【実現】 官主導から政治主導へ 【可能?】

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394 ◆PUcHEddFkA :2006/12/23(土) 18:57:21 ID:P5VMOgUm

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 46 ////////

 同様のことが、課長の海外出張のときにも起こった。成田に送迎に行けと言われる。
しかたなく自分の車を持ち出し、課長の送迎に使う。これもまた日曜日である。個人が
課長にゴマをすりたいのならばわからないでもないが、組織が音頭を取ってこのような
ことをさせるのは信じがたい。後日代休を申請したら、これらの行為は善意に基づいた
行為で、仕事ではなく、代休を申請するほうが非常識だと言われた。「自分の時間」が
存在することを否定しようとする論理のほうがよっぽど非常識ではないかと思う。

//////////////////////////// 1993年刊 ///


395 ◆PUcHEddFkA :2007/01/01(月) 00:50:55 ID:HP2n0dq8

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 47 //////

 そこで私も絵を踏んでみることにした。しかし一時間でもばかばかしいことは
したくないので、知恵をはたらかせた。役所では休日出勤した場合、警備の
関係上、出勤時と退庁時に警備員室に身分証明書を提示し、名前を登録する
ことになっている。この登録ノートが各課ごとになっているため、次の日に
来た人は休日にだれが来たかすぐわかるようになっている。これを利用する
ことにしたのだ。

//////////////////// 講談社発行 ///



396 ◆PUcHEddFkA :2007/01/06(土) 19:05:34 ID:j/2TxlNp

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 48 ///////

 私は、仕事が忙しくない休日をわざわざ選び、朝、警備員室に行き名前を
書きこみ、それからスポーツクラブに行った。買い物もすませて、夕方、
役所に戻って退庁の登録。次の日出勤すると同僚たちは「このごろ、
宮本さんも日曜日に出勤するようになったのですね」と意外そうながら、
うれしそうな表情を見せた。アメリカ帰りの異邦人がやっと役所の論理に
とけ込んできたと思ったらしい。美しき誤解は隠れキリシタンを見抜けない。

///////////////////// 「お役所の掟」 ///


397名無しさん@3周年:2007/01/06(土) 19:12:48 ID:u3lf3+fX
>【実現】 官主導から政治主導へ 【可能?】

主導する政治家がしっかりしていれば?というレバーの話だね
398 ◆PUcHEddFkA :2007/01/13(土) 19:39:44 ID:SrQ1zkOQ

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 49 ////////////

    サービス残業

 残業は中央官庁に限らず、日本の企業では当然のことと受け入れられているが、
役所で超過勤務手当がどのようにして給与に組み込まれるかを紹介しよう。
予算の関係から、残業手当には限りがある。そのため、時期に応じて各課に
表向きの残業時間の割りふりが書記室よりくる。それを受けて各課の総務係長は
役職に応じて時間を換算し、受け取る金額が平等に配分されるようにする。
要するに、残業は本来の勤務の一部であるとの認識があるからこそ、このような
対応ができるのだ。

//////////////////////////////// 講談社発行 ///



399 ◆PUcHEddFkA :2007/01/28(日) 20:07:35 ID:4v0ZoGuS

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 50 /////

 しかも手当が支払われる残業は本来行った残業の四分の一から五分の一。
残りはサービス残業という名の労働奉仕だ。中央官庁の役人の労働は、
合法的な勤務時間+残業+サービス残業により成り立っている。政府が
サービス残業廃止の行政指導など、できた義理ではない。
 さらに、国会も大きな障害である。現状では中央官庁と国会は一心同体であると
いってもよい。国会が開催されていると、役人は嫌でも仕事が入ってくる。週休
二日制が施行されると正式に発表された直後、国会ではどうなるのか国会の
事務局に電話をして様子を聞いてみた。電話に対応した男性は「原則として
土日は休会になるが、会期制をとっている国会は官庁の閉庁には縛られないとの
合意ができている」と説明してくれた。

