないようである。
(中略)
小学校でのパソコン教育を言い出したのも主に経済人であった。
(中略)
小学校や中学校でパソコンなどと戯れていたら、日本からパソコンを作る人間やソフトを作る人間がいなくなる。
(中略)
小中学生に起業家精神を育めとか、金銭教育をしろ、中高生に株や債権の知識を与えろ、などとトンチンカンを
いっているのも彼等である。 (後略)」
10crio ◆yUPNqG..6A :2006/12/16(土) 22:37:23 ID:RvvXLnue
>8
あざース。
11名無しさん@3周年:2006/12/17(日) 07:49:43 ID:daPYvlxA

             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ,__     |  藤原正彦が惨殺死体で発見されますように...
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  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 (  ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
12crio ◆yUPNqG..6A :2006/12/18(月) 00:18:45 ID:8DPP80hF


             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ,__     |  藤原正彦先生の意見がみなを感化してくれますように...
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  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 (  ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
13crio ◆yUPNqG..6A :2006/12/19(火) 00:16:10 ID:LkMbUzl8
今日も、先生の一言をぱくって。


「宮内氏に限らず、現役の財界人が規制改革会議や
経済諮問会議のトップになる、ということはあっては
ならないことである。規制緩和とは余りにも企業の利益、
とりわけ大企業の利益と直結しているからである」
14名無しさん@3周年:2006/12/21(木) 21:28:53 ID:xPmJs9oI
藤原先生を尊敬します
15名無しさん@3周年:2006/12/21(木) 21:32:18 ID:coc3Wwni
なにこの馬鹿?
新自由主義こそ保守本流の理念だろうがw
16名無しさん@3周年:2006/12/21(木) 21:41:15 ID:rno3hq02
>>13
誰もが思ってることだろうにネット世論以外で滅多に耳にしない言葉(笑)

藤原正彦先生エライ。
17crio ◆yUPNqG..6A :2006/12/22(金) 00:15:28 ID:t4bIyIoa
>14
アザース。

>16
アザース。ほんとにおっしゃるとおりで・・・
でも、先生にいろんな圧力がかからなければいいけれど。
たぶん、それも杞憂で先生はそんなことには負けないと思います。
18名無しさん@3周年:2006/12/22(金) 11:37:39 ID:O0ESBNT0
>近代になって、市場原理主義ほどこの日本を傷つけたものは多くない。

オマエはイスラム原人かw

19crio ◆yUPNqG..6A :2006/12/22(金) 22:28:16 ID:t4bIyIoa
先生の現在の大学の状況について嘆いておられる様子を!!!


『(前略)

大学教育については、産学連携ばかりを言い立てる。一九九八年以降、経団連だけで産学連携がらみの提言を少なくとも四十七件は出している。
大学を卒業したら産業界ですぐに役立つ人材を育てろとも言う。
産学連携も悪くはないが、それはあくまで大学の研究活動のほんの一部でなければならない。

大学は主に長期的視野の研究を行い、産業界は主に
短期的視野の研究を行うという住み分けが、最近壊されつつある。
産学連携ということで研究資金は当然すぐに役立つ
分野ばかりに行く。天文学や哲学や歴史学と連携する企業はまずはない。
慢性的研研究費不足にあえぐ大学では自然、外部資金を多く集める分野ばかりを重視し充実するようになる。
こうして、一見役にも立ちそうにない基礎科学や、文系の諸分野が次第に縮小され、ついには切り捨てられていく。

歴史的視点に立つと、数学とか理論物理学などの基礎科学の弱い国が、長期間繁栄したことは近代になって一つもない。
風上の基礎科学が衰微していて風下の技術革新が盛んになるという例はないのである。

(中略)」
20crio ◆yUPNqG..6A :2006/12/22(金) 22:29:30 ID:t4bIyIoa
もう一発。


それだけではない、市場経済のためには「小さな政府」ということで、国立大学予算は毎年一パーセントずつ減らされている。
とりわけ我が国における基礎科学研究のほとんどは国立大学が担っているから、今大変なことになっている。
産業界からの資金の入る分野はまだしも、役に立ちそうもない分野は激しく落ち込んでいる。

数学研究費などは二〇〇五年度までの七年間で
三〇パーセントも減らされ、今ではアメリカの何と四パーセント、フランスの一〇パーセントにまでなっている。

予算を削減された場合、研究教育機関である大学にコスト削減の方法はほとんどない。
研究費カット、賃金カット、人員カットくらいなものである。
今これら三つが各国立大学で同時に起きている。大学に研究ポストが少なく、研究予算もないとなれば、
基礎科学の研究者を志す若者がいなくなってしまう。

最も優秀な人材が、普通の人の何倍も努力を払って
博士号を得ても、就職先もなければ研究費もないということになるからである。
風下が死ねば、長期的に風下も死に、科学技術立国は不可能となる。(後略)
21名無しさん@3周年:2006/12/31(日) 23:33:14 ID:Wn/fQEAr
村上世彰が言っていた、「ルールの中で金儲けして何が悪いんですか」
こいつ東大や通産省で、まだ法律が不備な分野や、法律の隙間を狙って
金稼ぐ方法を必死に勉強してたんだろうな。
それじや村上にこの言葉を進呈しよう、
「おれおれ詐欺して何が悪いんですか、電話でお願いしたら俺の口座に
相手が金振り込んでくれただけじやないですか」
「人殺しして何が悪いんですか、戦争ではたくさん人殺ししたやつが英雄
じやないですか」
こんな話をしてたらきりがない。
オウムの上祐や堀江や村上のように、へらへらと屁理屈をしやべるような
やつがはびこる世の中を直すのは、藤原先生が言われるように学校教育で
武士道精神を叩き込むしかないと思う。
22crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/03(水) 23:24:19 ID:xrJudAY7
>>21
あざース。
ほんと、お言葉通り!!!


その話で、思い出したことを。

正月なのでひさしぶりにTVを見たが、
気になったのが、みずほ銀行のコマーシャルだった。

TVのCMで堂々と、子供に金銭教育をやっていると宣伝してやがる。
恥知らずにも程がある。

それがいいというのなら、銀行関係者の知性を疑わざるをえない。


アー、ムカつくぜ!!!!
23名無しさん@3周年:2007/01/03(水) 23:28:57 ID:yRv6JKJx
「よ〜く考えよ〜お金は大事だよ〜」と子供に歌わせる醜いCMを、
「かわいい」と喜んでた主婦がいたけど、これも金銭至上主義の洗脳が進んでる証拠かな。
24名無しさん@3周年:2007/01/04(木) 17:02:22 ID:pqbaJMAS
  ┏━━━━━━━━━━━━━━┓
  ┃JR         は げ .     . . .   ┃
  ┃   .        半 家          ┃
  ┃     ..                . ┃
  ┃             Hage  .        ┃
  ┠──────────────┨
  ┃ ←とおかわ   .   えかわさき→ ┃
  ┣━━━━━━━━━━━━━━┫
  ┃                      ┃

25crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/04(木) 22:37:44 ID:NxrL8UJN
>>23
確かに、そう言われればそう思われますね。

かつて司馬遼太郎さんが、角栄時代の金銭至上主義を憂いておられたことを
思い出します。同じようなことが繰り返されているのでしょうね。
個人的には、司馬氏観をあまり好ましくは思っていませんが・・・・。

よくは分かりませんが、司馬さんが嘆かれていた時代より
状況は確実に悪化しているような気がします。
26crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/04(木) 22:41:26 ID:NxrL8UJN
続けざまに先生の言葉をぱくります。



今回は、「厳重注意を受けた株式会社立大学」という項目から。




『(前略)

