かつて単純労働者不足問題に直面した時、トルコ系労働者受け入れで対処して、
生産技術革新に失敗し、技術力は落ち、深刻な社会問題としての外国人労働者問題を生み出してしまったのと
対称的に、ロボット化による生産性の向上で克服して技術力で世界の最先端に立った日本。
またしてもロボットがやってくれそうです。ファナックが人口知能搭載ロボットにより、
生産工程における複雑な作業を代替、人件費を37分の1に激減させることを可能にしつつあるのです。
中国の人件費は日本の20分の1。これは外国人労働者を導入したところで、
決して克服できない格差でした。しかし人口知能ロボットが活路を開きそうです。
「中国の低賃金労働力に対抗することができる」。ファナック社長はそう断言しております。
ファナック
「黄色い軍団」再び始動
『日経ビジネス』 2004年04月05日
http://nb.nikkeibp.co.jp/free/NBINDEX/20040401/105676/ トルコ系受け入れで没落というのはドイツのこと。
ファナックの開発ロボットは知能部分がブラックボックス化してて、模倣は不可能になってるそうだ。
キヤノン、07年末までに国内生産4分の1を無人化
キヤノンが工場組み立てラインの完全自動化を柱とする国内生産の抜本改革に着手することが
21日、明らかになった。2007年末までにまず、
国内生産額(約1兆円)の25%に相当する組み立て工程を無人化し、生産性の大幅向上を狙う。
約5000人の配置転換を伴う過去最大規模の生産改革で、中国などに対抗、
中長期的に国内生産を維持する体制を構築する。製造業の組み立て工程無人化は世界的にも異例。
工場の自動化が新たな段階に入る動きとして内外製造業の強い関心を集めそうだ。
キヤノンは現在、06年から5カ年の新経営計画を策定中。
新計画では連結純利益を04年12月期の3390億円から5000億円以上に引き上げる考えで、
組み立て無人化を柱とする生産改革を計画実現の原動力とする方針だ。
御手洗冨士夫社長は日本の工場が中長期的に生き残るための生産革新は
「まだ五合目の段階」とみており、抜本改革に取りかかる。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20041122AT1D2207W21112004.html トヨタ、自動車生産全工程で熟練ロボット活用
トヨタ自動車は複数の作業を同時にこなす新型の高機能ロボットを国内全工場に導入する。機械加工やエンジン
などの組み立てのほか、将来は自動車メーカーで初めて最終組み立てまで全工程に導入する方針。少子化に
伴う本格的な労働力不足の到来をにらみ、国内生産能力を補うと同時に、従来のカイゼン活動とロボット化を
組み合わせた生産革新に取り組む。製造業最大手のトヨタがロボットを軸とする生産体制の再構築に踏み切る
ことで、製造各社の国内生産効率化の動きが拡大しそうだ。
新型ロボットは安川電機と共同開発した。二本のアーム(腕)で異なる種類の部品を組み付けるなど、
複数の作業を同時にこなせる。一般的な一本のアーム型と異なり、人間の手と同等以上の作業効率を確保した。
既に「クラウン」などを生産する元町工場(愛知県豊田市)の部品の量産ラインに先行して数十台を導入した。
部品を工作機械に運んだり、次工程に送り出したりする工程をロボットに置き換えた。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20050106AT1D0508H05012005.html