靖国の背景を考える★33

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遅レスですまないが、靖国は唯一の戦没者慰霊施設ではないと思う。
なぜなら、第一に、靖国に祭られていない戦没者が大勢いる(民間人・外国人)からだ。さらに、戦没者の全員が「靖国で会おう」といったわけではない。
言ったとしても、彼らが本当に帰りたかったのは故郷である。
第二に、戦犯が祭られている。戦犯は戦争中の戦没者を生み出した戦争責任者である。
要するに、戦没者の多数が祭られず、戦没者でない戦争責任者が祭られている。
ということは、靖国は「唯一」の「戦没者」慰霊施設ではあり得ないと思う。
世論調査で靖国参拝が支持されてるとは言い難いのはおそらくこういう理由からだ。
それなのに、小泉氏は参拝の理由として、戦没者の慰霊のためだと言っている。
これでは筋が通らない。本当の目的は何なのか、説明すべきだ。
説明できなければ、靖国参拝は日本国憲法およびアジア諸国に対する不敬と挑戦だとみなされる。
なお、日本人は批判するな、外国は干渉するなというのは、とても不遜で独善的だ。
首相である限り、誰からでも、いつでも批判される。それが民主主義というものだ。
また、「干渉」というのも安易に使うべきではない。実力の行使や実力行使を背景にした威嚇が
無い限り、「干渉」とはいえない。外交の世界では対等な者同士の「助言」や「忠告」がある。
戦没者慰霊施設を建設した方が良い、という忠告は真摯に受け止める必要があると思う。