規制改革会議の懲りない面々は株式会社が簡単に大学を設立できるように強引に規制を緩和した。
既存の国立、公立、私立とは別に、学校法人によらない株式会社立を認めろというのである。

株式会社が学校法人を作って大学を始めれば事足りるはずなのだが、そうすると設置審査というものを
クリアしなければならない。
そこでは大学としての質を備えているかが専門家に審査される。

教育課程が適切に編成されているか、学生数に応じた専任教官数や校舎面積が確保されているか、
財政的な安定性はあるのか、といった項目である。

学校法人を作らず株式会社がいきなり大学を作る意味は、この審査をくぐり抜ける方便ということである。
株式会社とは利潤を追求する組織である。利益が出なければ、会社は株主につるしあげられる。

学校が赤字になれば「やめろ」となることは必定である。そのうえ届け出だけで設立できるとなれば、どんな教育が
そこでなされるか分かったものではない。

だからこそ勝手に閉校としない、などの条件のついた学校法人というものがあり、設置基準がある。

                              (後略) 』

27 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:2007/01/06(土) 16:22:05 ID:6NuXiC16
神通を身につけることは楽しい修行によって身心を軽快にするぞ教学を行
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真理の宝刀抜き放つ,. ‐''"´          i``'‐.、一つ言えるのは、票の操
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朝、女神の啓示/             ,  '  ヽ     ヽ.の教えが背景にあ
私はメロンだ ,i´            , '      ヽ    i尊師 尊師 尊師尊
元気ハツラ /             , '          ヽ   i駄目じゃないかミ
ヴァジラヤ,i          , '   ──────  ヽ iマイトレーヤ正大
立派なポ.i        , '     ──────    ヽ i師に大いなる拍手
は凡夫を.i      i, '    ノ二二二l     l二二ヽ  ii超える道を選んだ
インチキi       i                      i宗教であってはま
落田を       i       --──      ──-   ポアするしかないか
修行す i      i        ̄ ̄       |  ̄    ヽ弟子たちのカルマ
瞑想す i      i '                `ヽ      `原裕次郎に似て
布施すi       i            ,'     , i,     l これからはヴァ
ロン食i       i           ノ`ー'`ー-' '     ,ぞ!徹底的に布
エンタi       i          , -─'  ̄ `ー、    , i 消費税廃止だ彰
対死ぬi       i        , ' , -─'  ̄ `ー i  , ' i人は必ず死ぬ
無常にi       i`丶、_   , ' , '  -───- i i  ,'  i真理の教えとい
正悟師i       i   `ー '  /    ̄二二 ̄  i i ,'   i異性の生殖器で
済度すi                `-、__ , '`i、_, '  '`   iこれは洗わなけ
いなあi                                i臭いと。そして本
嬉しいi                                 iそして説法テー
28crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/09(火) 16:03:14 ID:c04A7JEa
続けていきます。

先生が例として挙げたものをみてみよう。
2004年に特区を利用し、6つの大学を設置した。
2006年、文部科学省は法律違反の恐れの強い四大学に対し改善要求を出した。

LEC東京リーガルマインド大学(2004年新設)では、資格試験のための予備校の生徒と、大学の学部生が同じ校舎で授業を受けていた。
この大学を作ったLEC社では、特区である千代田区の認可を受けずに開校したため、区の厳重注意を受けた。
翌年には、司法試験合格者を水増しして表記したため、公正取引委員会から予備校パンフレットの排除命令も受けていた。

実は、ここに友人がかつて通っていたため、自分も少しは知っている。

就職氷河期のために、資格を求め、おそらくはそうした者達の気持ちを利用し、大変な利潤を上げていた会社である。
ここは特に司法試験が売り物だったが、司法改革により法科大学院が設置され、司法試験の条件が緩和されたため、
焦燥感を抱いたがゆえの大学設置ではないかと思われる。

先生が、LEC社の内幕を暴露してくれているのでそれをぱくってみる。

「(前略)ちなみにLEC社長は、規制改革会議などへ積極的に提言をしたり、同会議のヒアリングで意見陳述した人物である。
大学開校前後の二〇〇三年と二〇〇四年だけで、会議に九十八件もの要望を出している。
経団連の教育問題委員会(委員名は非公表)に参加しているとも聞く。
また学校設置会社連盟の理事長でもある。なおこの連盟の顧問には内閣府のある高官がおさまっている。
                               (後略) 」

こうした政治的な動きは、極めて不快なものである。

実は、資格試験の会社など、公然と詐欺を行っているのである。
LEC社はこの若者に厳しい時代の恩恵を受け、若者の夢や希望を食い物にして生きているのに、
さらにそれがいかに儲かるかを熟知しているため、あろうことか拡大再生産しようとしているのである。
29名無しさん@3周年:2007/01/09(火) 16:08:20 ID:9FkMQZdY
ボケ爺の世迷いごとだろ?藤原ってのは
30名無しさん@3周年:2007/01/09(火) 17:30:49 ID:8Xhasxsk
>>20
日本の「数学者」とアメリカの「数学者」を単純に比較しても意味ないよ。
アメリカの自称「数学者」には,土木でシミュレーションやっている人とかもいるしね。
お金もそっちにほとんど流れている。
日本の数学者には奇妙な「美学」があってね,「紙と鉛筆で研究しない者は数学者にあらず。」みたいな。
実は90年代に多少はアメリカ流の「数学」を導入しようと試みて、数学→数理科学と看板(学部の名前)を変えたのだけれども肝心の人間の方が猛反対して頓挫したんだよね。
で金を出す側が業を煮やして予算を絞りだした...というのが現状だと思う。

#岩波「科学」にも「数学危機」が特集されていたような。
31名無しさん@3周年:2007/01/09(火) 17:40:05 ID:8Xhasxsk
>>26
藤原センセはご立派な国立大学にいらっしゃっるからご存知ないだろうけど、
「設置審査」っていいかげんなのよ。
いま話題の団塊世代が18才くらいになったときに、雨後の筍のように大学が新設されたんだけどね、
そのころは「設置審査屋」なる業者がいて旧文部省の係官が検査にくるときだけ、設備を貸したりしてたわけ。
そのため、同じ住所に大学が何個も設置されたりしてたわけ。そこまでひどくなくても図書館の蔵書なんかは神田の古本屋街のレンタル屋から借りたりね、
教員も名義貸しがあったんだよ。
で、これらのインチキに目をつぶるバーター条件が天下り。団塊世代用の大学の学長や教授に元文部省官僚を起用されていたんだよ。
32crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/09(火) 22:41:11 ID:c04A7JEa
>>30
なるほど、確かに純粋数学は金が回ってこない感じがしますからね。

エルディシュなどは自分じゃ何も出来ない人でしたから、
ロン・グラハムがささえていましたね。
エルディシュみたいな人に飯を喰わせるのが大学という場だと思いたいです。

ただ、アメリカは金、金、金でどうも・・・・・
儲かる分野は、いづれにせよ金は回ってきますから。

数学者で政治的な動きができる人は、
別の世界でも十分生きていける気がします。

だから、理想論ですが、「紙と鉛筆」タイプを生き残らせてあげないと
いけないのではないですか?
でも、人間世界の出来事なのでそうはうまくいかないと思いますが。

それを考慮に入れておかねばならないのが、
文科省を始めとする行政側で、
彼らに、異能の人たちに対する畏敬の念がないような気がします。

基本的に文系なので、ええ加減なことをいってすみません。
大変、勉強になるお話を有難うございました。
33名無しさん@3周年:2007/01/09(火) 22:57:27 ID:aflcsKJ4
>>32
「異能の人に対する畏敬の念がない」って、なかなか良い表現ですね。
もっともかと思います。
彼らに「畏敬の念がない」のは、「異能に対する劣等感しかない」からでしょう。というのも、彼らも決してバカではないから、自らが、永久に異能どころか有能ですら有り得ない「認識と記憶だけの無能」である事を、誰よりも自らが一番良く知っているからです。
そのため、異能に対する劣等感と嫉妬心は、異能を慕い畏敬する大衆への蔑みに転化する。
決して自らに敬意を払う事ない本質的には聡明な大衆の富を収奪し浪費する事。それが彼らの倒錯した快楽。
34名無しさん@3周年:2007/01/10(水) 13:46:48 ID:7ztpWttQ
今日、ちょっとスパモニにでてたから見たんだけど、
正直、細木のババァと同じレベルだなぁ、だから売れるんだろうけど。
ちょっと、知性がある人間が聞いたら、噴出すような無知さかげんだよ、残念だけど。
35名無しさん@3周年:2007/01/10(水) 13:48:27 ID:uX5Tzqmx
「二度と自民党に投票しないという改革運動」

