★「外務省ハレンチ物語」〜最初は笑えるが次第に腹が立ちカベに投げつけたくなる本
ロシア語で「カッカ」(閣下)というと、「ウンチ」の意味。
われらが森喜朗センセイ、ロシア訪問時に「総理カッカ」と呼ばれ、悦に入っていたが、
周りのロシア人は大爆笑だったという。
そんな笑えるエピソードがちりばめられてはいるのだが、読み進むうちにムカムカ腹が立ってくる。
外務省キャリア官僚の破廉恥セックス行状は聞きしに勝る。
東大出身の官僚たちの変わった性癖や職場不倫は尋常じゃない。
しかし、それ以上にムカッ腹が立つのが税金の公私混同だ。
この連中、部下の女性職員を手なずける金品や食事代、果ては不倫による超過勤務代とタクシー代、
モミ消し料まで外務省報償費で処理しているのだから、フザケルナである。
報償費は毎年50億円規模。もちろん国民の税金だ。
外交上の情報収集に使ったといっておけば、領収書は不要、調べられることもないから、
デタラメの限りがまかり通っている。
●外務官僚は税金返せ!
「ラブホテルでなく、シティーホテルを利用するのは報償費で落ちるから」なんて個所を読まされると、
頭にきてカベに投げつけたくなる本だ。それだけ著者の書き様はうまい。
登場人物は一応仮名になっている。が、外務省をちょっとカジっている者には、
ハレンチ官僚の正体に見当がつく仕掛けになっているし、
何も分からない読者も税金をビタ一文払いたくなくなってくる。
早く政権交代して、外務省倉庫に眠る官僚の悪事記録や報償費の内訳を公開してくれと願わずにはおれなくなる一冊だ。
http://news.livedoor.com/article/detail/4095581/