////////////// ぶっとび「霞が関」事情 ///



400 ◆PUcHEddFkA :2007/02/03(土) 21:46:11 ID:t5SDy+vx

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 51 ///////

 この「官庁の閉庁には縛られないとの合意」が、くせものである。なぜならば、
日本では実質的には三権分立ではなく、立法権は行政権を握っている官僚の
手中にあり、国会でのほとんどの答弁及び法案は官僚が作成しているからである。
そのため、国会が開かれると中央官庁の役人は、出勤を強いられる。というよりは、
国会が開かれているとき、官僚たちが国会議員のサポートをしないと国会は
機能しない。極論すれば、国権の最高機関といわれている国会とは名ばかりで、
霞が関の出先機関と言ってもさし支えがないほどなのだ。だから、国会議員が
官僚への依存なく、立法行為ができるようになったとき、初めて役人も完全週休
二日制を満喫でき、サービス残業もしなくてすむようになるのだ。

////////////////////////// 1993年刊 ///


401 ◆PUcHEddFkA :2007/02/10(土) 22:19:09 ID:rT1BupCQ

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 52 /////////

 働きすぎと外国から批判され、それを是正しようとして労働時間の短縮に政府が
乗り出し、完全週休二日制がやっと平成四年の五月から導入された。それに加えて、
政府挙げての時短の率先。それでは勤務時間が本当に短縮されるかというと、
実態はそんなことは考えられない。サービス残業をどのようにしたらなくせるか、
その部分にまで踏み込んではじめて、労働時間は減少にたどりつく。
 現状では、統計上の労働時間は減少するかもしれないが、結果的にはサービス
残業が増えるだけであり、日本人の実質的な労働時間には変化がない。時代錯誤の
「滅私奉公」の思想をありがたがるから、サービス残業などの悪しき習慣はいつまで
たってもなくならない。

//////////////////////// 講談社発行 ///



402名無しさん@3周年:2007/02/10(土) 22:53:53 ID:GyvprHuh

本州四国連絡橋は大蔵省の予算査定で、見込み試算がでたらめにもかかわら
ず政治的に決まってますってことで通すしかできなかったらしいね。
403 ◆PUcHEddFkA :2007/02/17(土) 21:35:41 ID:/ue9XEG5

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 53 ////////////

 役所は統計の数字あわせが得意である。しかし本質が伴わない統計など、
働きすぎと日本を批判している外国を一時的に満足させるだけで、小手先
だけの統計など、すぐにメッキがはがれてしまうだろう。日本は「個人・消費者」の
生活を中心とした発想に転換を図ってこそ、初めて労働時間の短縮に弾みがつく。
 西欧諸国は、自分の時間と仕事の時間にはっきりとした区別をつけ、自分の
時間を大切にする。日本人は夜も徹して仕事に励み、商品を売り込んでくる。
西欧諸国では一日八時間の仕事量、他方日本では一五時間の仕事量、これでは、
勝負は目に見えている。

///////////////////////////// 宮本 政於著 ///



404 ◆PUcHEddFkA :2007/02/24(土) 19:44:28 ID:XKv/rGvo

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 54 ////////////

    「苦役」か「善」か

 近ごろの論調に、「欧米諸国では労働は神から課せられた苦役であり、
神の教えに忠実に従うことにより、いつかはその苦役から解かれる、との
発想が原点にあるため、労働を『善』なる行為とは見ていない。それに対する
日本では、二宮金次郎に代表されるように労働は『善』なる行為との考え方
がある。だから、単純に欧米的な労働論理を日本に持ってきても土壌が
違うから、そう簡単になじまない」というのが目につく。

////////////////////////// 「お役所の掟」 ///



405 ◆PUcHEddFkA :2007/03/05(月) 22:02:16 ID:7fA/9oZ/

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 55 ////////

 しかし、この論調、人間の心理という学問の観点からとらえると、本質的な
部分に欠落があることを指摘しておきたい。人間の精神構造の基本には
「快楽追求の原則」が存在する。「快楽原則」は万国共通であり人間の本能
でもある。人間は「楽」を好み「仕事」という労働を嫌うのは当たり前なのである。
 仕事というのは自分の生活を維持するための道具と考える西欧社会では、
仕事のために自分の生活が侵食されてくることは許せないことである。遠い
アジアから来た日本人が質の高い商品を売り込んでくる。その日本人は、
欧米社会で決められた労働時間を無視して、商品の生産に力を注いでくる。