誰が総理大臣をやっても、自民党は全員グルだね
もういい加減解かってきたよな
すべては自民党執行部と官僚が絵を描いている
総理大臣の嘘やはったりが効かなくなると
首をすり替えて役者交代
今まで官僚は影に隠れて、手を汚さず、利権を温存してきた
そして総理大臣を交代させるという子供騙しの手法で
自民党は党の責任を一切取らずにやってきた
ついにそのツケがまわってきたな

改革宣言【一般国民に大損をさせる、自民・官僚チームに引導を渡しましょう】

自民のヤラセ隊員はマニュアル通りこう言うだろう
「じゃーどこの党に入れるんだ?
自民党の他に頼れる党などあるもんか」ってな
勝手にホザイテロ
そんな憎まれ口を叩いても、二度と自民には入れてやらないよ
無党派が増えるだけで、自民は野党に転落するよ
今までの選挙で立証されてきたからね
そして時が解決するだろうよ
民主党がしっかりするか、それに変わる国民派の新しい党が主流になる
それが時代の流れになるよ
新興宗教の信者や、既得権益層の支持だけでは足りないんだろ?
小泉はB層吊り専門の総理だったからな
もうバレバレだね、ご愁傷様
覚悟するんだな
36名無しさん@3周年:2007/01/10(水) 14:30:01 ID:PTf9b5GV
数学者なら、パソコン使えるよね。
37名無しさん@3周年:2007/01/10(水) 20:00:38 ID:zp/CmAEo
>>32
もちろん基本的には大学は「金にならないこと」をやる機関であり、「無用の用」であるべきと思います。
ただ、数学やっている人たちの中にはいわばオナニーに明け暮れている連中もいるわけで、さじ加減が難しいと思いますね。

#純粋に数学の視点から見ても「応用数学的なもの」を大切にすることは数学の発展にも
#益すると思うのですが...なかなかそう思ってくれない人が多いようで。
38名無しさん@3周年:2007/01/12(金) 19:02:41 ID:KdjLN5Nr
ただのハゲ
39crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/13(土) 23:05:53 ID:iQDZvXmB
>>31
面白いお話ですね。
現在のように社会が成熟し、メディアが発達した世の中では、
めちゃやばい綱渡りですね。勉強になります。

>>33
ありがとうございます。
知性があるということと知識が豊富だということは
必ずしもイコールではありませんからね。おっしゃるとおりだと想います。
後半部分は、よく分からないですが。
40crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/13(土) 23:06:30 ID:iQDZvXmB
>>37
どういう風にご返答するか、ここのところ考えていました。

確かに、界面上のものが発展し、新しい分野を生み出し、
それが学問を、また、延長線上である日常にも役立ちますよね。

物理的な手法で持って、生物分野に進出してきたことにより、
生物の研究分野が発展してきたここ数年を思い起こします。

おっしゃるとおりだと思います。
さじ加減が難しいのは、いづれの分野も同じでしょうね。

真贋を見極めていくのは、細分化しすぎているために現実的には困難で、
確かに、数学の境界線上にあるようなものを
研究する分野を発達させていくことにより、
それが純粋に数学にも跳ね返って、相乗効果をもたらしそうな気がします。

レビィ・ストロースが、構造主義を哲学にもたらしたように。


忙しく、返答が遅れてすいません。
41名無しさん@3周年:2007/01/20(土) 22:45:03 ID:Y1qdxMEv
(※内橋先生の著書「悪夢のサイクル」と藤原先生の「この国のけじめ」から一部引用させて頂くことをお許しください)
リストラや派遣社員をはじめとする非正社員の増加により、大企業は多くの利益を出している。
しかし、それは雇用破壊による経費削減のための一時的な好業績であり、長続きしない。
市場原理主義はと次のような「悪夢のサイクル」をたどるのである。

(悪夢のサイクル)
市場原理主義の推進 → 雇用破壊によるリストラや非正社員の増加 → 低賃金による消費の減退や税収の不足→ 文化・道徳・倫理の破壊 → 地域の荒廃・犯罪の増加・経済の衰退

短期的には効果があるように見えても、長期的には誤りとなる好例である。

共産主義の誤りに気づくのに70年余りかかったが、市場原理主義の誤りに気づくのはその半分もかからないだろう。
竹中は、自ら推進した市場原理主義の結果が出る前に政界から逃亡し、象牙の塔に逃げ込んだ。
あと何年か後に、小泉と竹中の「巧言令色」に騙されていた日本国民が、市場原理主義の無残な結果を見た時、竹中や松原、中谷や八代など市場原理主義の推進役となった御用学者たちは責任を取るのだろうか。

42crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/23(火) 11:56:14 ID:pdKoTpT8
また、ぱくる。



『(前略)
やり直しが利かないのは教育の分野である。教育が他のものと本質的に違うのは、
それが人体実験だということである。
(中略)
この教育分野にまで、次々と自由競争、規制緩和、自己責任が無謀無闇に適用されつつある。
やり直しの利かない教育だけに、思いつきで改革をされると、我が国に対する致命傷になる恐れもある。
ここ十年ほど、教育に対する改革案は主に経済人やエコノミストにより口火を切られ実行へと推進されることが
多かった。経済回復のためには教育から、ということであろう。

驚くべき料簡である。

43crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/23(火) 11:58:36 ID:pdKoTpT8
バブルに狂奔したのも、それを破裂させ日本経済を崖から突き落としたのも、不況を十年以上にわたって
長引かせてきたのも、責任の大半は彼等にある。

不況の真因も明らかではないのに、アメリカの要求どおりに闇雲の改革をし続けたせいでもある。
その責任を自覚し謹慎するどころか、むしろ糊塗するが如く、次々と政策提言をこの十年余りし続けている。

市場原理の追い風を背に、官から民へ、官製市場の民営化、民間開放などと「民」を標榜し、民のためを装いつつ、
自らのビジネス拡大を図ってきた。国家よりビジネスである。

だからこそ国民の間に漂う閉塞感はいつまでたっても一向に晴れない。

お金より大事なものがいくつもある、という独特の国柄に真向から挑戦し、日本を食い散らさんとする、
恥ずべき経済至上主義といっても良い。

経済だけならまだ我慢もしようが、政治に、社会に、そして教育にまで鉄面皮に発言し続ける。
経済人やエコノミストがこれほどまでに増長したことは、日本近代になって初めてのことである。
不思議な現象である。  』
44crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/24(水) 22:55:48 ID:+DkuMlok
適当に書き散らしたものを申し訳ないが・・・のせます。


