【小泉首相の靖国神社参拝】欧州からは疑問の声も

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1名無しさん@3周年
★小泉外交 欧州からは疑問の声も

 退任が近づく小泉首相は、フィンランドで開幕するASEM(=アジア・ヨーロッパ会議)を
最後に、国際政治の舞台からも姿を消す。小泉外交をヨーロッパの視点から探った。
 51回目となる小泉首相の海外訪問。これまでの訪問先ではいつもにぎやかな話題を提供した。
イラクへの自衛隊派遣や北朝鮮訪問などの歴史的外交と、持ち前のキャラクターで
ヨーロッパでの知名度は高まった。

 そんな小泉首相が先月15日に行った靖国神社参拝は、異例の扱いで報道された。

 第2次世界大戦中、ナチスドイツによる大量虐殺などで約600万人が犠牲になったポーランド。
ポーランドに対し、ドイツは首脳による謝罪や補償を通じて戦後処理を進めてきたが、
なお火種もくすぶっている。同様の問題を抱える日本と中国の関係に高い関心を払ってきた
ポーランドの政治家は、靖国参拝は戦争の肯定ではないかと疑う。ゲレメク元外相は
「小泉首相の歴史認識には、ヨーロッパ人として疑問がある」「日本が第2次大戦で果たした
役割は変えることができない。その点をヨーロッパは重視してきたんです」と述べた。

 また、イギリス保守党(日英議員連盟メンバー)ジェレミー・ハント議員は
「靖国参拝にこだわるのはばかげています。なぜなら、中国はその点を利用していますから」
「日本ほど成熟した国なら、靖国参拝は国内で議論できます」と述べ、国益上の観点からも、
日本のアジア外交での影響力低下を警告している。

 ASEMでは中国とEU(=ヨーロッパ連合)との会合が行われるが、
日本と中国の個別会談は今回も予定されていない。大きな課題を残したまま、
小泉外交の幕が閉じようとしている。

日テレ http://www.news24.jp/66558.html