■小泉1千万円使途不明、政治資金流用疑惑
■2つの政治団体が家賃など二重記載
小泉純一郎首相=写真=にまたもや政治資金流用疑惑が浮上した。
小泉首相の2つの政治団体が同じ事務所を使いながら、
家賃などの事務所費を03年分の政治資金収支報告書に二重に記載していた問題で、
この両団体が04年分についても懲りずに同様の記載を続けていたことが8日、分かった。
家賃は2年間で約1000万円にもかかわらず、約2300万円が支払われたことになっており、
雑費などを除いて約1000万円が使途不明となっている。
問題の政治団体は、首相が代表の「自民党神奈川県第11選挙区支部」と、
首相の実弟・正也氏が代表の「小泉純一郎同志会」。
同志会は02年まで首相の自宅敷地内にあったが、
03年から選挙区支部事務所に同居した。
8日付の毎日新聞によれば、3月28日に神奈川県選管が受理した報告書では、
家賃のほか電話代なども含めた選挙区支部の事務所費は、
03年が約696万円、04年も約635万円と記載され、
同志会も03年に約505万円、04年に約560万円を支払ったことになっている。
だが、事務所の家賃は月約40万円で、事務所のオーナーも昨年、同紙の取材に
「2団体分は受け取っていない」と証言。
小泉首相は昨秋の衆院予算委員会で、資金の流用疑惑を指摘されても使途の明細を明かさず、
「政治活動も様々」などとうそぶいていた。(後略)
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_04/t2005040850.html