簡潔な数式が、珠玉の美しさを持つように、先生の高潔な文章が私たちの良心の核となる部分を
揺さぶって止まないのはなぜなのだろうか。

現状、私たちがどこかこの国はおかしくなっている、息苦しくて仕方がない、という感じは否めない。

それは、労働環境・家庭など社会を形成する、コアとなる部分が、経済人によって破壊されている
という気がしてならない。

そう、経済人によって、『現場』といわれる各場所が、融解し始めている。

これは、哲学的な命題ではなく、もはや政治的な問題に絞られてきたのではないか
という気がする。

彼らは、日本人の労働環境をさらに劣悪にし、そしてそのツケを若年層にだけ回している。

教育問題に関しては、文部科学省がゆとり教育をミスリードしたため、後手後手にまわり、
公教育は崩壊の一途を辿っている。確かに、文部科学省が悪い面もある。いや彼らが進めたゆとり教育は、
現場目線で見れば、完全な失敗である。

高次な論理的思考、数学・言語といった領域を減らしたことに問題があるのであって、
それを再構築し、レベルを再設定すれば良いだけの話である。

それさえ、子供たちに身につけさせることができれば、基本性能が高まるので、いくらでも汎用がきくのである。
それを短期的視野でみることで、さらにこの国を立て直すのは、数十年遅れることになるのは明白である。
45crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/24(水) 22:57:15 ID:+DkuMlok
彼らは、たかが商人であって、その分際をわきまえるべきで、少なくとも表立って、提言したりするべきではない。
彼らが、この国で商売をし、稼いでこれたのは、なにも彼らの経営術が魔法のように優れていたからでもなんでもない。

世界でも、珍しいほど良質な労働者に恵まれた国だったから、国際的に評価の高い製品を、提供し続けることが出来ただけである。

古来、日本には金儲けはいかがわしい、と考える傾向にあった。

なぜなら、えぐい奴、汚い奴、の勝ちになることが拝金主義の行く先だからで、
私たちの国は、そうした形を尊敬すべきものとは認めなかった。先生のおっしゃる国柄とは、そういうものだと思っている。

別段貧しくとも、高潔な人物、人としてある種の崇高な理念に従い、自分を御することの出来る人物、
こうした人物を尊敬し、また、自分もそうありたく目指したものなのである。

金を稼いだ奴が勝ち、なにをしてでも稼いだ奴が勝ち、という形を示してきたがゆえに、
子供たちの夢は、金持ちになることとどれだけ聞いてきたことか。

たかが、商人に大口を叩かせてはいけないと心底思う。



次は、御手洗の悪口でいきます。
46子供を特攻させて生き延びた破廉恥国家の品性:2007/01/24(水) 23:33:11 ID:sF3u9poN
2000万箱詰めの鍵を握る糸山元自民党議員の元秘書が家族共ども“行方不明状態”06/12/25夕刊フジ
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=429793&log=20061213
糸山・石原連合に手も足も出ない地検特捜部
http://members.at.infoseek.co.jp/YaYa/isihara.htm
■石原都知事がもらった2000万円(佐藤立志のマスコミ日記)
日時は今年の9月14日、場所は高級料亭の吉兆。金は糸山が1500万円を出している。
石原は糸山に何でそんな高額な金をもらう下賤な奴になり下ったのかと思いきや元々金には汚なかったようだ。
この記事で指摘しているのは三男は2000万円のうち500万円をもらってるのに政治資金収支に記載がない。当然、本人はもらったなんていわないわな。    
公費使ってヨットだの、馬鹿息子に迂回の公費だの、石原は都民の血税を何と思っているのか。東京オリンピックでごまかすなよ。
石原のでたらめぶりは、このサイトがまとめている。
http://esashib.hp.infoseek.co.jp/chintaro05.htm
えらそーに天下国家を論じながら、糸山ごとき怪しげな人物から金を押し戴く、
品性のいやしさ。海外に妻を公費でファーストクラスで連れて行く傲慢さ。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20061223
そして、石原慎太郎は、自分の発言にシーンと静まりかえる会場を見回しながら、得意満面に
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-10-31/03_01.html
石原宏高衆院議員(自民党)が昨年九月、水谷建設元会長と料亭で500万円。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-12-10/2006121015_02_0.html
47名無しさん@3周年:2007/01/26(金) 20:43:55 ID:XelsF7ee
小泉首相の格差是認発言をきっかけに、市場経済をめぐる本質的な論争が始まった。
この論争において、小泉批判の先頭に立っているのが、数学者でお茶の水大学教授の藤原正彦氏である。藤原氏の正論を聞こう。 
藤原氏は月刊誌『文藝春秋』2006年3月号の論文「愚かなり、市場原理信奉者」の結論部分で次のように書いている。

 『市場原理主義は人類を不幸にする――市場原理主義は経済に限っても誤りである。
それにとどまらない。市場原理に発生する「勝ち馬に乗れ」や金銭至上主義は、信念を貫くことの尊さを粉砕し卑怯とか惻隠などを吹き飛ばしつつある。
人間の価値基準や行動基準までも変えつつある。
人類の築いてきた、文化、伝統、道徳、倫理などをも毀損しつつある。
人々が穏やかな気持ちで生活することを困難にしている。
市場原理主義は経済的誤りというのをはるかに越え、人類を不幸にするという点で歴史的誤りでもある。
苦難の歴史を経て曲がりなりにも成長してきた人類への挑戦でもある。
これに制動をかけることは焦眉の急である。』   

 正論そのものである。私は藤原氏の主張を支持する。
 日本は市場原理主義を導入すべきではない。日本の「和の文化」のなかに「アングロサクソンの闘争の論理」を無理矢理導入することは、大きな過ちである。
 市場原理主義の導入は日本社会を大混乱に導き、日本社会を崩壊させる。
小泉・竹中構造改革とその後継者である安部一派をこれ以上放置させることは日本の国体に対する犯罪である。
48crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/27(土) 00:17:28 ID:LfOKjwMZ
>>47
アザース。

現在の経団連の「構造改革派」が、安部さんを子飼いとしてしていたのは、
この記事で読みました。自分としては、以下の記事を信用しますね。

自民党との関係が癒着(政界と財界の癒着)と世間やマスコミに非難されたため、
経団連は自民党への政治献金の斡旋を取り止めた。
これにはロッキード事件とリクルート事件が大きな契機になった。
しかしこれによって財界と自民党の関係がなくなったという意味ではない。
以前より関係が薄くなったという程度である。
例えば財界は有望な自民党の若手国会議員を厳選し、
定期的な交流会をずっと続けている。
もちろん安倍総理もその交流会出身の一人であった。

ソースは、
http://www.adpweb.com/eco/index.html

安部さんがどうとかは正直分かりませんね。
ただ、知性がないのは分かりますが。
49名無しさん@3周年:2007/01/27(土) 00:33:44 ID:PrveFasK
>>47
私も支持する。
50crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/28(日) 22:57:02 ID:vtkljarj
かなり、イタイ御手洗が藤原先生に反論を仕掛けたものとして、
今月号を読んだ。すこしパクります。

『(前略)
小泉総理は規制改革などの構造改革によって民間活力を引き出し、さらに言えば、
そこで生まれてくる活力を公共投資に代わる成長の「原資」として、日本経済を立て直したのである。

おかげで現在の日本はひとまず足腰の傷は癒え、〇二年以来、四年連続でプラス成長を維持できるまでになった。

雇用情勢も着実に改善し、一時六パーセント近くまで高まった失業率も、約四パーセントと完全雇用が視野に
入る水準まで低下してきた。成長が確かなものになっていることを実感している。

ここで重要なのは、今回の回復は、民間の活力を生かすことによって生まれた成長だということだ。
公共事業という一時的なカンフル剤と違って、薬が切れたら急に失速するという心配はない。

海外をみれば、アメリカは九〇年代に十年間景気拡大が続き、イギリスは一五年間連続でなお成長を続けている。

日本も、もう一段の構造改革によって、成長の新しいエンジンに点火すべき時期である。(後略)」



あー、バリ、むかつく。

51crio ◆yUPNqG..6A :2007/01/31(水) 23:09:33 ID:R+lsJWGv
もういっちょ、御手洗の野郎のたわごとを。

『(前略)