///////////////////////// 講談社発行 ///



406 ◆PUcHEddFkA :2007/03/10(土) 21:07:49 ID:AewTcsQN

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 56 ////////

 このような日本人と対抗するには労働時間の延長しかない。結果は、
日本人のおかげで労働時間が多くなるため、自分たちの基本的な価値観を
変え、日本人同様、個人の生活を犠牲にして日本と競争するようになるか、
日本との競争に敗れて市場は日本製品で氾濫するか、のどちらかである。
 日本製品で市場が征服されるのも、またいくら日本との競争に勝ったと
しても、自分たちが信じている基本的な価値観を変えるのであれば、これも
彼らにとって、日本との闘いに負けたということになる。

/////////////// ぶっとび「霞が関」事情 ///



407草加中川秀直の企み:2007/03/11(日) 10:39:30 ID:4pi2WZVS
暴力団体中川秀直と朝日サンデープロジェクト田原総一郎の談合発覚!中川秀直(天皇廃止賛成推進派)草加信者中川秀直。草加信者世耕弘成。天皇廃止賛成派田原総一郎。草加信者小池百合子。共産党員草加信者中川秀直。天皇潰しに官邸主導。中川さんあんた覚悟しなよ。
408草加中川秀直の企み:2007/03/11(日) 10:44:41 ID:4pi2WZVS
動き回る草加信者共産信者。安倍官邸、草加信者中川、共産党信者田原総一郎ども、我々を怒らせるなよ。
お前らの使った裏金帳簿ばらまくぞ。
409 ◆PUcHEddFkA :2007/03/17(土) 20:14:06 ID:gW6y6NF2

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 57 ////////

 だから、多くの欧米人が日本はフェアではないと怒るのも無理はないのだ。
フランスのE.クレッソン女史の「日本は世界征服を企んでいる」などの過激な
発言も、荒唐無稽な感情論だけではないことに気がつく。
 日本の国際化には多くの手法があろうが、自ら先進西欧社会の一員となった
という以上は、その価値基準を共有することは避けられないはずだ。となれば、
彼らがいちばん重視している「個人の時間」を、日本人が入り込んだことにより
変えなければならないような状態に導いてはならない。

////////////////////////// 1993年刊 ///



410 ◆PUcHEddFkA :2007/03/24(土) 22:51:41 ID:MztVmpvh

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 58 ////////

 ゆとりのない生活環境でいくら素晴らしい製品を作っても、その製品の
本来の持ち味を生かすことができないような環境では意味がない。
 日本人は、世界一の製品が山と積まれた倉庫のようなところで、「ああ、
日本人はこんなに優秀なんだ」との自己満足の幻想に浸っているといえる
のではないか。

////////////////////// 宮本 政於著 ///



411名無しさん@3周年:2007/03/31(土) 22:19:01 ID:PTNX2OU9

/// 「霞ヶ関ムラ」の妬みの発想 59 ////////

 ゆとりを十分に持ち、自分と家族の生活を楽しむ。これは西欧社会だけでなく、
どこの社会においても目指すべきルールである。
「仕事は個人の生活を豊かにするための道具」と考える生き方のほうが、
「個人の生活を犠牲にしても組織のために頑張ろう」という意識より、よほど
人間的に思える。それこそが政府の掲げる「生活大国」の道ではないのだろうか。
・・・・・

/////////////////////////// 1993年刊 ///




412名無しさん@3周年:2007/03/31(土) 23:10:33 ID:GLkzqZf3
キャリア(上級公務員)たちに任期制を導入するという案は安部晋三の案かな?
人材バンクよりこっちのほうが天下りの弊害をなくすのに有効じゃないの?
池田信夫blog 天下りの経済学
ttp://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/1068bcbdd0fe32955208caa95de1e156
413 ◆PUcHEddFkA :2007/04/07(土) 23:30:25 ID:q+0X+l9j
414 ◆PUcHEddFkA :2007/04/21(土) 21:08:18 ID:bTPl7jzi

/// 「役人は役者であれ」論 1 ///////

宮本 政於 著 『お役所の掟―ぶっとび「霞が関」事情』
講談社1993年発行より

・・・・・
第五章 「役人は役者であれ」論

    「大人の文体で」

「輪転機を止められないのか!」
「月刊Asahi」の六月号(一九九二年)に投稿(本書の第四章がそれにあたる)
した私は、実は念のため、それがゲラになった段階で、役所の主だった人々に
見せた。そのときに浴びせられた共通の第一声が、この言葉であった。

