◆ギャンブル資本主義を推奨してきた小泉・竹中の責任
(前略)ホリエモンを増長させたのは、
しかるべき機関が株を悪用した詐欺まがいの錬金術をきちんとチェックしなかったからだ。
小泉首相の意を受けて金融政策を進めた竹中氏のモデルはアメリカ型のギャンブル資本主義。
ところが本家と決定的に違うのは違法行為を摘発する機関をおざなりにしたこと。(中略)
やった犯罪行為は実に簡単。株を悪用した詐欺だ。
デタラメな株式分割で増やした資金を使って、
ニセ情報(風説の流布)とインチキ買収(偽計取引)を繰り返し、
赤字経営なのに黒字決算をデッチ上げ(粉飾)て株価を吊り上げる。
そのカネで株を買い占め、高値で引き取らせて、さらに利益を膨らませる……。
大マスコミは「ITベンチャーの旗手」なんて持ち上げていたが、ITとはまったく無縁だ。
単なる“デブの詐欺師”である。
その“詐欺師ホリエモン”は、自民党の武部幹事長との対談でこんなことを言っていた。
「小泉改革の恩恵にあずかった」「商売がしやすくなった」
ホリエモンを増長させたのは、しかるべき機関が株を悪用した詐欺まがいの行為をチェックしなかったからだ。
元最高検検事の土本武司氏が新聞で
〈証券取引上の非違については、本来、金融庁、証券取引等監視委員会がまずそれを糾すべきである〉
と書いていたが、まったくその通りである。(中略)
金融庁も証券監視委も当時の監督大臣は竹中である。
監督する立場の人間が衆院選で「小泉、ホリエモン、竹中でスクラムを組んでやっていく」
なんて調子のいいことを言って応援していたんだから、そりゃ、詐欺師はやりたい放題だ。
小泉―竹中コンビの「インチキ改革路線」が堀江を“錬金モンスター”に仕立て上げたのだ。(中略)
“堀江ライブドア”のような詐欺師集団に好き勝手させていた罪は重い。(後略)
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