五年間に及んだ小泉政権の功罪を問う時に、必ず議論になることは「格差」という問題だ。

私は、会社や個人に生まれる経済格差は、健全なものだと思っている。

公平・公正なルールのなかでなら、努力した人は努力しなかった人より認められ、多くの果実を得るべきだ。

むしろ、その格差こそが、社会に活力を生み出すモチベーションになると思う。

そして今の日本でこの格差が固定しているとは思わない。

目指すべきは、結果の平等ではなく、機会の平等である。

機会の平等を担保することによって、人々のマインドも前向きになり、
社会も活性化する。  (後略) 」


愚痴らして、もらいマス。

機会の平等なんて、あるか、ボケ!!!
52名無しさん@3周年:2007/02/09(金) 22:05:24 ID:S6q/o98J
小泉政治5年の間に、品性も無くマナーも無いチンピラのような人間が増加したような気がします。
庶民は社会の上の者を見習います。
小泉が米国への卒業旅行でプレスリーの生家を訪れた時、喜びのあまり暴走族の連中がよくやるようなヤンキー踊りをして、さすがのブッシュも引いていましたが、あれが彼の本性でしょう。

バスや電車の中で、品性やマナーの良い人に会うとホッとしますが、かつてはそれは当たり前だったのです。
小泉は、竹中に操られ市場原理主義を礼賛し、耳障りの良いキヤッチフレーズで国民を扇動し続けましたが、日本人の美徳であり規範である道徳やマナーについて自ら語ることはありませんでした。

私の周りでもマナーの悪い中高年が増えています。
たまりかねて注意したとしても、決して謝りません。何が悪いんだと開き直ります。
ああだこうだと、自分を正当化する理屈をこねます。

男らしく謝るとか、いさぎの良い態度、を見掛けることはまずありません。
テレビに出て来る与党政治家達が、よく恫喝的な態度で開き直っていますが、あれとすっかり同じです。
「この程度の政治家に、この程度の国民あり」、と言ったらいいのでしょうか。

(続く)
53名無しさん@3周年:2007/02/10(土) 22:48:24 ID:vqNESq/R
>>52(続き)

憲法改正や教育基本法改正などを言う前に、人の上に立つ政治家の品性やマナーを向上させるのが先ではないでしょうか、
それには一度政権を交代させるしかないと思います。
同じ政党が60年も政権の座に居座るというとは、民主主義国家においては異常な状態です。
政権にしがみつくためには品性もマナーも関係なく、その為には何でもする、主義主張など関係ない、
といった手法でこれまで政権を維持してきました。
特に小泉政治で行なわれた政治の芸能ショー化により、道徳やマナーは地に落ち、堀江や村上に代表される
口先とあぶく銭だけの人間が跋扈する世の中になりました。

政権を替えなければ何も変わりません、小泉政治を行なった政党ではダメなのです。
小沢一郎の血の滲むような努力のかいあって、日本もようやく二大政党制になりました。
片方がダメなら、もう片方に政権を替えればいいのです。
これまでのように、同じ政党内での派閥間による擬似政権交代のようなまやかしではダメなのです。
来たるべき次の参議院議員選挙で小沢民主党が圧勝し、政権交代の第一歩になることを切に期待します。
54名無しさん@3周年:2007/02/10(土) 23:03:51 ID:tzJskRXF
藤原総理に内橋財務大臣。こうなんないかな。
55名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 18:39:04 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より)   時代錯誤の数学者 1
http://homepage2.nifty.com/kamitsuki/fujiwara.htm
06/05/07

 藤原正彦氏のベストセラー「国家の品格」は、〇六年五月一一日現在「バカの壁」より58
日早い190日で200万部を達成したそうだ。確かに一見、わかりやすい内容である。
藤原氏の国語教育に関する考え方などには同意できる部分が少なからずあった。しかし
残念なことに、本書は数学者とは思えない杜撰な論理と浅薄な知識、アナクロニズムによって
書かれた本であると云っても過言ではない。
まえがきの末尾に「品格なき筆者による品格ある国家論、という極めて珍しい書となりました」
と書かれている。「品格なき筆者」とは藤原氏が謙遜の気持ちで書かれたのだろうが、決して
謙遜されるには及ばない。まさにそのとおりだと思う。
 「遺伝学のダーウィン」と述べるなど、信じられないような誤りもあるが、もっとも気にな
るのは本書に一貫した、論理の杜撰さと、誠実さの欠如である。内容の極端な偏りは
その帰結だと云ってよい。
後述するが、論理と情緒という対置するにふさわしくない概念を並べ、「論理より情緒」と
主張したり、国民を「真のエリート」と「庶民」に二分したりと、、過激な意見が述べられている。
事実を正確に過不足なく伝えようという誠実さがないし、極端な単純化が随所に見られる。
主張の根拠として示される事実は恣意的に選択されたものが多く、いくら学術論文ではないと
云ってもここまで「品格」を落としてもよいだろうか。理を尽くさず、ひたすら情に訴える
という奇妙な「論文」だ。この方は本当に数学者なのだろうか。
 他国と比較して日本国民とその文化の優秀さを賛美することが本書の基調となっている
(皇国を持ち上げた戦前の日本、またアーリア人を最優秀人種としたナチスとも似ている)。
江戸期から明治期にかけて来日した外国人による日本賛美の話をいくつも取りあげ、
その証としている。そのため日本人でさえあれば、われわれは選ばれた国民なのだと、
労せずしていい気分になれるよう仕組まれている。

56名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 18:41:44 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 2

しかし、外国人らは「東洋の未開国にしては」という前提で日本を褒めたのではないだろうか。
明治期の東京帝国大学の教師であったチェンバレンは日本人の特徴として「付和雷同を
常とする集団行動癖」をあげており、褒められた話ばかりではない。世界史の中で日本が
特異な位置を占めていることを否定する気はないが、今、日本をことさら賛美することも、
卑下することも意図的な色づけであり、賛成はできない。
 本書は他国との差異を強調し、ナショナリズムを煽るところがあるため、右寄りの先生方の
中にはこれを高く評価する向きがあるようだが、自らの見識を疑われることにならないとも
限らない。
 「国家の品格」が売れた背景には近隣諸国の反日感情の高まりと、日本に対する高圧的
態度があると思われる。日本国民の優位性を説き、持ち上げるという内容は近隣諸国に
向けられた苛立ちの解消法となるのだろう。しかしやり過ぎればナショナリズムを煽る危い
解消法でもある。以下、「国家の品格」を中心に問題点のいくつかを取り上げたいと思う。

論理の限界を説く「非論理的」説明
 「国家の品格」のまえがきに「論理だけでは物事は片付かない、論理的に正しいということは
さほどのことはない」、また「私の中で論理の地位が低下し、情緒とか形がますます大きく
なりました」とあるように、要するに論理よりも情緒と形を重視せよということらしい。
情緒・形とは藤原氏によれば、「ここで言う情緒とは、喜怒哀楽のような誰でも生まれつき
持っているものではなく、懐かしさとかもののあわれといった、教育によって培われるものです。
形とは主に、武士道精神からくる行動基準です」だそうだ。
まず論理と情緒・形を並置しておかしくないだろうか。論理とは思考の手段に過ぎず、いわば
道具である。情緒は感じ方、武士道精神はひとつの価値体系である。比較対照するに
ふさわしい同じレベルの概念とは思えない。たとえば、金銭至上主義やめて武士道を、
というならわかるが、論理をやめて武士道、ではさっぱり分からない。
 強いて解釈すると自分で思考することををやめて、武士道の定めるままにままに
行動せよということだろうか。