//////////////// 「お役所の掟」 ///



415 ◆PUcHEddFkA :2007/04/29(日) 21:06:17 ID:omh3d6+Z

/// 役人は役者であれ 2 //////////////////

 厚生省の上司のひとりからは、
「こんなくだらないものを書いてもしようがない、役職名を出すのなら了解を
えてから書いたらどうなんだ!」と叱りつけられ、最後は、
「書きたいなら役所をやめてからにしろ、君はいつごろやめようと考えて
いるのかね」と、辞職を勧告された。
 ある上司は、
「君は若いから、明瞭、簡潔で率直な文体で文章を書いているが、もっと
大人の文体にしたほうがよい。」と言った。

////////////////////////// 講談社発行 ///



416 ◆PUcHEddFkA :2007/05/12(土) 20:13:16 ID:42dYzwiu

/// 役人は役者であれ 3 /////////////

「大人の文体ってなんですか」と聞くと、
「たとえば、もっと抽象的な表現を選ぶとか、君の意見か一般的に言われて
いることなのか、判別できないように書くことだよ」
 と教えてくれた。どうやら、その範を国会答弁に置いているようだ。
 本当に驚いた。私の原稿の中身はたしかに生々しかったかもしれない。しかし、
その狙いは暴露趣味などではなく、今後、日本が国際社会の一員として生きて
いくには、それ相応の国際ルールに従う必要があること、とりわけ「働きすぎ」と
指摘される日本社会のあり方と、その原因を、実態に即して考えてみることにあった。
抽象論を書き連ねるよりは、日本社会の縮図ともいわれる役所での私自身の
体験を語るのがわかりやすいと考え、自分の恥もさらけ出して具体的に書いたに
すぎないのだ。

/////////// ぶっとび「霞が関」事情 ///



417 ◆PUcHEddFkA :2007/05/20(日) 20:17:31 ID:Qv1mrmqP

/// 役人は役者であれ 4 ///////

 もちろん、省内になにがしかの反響があろうとは予想していた。だが、
ここまでとは……。幹部らの真剣な叱責の連続にさすがの私も
「申し訳ないことをしたかな」と、つい弱気になったものだ。
 だが、冷静に考えてみると、こうした反応は、どれも私を納得させるものでは
なかった。客観的に見て、その内容には日本独特の論理が貫かれており、
日本が目指す「国際国家」の論理には、いささかなじまない部分が多いと
思えたのだ。それこそが、私の訴えたい「国際化」の障害ではないか。
そう思うと、ますます、いてもたってもいられなくなったのである。

//////////////// 1993年刊 ///



418名無しさん@3周年:2007/05/30(水) 19:53:48 ID:vOGLeYDw
自殺する政治家
419 ◆PUcHEddFkA :2007/06/09(土) 20:22:40 ID:CxtDogq4

/// 役人は役者であれ 5 ///////

    「現状認識が甘い」

 そもそも、不思議だったのは、原稿の内容自体を「誤りだ」とする批判がひとつもなく、
幹部の承諾なしに投稿したことがいちばんの問題だと言われたことだ。そして、
なかでも幹部を刺激してしまったのは、私のかつての出向先である「防衛庁」の
役所名を明記して体験談をつづったこと。そしてもうひとつは、「国会制度」について、
いくぶん批判的に感想を書いたことだった。
 白熱する中での、私と幹部とのやりとりを再現しよう。(Kは局長、Yは人事担当課長)

////////////// 講談社発行 ///



420 ◆PUcHEddFkA :2007/06/16(土) 18:54:54 ID:mUAwJpHf

/// 役人は役者であれ 6 ////////////

K サトウサンペイさんがイラストを入れているのだから、いまさら原稿をボツに
するわけにもいかないだろう。だが最低、防衛庁という役所名と、国会の
くだりだけは削除してくれ。これは命令だと思ってよい。
私 防衛庁の参事官に投稿の件できのう挨拶に行ったのですよ。
Y で、彼はなんと言っていた。
私 「迷惑な話だ、できれば投稿をとりやめてほしい」と言っていました。

