「靖国」の背景を考える★9

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644 ◆CByzlSeA0w
> なぜ、あの戦争を正しいとし、戦犯には戦争責任がなかったとしたら
> 今の日本国政府と日本国民に戦争責任があるのか?

いいですか?
日本と連合国は、極東軍事裁判とサンフランシスコ平和条約により
【一部の暴走した指導者】に太平洋戦争における戦争責任があると規定したのです。
そして、彼らを処罰し、永久に除去したうえで国際社会に復帰したのです。
つまり、彼らにのみ責任があり、他の日本国民・日本国政府・天皇には戦争責任は存在しないのです。
これはイギリス・アメリカがポツダム宣言の修正を行った過程で、明確に意図的に行ったものです。
イギリス政府は

・声明が呼びかける相手を、「日本国民」から「日本」または「日本政府」に戻した
・民主化政策の主体を「日本政府」と明記した

という修正を行ったし、アメリカはトルーマン大統領が1945年5月8日の記者会見で

- 日本軍の無条件降伏は、日本国民にとって何を意味するか。
- それは、戦争の終わりを意味する。
- それは、日本を現在の破局の淵へと導いた軍事指導者の影響力の終焉を意味する。
- それは、陸海の兵士たちが家庭、田畑、職場へ帰還する準備を意味する。
- そしてそれは、日本国民が勝利の希望なく受け続けている現在の苦難と苦悶を、
- これ以上引き延ばさないことを意味する。

と、日本国・日本国民と【軍事指導者】を分別して発言しています。

この【軍事指導者の戦争責任】を否定するということは、我々日本国民が彼ら軍事指導者と
戦争責任を共有し、運命を共にするという事を意味します。
つまり、日本国政府・日本国民と彼ら軍部は完全に意志が一致した一枚岩であり、
そして現在もそうである、と宣言するに等しく、
どうぞ戦犯と同様の処遇を日本国民と日本国政府、そして天皇に与えて下さいと言わんばかりのメッセージとなります。