57名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 18:45:16 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 3

 論理に頼ることはいけないと、藤原氏は論理の正しさが失敗を招いた例をいくつも
取りあげられている。一例を示す。
 「かくしてアメリカの多くの高校では、国語の単位に代えてタイプの単位をとってもよいこと
になりました。その結果、思惑通りにタイプは打てるようになりましたが、打つべき英語の
方が崩壊してしまいました。一九七〇年代の後半になると、海軍の新兵さんの二五%が武器の
取扱書を読めなくなってしまいました。(中略)アメリカ人のすべてが社会に出たらタイプを打つ。
だから、タイプはできなければいけない。ならば学校で教え、みながタイプを打てるようにしよう。
これは正しい論理です。正しい論理を追求して惨憺たる結果を招いたわけです」(第二章)
 だから正しい論理ではダメだ、あるいは正しい論理だけではダメだと主張なさりたいので
あろうが、ここで問題とされるべきは論理ではないだろう。タイプのために国語の時間が
少なくなり、その結果、国語力が低下したというのは当然の論理的な帰結である。国語の
学習時間の減少を無視し、タイプのことだけしか考えなかったことが問題なのであって、
論理の問題ではないのは自明である。この問題に、論理ではなく、「情緒」や「武士道精神」を
もってくれば正しい解決になったのだろうか、是非とも教えていただきたい。

「出発点」は浅薄な知識
 第一章の「近代的合理精神の限界」では、五世紀から一五世紀の期間だけを取りあげ、
ヨーロッパの後進性、それに対して万葉集、古今集、源氏物語などを挙げて日本文化の
世界的優越性が説かれる。ところが産業革命以後、世界は欧米にやられてしまったという。
しかし近年、犯罪、家庭崩壊、教育崩壊といった荒廃が先進国共通の現象になり、これを
待ちに待った西欧的な論理、近代的合理精神の破綻であるとされる。 「待ちに待った西欧的な
論理、近代的合理精神の破綻」とあるが、西欧文明に何らかのコンプレックスをお持ちのように
見える。主張されることに強いバイアスが感じられるのはそれと関係があるのだろう。
58名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 18:48:19 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 4

第四章には次のような記述もある。日本人の感性についての話の中で、スタンフォード大学の
教授が藤原氏の家に遊びにきた折のことが紹介されている。夕方、秋の虫の音が聞こえて
きたときのことである。
 「この教授は『あのノイズは何だ』と言いました。スタンフォード大学の教授にとっては
虫の音はノイズ、つまり雑音であったのです」(中略)「なんでこんな奴らに戦争で負けたんだろう」。
 この表現もコンプレックスの存在を窺わせる。また音に対する感性と戦力の間に関係がある
というのは初耳だ。
 バッハ以来の西欧音楽の豊かさを知っていれば、欧米人の感性をこんな風に断定することは
出来ないだろう。普遍性、質・量に於いて、邦楽が西欧音楽を凌駕すると思う人はまずいない
と思う。理解していない方は別だが。欧米ではその音楽を理解することはエリートの条件とも
聞く。
 近年の、犯罪、家庭崩壊、教育崩壊といった荒廃は西欧的な論理、近代的合理精神の破綻
(の結果)であると結論づけている。犯罪、家庭崩壊、教育崩壊とあるが、これらの現状を
きちんと把握されているのだろうか。二〇〇四年版の犯罪白書によると主要犯罪の発生率は
英米仏では九二〜〇二年はほぼ横ばい、米ではかなり減少傾向にある。日本では同期間で
増加が見られたが〇二年以後は減少傾向となっている。家庭崩壊、教育崩壊については
統計が見当たらないのでわからないが、社会の基本的な理念が破綻するのは大変なことであり、
簡単に断定してよいものだろうか。
 主張される以上、これらが先進国で増加しているという根拠を示し、さらに犯罪、家庭崩壊
などと、西欧的な論理などとの因果関係を示すべきだ。他の理由、例えば核家族化の進行
などでもこれらのことは起こるのではないか。これらはひとつの原因だけで説明できるもの
ではないと思う。あまりにも雑で、飛躍が多く、途中の段階を示していただかなければ
さっぱりわからない。いくら論理より情緒といわれても、正確な論理なしには伝わらない。
59名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 18:52:04 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 5

 マスメディアは凶悪犯罪、家庭崩壊、格差拡大など、次々と誇張された社会の事象を
我々に見せる。藤原先生はきっと極めて正直な方で、メディアの差し出すものをそのまま
鵜呑みされているのだろう。だがこのような誇張されたイメージを検証もせず、それを
基にして議論を展開してもろくな結果は得られない。意味がないどころか、有害である。
このようなやり方は本書すべてに見られる。
 また第六章には遺伝学のダーウィンという記述があるが、ダーウィンを遺伝学とされるのは
進化論のことをあまりご存じないのだろう。進化論を知らずして西欧文明を批判するのはとても
勇敢なことだ。他のことならともかく、生物学を超えて思想界に大きな影響を与えた進化論は
「真のエリート」だけでなく、私のようなタダの庶民にとっても必須の知識だと思うのだが。

市場原理主義

 「公平に戦って、勝った者が利益を全部とる(ウィナー・テイクス・オール)」というのが
市場原理主義だという。市場原理主義と云う用語は多分レーガンやサッチャーが実施した
新自由主義を指すのだろう。月刊現代四月号には「亡国総理のお粗末な論理」という過激な
題名の記事がある。自らの「お粗末な論理」を棚に置いて、よくも他人の「論理」を批判
できるものだと、その勇気には感服するが、その中で、小泉亡国総理は市場原理主義を
進めたとし、次のような表現がある。
 「私は『市場原理主義』をボクシングの試合にたとえます。ボクシングから規制を取るとする。
素手で殴ってもいいし、後頭部や急所を狙ってもいい。ひじうちも認められ、さらには相手が
気を失って倒れてもさらに殴ってかまわない。(中略)三試合に一試合はどちらかが死にます。
すなわち自由競争とは『獣の世界』なのです」。
60名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 18:56:00 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 6

 以下はむろん庶民レベルからの反論に過ぎないことをまずお断りしておく。藤原先生は
一九世紀の初期資本主義と市場原理主義を同じものと勘違いされているのではないか。
今の日本の経済政策の方向は簡単にいうと、規制を緩和し、新規参入と自由競争を広げよう
というものだが、ボクシングの例のようにルールをすべて取り払って好き放題させるわけではない。
新たな規制も続々生まれている。証券市場では規制の隙間を縫って巨額の利益を得るものも
いるが、社会に価値を提供することなく巨額の利益を得る行為は公正とは云えない。これに
対しては規制を設ける必要がある。規制は弱者の保護のためにあると、藤原氏は発言
されているが、それは部分的には正しい。だが一方で、既得権者などが様々な競争制限によって
守られていることの方が実は多いのではないか。
 競争のない世界には不公正がはびこりやすい。かつての国鉄は毎年のように運賃を値上げ
してきたにもかかわらず、その債務の残高は現在も三〇兆円ほどあり、一世帯あたり約六〇万円
にもなる。最近では欧米主要国の何倍もの高速料金を取ってきながら四〇兆円という巨額の
負債の山を築き上げた道路公団など、競争というインセンティブが働かない組織のほとんどは
内部で仲良く利益を配分してきた。犠牲になるのは外部の利用者、納税者である。
組織(企業)の人間にとっての優先順位は@自分の利益、A組織の利益、B外部の利益というのが
一般的である。組織の本来の目的のほとんどは外部の利益のためである。組織は仕事の量と
関係なく肥大していくというパーキンソンの法則はこの一側面を示したものだ。競争下であれば
Bの外部の利益を軽視する組織は敗退する。逆に競争が制限されていれば組織自体の利益を
優先する不効率な組織も温存されることになる。護送船団方式と呼ばれる規制に守られてきた
銀行業界は仲良く高給を食み続けていたが、破綻に瀕し、巨額の税金による救済が避けられ
なかったことは記憶に新しい。最近の話題でも、談合や、天下りと随意契約のセットなど、
競争を排除して組織内部の利益を優先する例は数多い。
61名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 19:01:34 ID:hegtYxa+
数学者とか理系のひとって
いままでまったく社会からはなれたところで研究してたぶん
自分の能力が衰えて第一線で活躍できなくなると
急に国家、社会のこと言い出すね
自分が一般市民よりは知識も教養もあるといいたいのだろうが
まったく検討はずれというか所詮いままで言われてることの焼き直しだな
62名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 19:02:05 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 7

