ところが、改革国民会議が1997年中に献金(総額1億9200万円)した先に新進党本部はなく、支部分の合計でも
わずかに3700万円しかありませんでした=グラフ参照。党勢が落ち込んで改革国民会議に入ってくる資金量そのものが
先細りになったとはいえ、95年には9億円、96年には5億3000万円あった党本部への献金がいっきにゼロでは、
政治資金団体の体をなしていません。
代わって構成比率が急上昇したのが小沢一郎と渡部恒三の関連団体でした。小沢の資金管理団体と第一秘書(公設)が
代表の団体に合計7900万円がわたり、渡部には資金管理団体などに計6480万円が寄付されました。
政治家が自分の資金管理団体では受け取れない大口の献金を「合法的」に手に入れるため、政治資金団体・政党を
経由させることがあります。ヒモ付き献金と呼ばれるものです。改革国民会議のこの不可解な資金の流れは、解党という
非常事態によってヒモ付き献金の実態が露呈したものといえるでしょう。
ちなみに、新進党がなくなったあとも改革国民会議は解散することなく、小沢党首率いる自由党の政治資金団体に
指定されました。
http://www.kenkin.com/etcetra/kaikakukaigi.html