自由競争こそ公正を実現するためのもっとも強力な手段であることを理解されていないようだ。
 激しい競争に曝されてきた自動車業界が世界のトップレベルの、安く優れた製品を生み、
道路公団が主要国に比べ格段に高い高速料金を取りながら返済に四五年かかる巨額の借金を
築き上げたことはたいへん象徴的である(乗用車業界は八社が共存しており、「勝った者が
利益を全部とる」状態とはほど遠い)。寡占から独占へと進むことが懸念されたのは数十年昔の
ことである。
 「『神の見えざる手』は問題を解決しない」と書かれている。たしかに神の見えざる手(自由な
市場による需給調整機能=市場メカニズム)は万能でなく、弊害も多いことは周知の事実だ。
経済格差を生み、景気循環による深刻な不況を繰り返した。しかし弊害のある部分は独占など
自由競争が実現できないために生じたことも認識する必要がある。だからこそ西側の主要国では
独占禁止法が作られ、またケインズ流の政府部門の拡大を重ねてきたわけであり、二〇世紀の
経済は市場メカニズムを補完する方法を模索し続けた世紀だと云ってよい。一方で自由な
市場を否定した共産圏の国々は経済の運営に失敗した。
規制緩和にも問題はあるだろう。労働市場は人に値段をつけるところであり、もっとも規制が
必要なところだ。しかし規制緩和の具体例に触れることもなく、自由競争を全面否定するような
極端な主張は非現実的であるばかりか、自由な市場の重要性を不当に軽視するという誤った
認識を広めてしまう危険がある。
 経済に対する理解が浅かればこそこんな議論ができるのだと思う。そうでないなら、ボクシングの
ような極端な比喩を出してきて規制緩和の負の面を極度に誇張、競争をすべて否定するように
印象付けるやり方は詭弁であり、冷静な議論を奪う点で、きわめて有害である。それは
藤原先生がもっとも憎まれている「卑怯」なやり方である。
63名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 19:08:54 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 8

真のエリート

 「国民は永遠に成熟しない。放っておくと、民主主義すなわち主権在民が戦争を起こす。
国を潰し、ことによったら地球まで潰してしまう」、「エリートが原理的に暴走の危険をはらむ
民主主義を抑制するのです」と述べられている(第三章)。そして真のエリートの条件のひとつとは
「文学、哲学、歴史、芸術、科学といった、何の役にも立たないような教養をたっぷりと
身につけていること。そうした教養を背景として、庶民とは比較にならないような圧倒的な
大局観や総合判断力をもっていること」とある。一方、「国民は永遠に成熟しない」とされる。
「庶民」にとっては愉快でない言葉がつづく。
 簡単にいうとエリートを育て、彼らに政治を制御してもらえばよい政治が実現すると云う
ことだろう。そんなことが現実に可能なら、効率が悪く手間のかかる民主主義は要らない。
教養をたっぷり身につけたエリート達になら民主主義の制御を任せられるとは、なんとも単純な
楽観論である。プラトンの哲人政治が想起されるが、二千年も昔に提唱され具現化されなかった
ものを大真面目で持ち出されるのはやはりアナクロの故か。
 「(この真のエリートが)昔はいました。旧制中学、旧制高校、こうした意味でのエリートの
養成機関でした」、ところが戦後アメリカは「下手にエリートをつくると、底力のあるこの民族は
再び強力な国家を作ってしまう」ので、「真っ先に旧制中学、旧制高校を潰してしまった」とある。
現在の東大出は真のエリートではなく偏差値エリートに過ぎないそうで、現在真のエリートは
日本にいないと云われる。私には旧制中学、旧制高校と現在の中・高校・大学教養課程の
間にそんな大きい差があるとは思えないし、旧制の七年間で「真のエリート」が作りだせたとは
考えにくい。成績優秀者を選抜している点はほぼ同じである。両者の教程その他の違いから
なぜ一方は真のエリートになり他方は偏差値エリートになるのか、資料と共に「論理的」な
説明がほしい。ここでも結論だけだ。
実際にはご自身を真のエリートとお考えのようだが、それならば政治の制御を任せるのは
やっぱり遠慮したい。
64名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 19:29:33 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 9

自由

 欧米の論理の出発点は自由や平等であり、その概念はフィクションであるとし、さらに
その由来についての正統性も疑わしいと説明される(第三章)。
「どうしても必要な自由は権力を批判する自由だけです。それ以外の意味での自由は、この
言葉もろとも廃棄してよい(後略)」、「権力を批判する自由さえ完全に確保されれば、他は制限
されていい」と書かれている。その理由として「そもそも、嫌な奴をぶん殴ったりする自由もないし、
道端で立ち小便する自由もない。私には諸般の事情から愛人と夢のような暮らしをする
自由すらない。ほとんどの自由は廃棄するまでもなくあらかじめないか、著しく制限されて
いるのです。欧米が作り上げた『フィクション』に過ぎません」とある。
 実質的な自由はほとんど存在しないという意味であり、自由意志の存在を疑う哲学の議論
ではなさそうだ。それならば、藤原先生は将軍様が統治するお隣の国でも、さらには刑務所でも
きっと平気でお暮しになれることだろう。しかし職業選択の自由、婚姻の自由、好きなものを
食べる自由、嫌な奴を批判する自由、どれも私には大切だ。嫌な奴を殺したり、他人の物を
盗んだりする自由は確かにないが、幸いなことに私は藤原先生と違ってそれらを不自由とは
感じない。完全な自由でなければ自由は要らない、というのは幼児の態度であろう。それとも
真か偽か、いずれかしか存在しない数学の思考法なのだろうか。
続いて、「ロックの言う自由や平等は、王権神授説を否定するピューリタンの考えに過ぎず、
私から見ればほとんど独断です。理論的根拠と言えるものがありません(後略)」となり、「一見
論理的と思われる自由とか平等なども、論理の出発点はかくもいい加減なものです」で結ばれる。
 この説明も納得しがたいが、要するに自由は論理の出発点がいい加減だから信用しては
いけないということらしい。ならば情緒や武士道が自由、平等に代わる出発点となり、さらには
社会の基本理念となり得るのだろうか。そのような社会はちょっと想像し難い。
65名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 19:34:45 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 10

平等
 平等について、生まれつきの能力をあげ「人の能力はなにひとつ平等ではないのです」といい、
平等はフィクションだと主張される。平等とは生物的な能力のことではないことはわざわざ
云わなくとも誰でも知っている。法の前の平等などの、社会的な概念である。もともと平等
ではないので社会的な平等も不要というのはずいぶん変な考えである。
 藤原氏は、平等は差別に対する闘争的な対立軸だとし、その代わりに思いやり、すなわち
惻隠の情をもってすべきだという。つまり権利としての平等ではなく、上位の者が下位の者に
慈悲を与えることで平等の必要はなくなると説かれる。主君に忠誠を尽くす武士の如く、一見、
美しいが、思いやりを受ける側はたまらない。慈悲は与える側の任意なのだから、常に彼らに
機嫌をとらなければならない。それ避けようとするなら、思いやりや惻隠を法によって強制
しなければならない。困っている人を見て気の毒に思わなければ三年以下の懲役とか。
冗談としては面白いが、藤原先生はこんなことが現実に可能だと思われているのだろうか。
 自由、平等、民主主義はその由来が疑わしいものであるから信用してはいけない、とされる。
文春四月号に「伝統は議論せず、ただひれ伏すのみ」と書かれているように、伝統を神託の
ように考え、それに盲従するというのが藤原先生のお考えらしい。もう宗教の領域だ。もし
そうであれば、石器時代に戻るしかないだろう。王が死ぬと従者も同時に殺して埋葬するなど、
時代に合わなくなる伝統があるのはあたりまえだ。この世に議論をタブーとするものなど、
あってよいわけがない。
 自由や平等の由来がどうであっても現在に於いて価値があればそれでよいではないか。一般に
伝統が重視されるのは、永く続いたものはそれだけの価値があると考えられるからである。
伝統だからと無条件で重要視するのは本末転倒だ。価値あるものならば受け入れればよい。
66名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 19:59:01 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 11

武士道精神と惻隠の情

 文芸春秋三月号の「愚かなり、市場原理主義者」には戊辰戦争に於ける長岡藩の河井継之助の
話が出ている。徳川家への義を通し、弱者である会津側について共に敗れた河井継之助を賞賛
している。武士道を持ち出すまでもなく、河井のとった行動が美しく見えることは私にもわかる。
しかし河井の名誉と引換えに、多数の人々が戦乱に巻き込まれ、大きな犠牲を出した事実も
同時に存在する。犠牲者の多くは徳川家へ義を通すほどの関係はなく、河井に従う以外に
道がなかったのであろう。ひとりで義を通すのはよいが、そのために戦争を始めるとなると
非常な迷惑が伴う。「一将功成りて、万骨枯る」とはよく云ったものだ。多くの犠牲者に対する
「惻隠の情」はこの場合要らないのか。このような精神を身につけた「真のエリート」は戦争を
防ぐどころか、逆に促進する危険が大きいと思うのだが。
 故意に(だと思うが)物事の一側面だけ取り上げるやり方はまたしても「卑怯」に通じる。
 日本人である私は、次のような表現に強い違和感を覚える。
 「私は小学校の時から勉強はめざましく出来ました(後略)」、「私は高校の頃、英語に圧倒的な
自信があって、各種の模擬試験でもしばしば一番とか二番をとっていました」。
 このような表現は日本の美意識になじまない。これが武士道精神だと云われれば返す言葉も
ないが、謙虚というわが日本の美風(多少とも洗練された文化では当然あると思うが)はお持ち
あわせでないようだ。
 月刊現代四月号の記事には「日産のゴーン社長は会社を再建したと評価されていますが、
あれだけの大人数をリストラすれば短期間に成果を上げるのは簡単です」という記述がある。
日産の再建についてどの程度の知識をお持ちなのか知らないが、外国の客人にこのようなことを
放言するのは軽率かつ無礼であろう。その滅法な自信には恐れ入るが、これも武士道精神に
よるものなのか。もしかすると尊王攘夷?

67名無しさん@3周年:2007/02/11(日) 20:10:10 ID:3khazmOK
★藤原正彦の品格 ・・・勘違いと大風呂敷・・(本書の言葉より) 時代錯誤の数学者 12

国家の品格

 藤原氏は「国家の品格」の指標として、国家の独立不羈、高い道徳、美しい田園、天才の
輩出の四つを挙げておられる。前の二つは妥当なところだが、後ろの二つはよくわからない。
この四つの条件であれば、例えば圧制による自由のない国でも品格ある国家となることができる。
国としての体面より大切なのは、社会に自由や公正さがゆきわたり、権益や既得権がのさばる
ことのない仕組みが実現されることだろう。そのような国家には品格があると私は考える。
どうやら藤原先生は国を構成する国民より国家そのものを上位に置かれているようだ。個人より家、
家より国家という考えは百年前なら珍しいものではなかったろう。
 国の発言権は殆どその国の経済力と軍事力に依存する。基本は他国に対する影響力である。
国家に品格があれば国際的な発言権が強くなると思うのは夢想の域を出ない。非武装中立論が
幻想であるのと同様である。国際関係は個人のそれと異なり、国益中心のより冷酷かつ現実的な
関係である。品格は個人には大切な要素だが、国際関係にとってはさほどのものではない。
もしナショナリストが国民を煽ろうと考えたなら、「国家の品格」はその優れた推薦書になり得る
と思われる。「真のエリート」らしき著者によって書かれた「国家の品格」は皮肉なことに
民主主義を抑制するのではなく、逆に暴走させるのに役立つことと思われる。
 「国家の品格」にも功罪両面がある。しかし罪が功を圧倒している。「永遠に成熟しない国民」に
誤った認識を与え、論理を軽視して、冷静な議論から遠ざけるのに大いに貢献することだろう。
販売数が多く、著者が有名であるだけにその影響の大きさが懸念される。付和雷同型の
国民という評価が正しければ、本書の影響は無視できないものになろう。 最後に、本書の
冒頭で紹介されている一文を紹介する。
 「もっとも、いちばん身近で見ている女房に言わせると、私の話の半分は誤りと勘違い、
残りの半分は誇張と大風呂敷とのことです(後略)」
奥様の慧眼に敬意を表したい。

http://homepage2.nifty.com/kamitsuki/fujiwara.htm
68名無しさん@3周年:2007/02/12(月) 00:46:49 ID:Lyhf+QLU
>>55>>67

得体の知れないサイト作っている香具師本人が、長々と自分の
サイトPRのため書き込んでいますが、無視して下さい。

他人の揚げ足取りや悪口だけで、自分の意見はありません。
藤原先生を批判することで名を売ろうとしている最低の人間です。  
69名無しさん@3周年:2007/02/12(月) 08:40:53 ID:BQWSHa5M
>>68
つーか、口述筆記だと勢いだけで活字になって
裏が取れてなかったり論理構成が飛び飛びになったりすることは良くある。
テレビの対談番組より酷いものになることもある。

それを前提の上で>55-67を読むと
これもまた勢いで書かれた部分もあるので面白いよ。
70crio ◆yUPNqG..6A :2007/02/12(月) 23:39:59 ID:hFIlSlYa
>>68
ありがとうございます。
反論してもいいけれど、
どこからしたらいいのか、悩んでいました。
でも、めんどくさいから止めます。忙しいし・・・・。

>>69
おっしゃる意味がよく分からないのですが、
上記のやたら穴だらけのお話が、
論理構成に欠けているということでいいのですか?
71名無しさん@3周年:2007/02/14(水) 18:44:36 ID:z8LGNrVv
チョンが高確率で含まれる審査委員たちが選考


発表後のインタビューでダブルチョンが受賞理由を偉そうに発言


これが芥川賞という にほん 文学の権威ある賞の実態


なんで朝鮮人に頭下げて審査されなければいけないんだ????


日本の文学賞だぞ???


受賞者も押して知るべし 青山という苗字、旅行代理店勤務
72crio ◆yUPNqG..6A :2007/02/21(水) 23:44:26 ID:QiRyfOSW
久しぶりに、藤原先生を援護射撃しますた。

http://ameblo.jp/crio85461729/entry-10025736092.html
73crio ◆yUPNqG..6A :2007/03/03(土) 00:26:32 ID:oRpA52KJ
74yama :2007/03/03(土) 22:03:29 ID:1sSDor4Y
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75名無しさん@3周年
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