////////////////// 宮本 政於著 ///



421 ◆PUcHEddFkA :2007/06/23(土) 19:08:44 ID:MAZGOV/q

/// 役人は役者であれ 7 ///////

Y それはそうだろう。
私 ですが、もう印刷の段階に入っていると話したら、「しかたがない」と
あきらめていました。とくに防衛庁の部分を削れとの話はなかったのですが。
K ほかになにも言わなかったのか。
私 こんなものを書いてるより、もっと本来の自分の仕事に精を出したらどうかと
言っていました。
Y そのとおりだ。
私 でも自分の自由な時間をどう使おうと、私の勝手だと思うのですが。

//////////// 「お役所の掟」 ///


422 ◆PUcHEddFkA :2007/06/30(土) 19:31:30 ID:duo2ANre

/// 役人は役者であれ 8 ///////////////

Y それが甘いというのだ。君は国家公務員、しかも管理職にある。君の
言動は注目されていることを忘れてはならない。
私 嘘でしょう。建て前はやめてください。休暇を取りすぎる、残業をみんなと
一緒にしない、などの役所の掟に従わないから、検疫所に飛ばされている。
この事実はみんなが理解しているはずでしょう。そんな私の言動に、だれも
興味など持つわけありませんよ。
K それは君の現状認識が甘い。とにかく困るのだ。もう一度、朝日新聞社と
かけあってほしい。
私 もう遅いと思うのですが、他でもない局長がおっしゃることですので、
相談してみます。
K ここから電話を入れたらよい。

/////////////////////// 講談社発行 ///

423名無しさん@3周年:2007/07/01(日) 12:10:25 ID:JNnmJ5sC
政府は狂気の重税政策に邁進し始めた。野党はブレーキ役を果せず、
与党は政府を指導するのではなくひたすら政府を追認し、国民に悪政
を強制することしか頭にない。与党は子供騙しが有権者に通用するだ
ろうと高を括っている。日本の建前は与党が宣伝し、本音は政府が
国民に思い知らせる。また日本は二重の植民地だと思う。まず軍事・
外交面で米国の植民地であり、内政・経済面で政府官僚の植民地だ。
国民は米国、官僚の植民地で、国民の代表のふりをしつつ米国、官僚
の走狗を果す与党、この三重苦に苦しめられている。
424 ◆PUcHEddFkA :2007/07/07(土) 18:41:46 ID:mTT9wNFb

/// 役人は役者であれ 9 ///////////////

    「仁義とメンツの問題なのだ」

 防衛庁についても、国会についても、私は事実関係を淡々と述べただけで、問題に
されること自体、不思議な気がしている。防衛庁と明記したのは、事実関係を明瞭に
したほうが、いい加減な気持ちで書いているのではないことを読者にわかってもらえる
だろうと考えたからにすぎない。
 しかし、幹部の「命令」とあってはしかたがない。指示どおりに、朝日新聞社に
電話を入れ担当者を呼び出した。だが、相手は不在だ。そこで、急な用件なので
D氏と連絡を取りたいと言う。

////////////// ぶっとび「霞が関」事情 ///



425名無しさん@3周年:2007/07/12(木) 23:07:52 ID:nmu3zEPZ
【田原総一朗】 国民はなぜ安倍内閣を見放したか 国民は官僚と馴れ合いの自民党にあきあきしている

●国民は自民党にあきあきしている
 国民の怒りはわかる。だが、安倍内閣の支持率がなぜこんなにどんどん下がっていくのか。
 やはり国民は、官僚となれあいになっている自民党にあきあきしているのではないか。
 小泉内閣というのは、実は自民党内閣ではなく、徹底的反自民であった。
全く異質な“天才的変人内閣”であったと思う。自民党は“かばいあい”の政党だが、
小泉さんは“切り捨て”である。それだから、国民にとって新鮮に見えたし、支持率も高かった。
 小泉さんは間違ったことでも絶対に直さず、間違いを突っ走る。人のいうことを一切聞かない。
安倍さんは人のいうことをよく聞くし、常識があって普通の人間だ。問題を起こした大臣もかばってきた。
そういう意味で、国民からみると、安倍内閣でまた元の自民党に戻ってしまったのだ。

 そこにもってきて、社保庁の決定的事件が起きた。
こんな無茶苦茶な官僚に自民党はぶら下がっているのかと、国民は怒っている。
こうなると細かい理屈云々ではない。
 安倍さんは小沢さんとの党首討論で、データもちゃんと示し、正確に反駁したけれど、
問題はそんなことではないのだ。この官僚制度をやはり自民党では直せないんじゃないか
という国民の怒りが爆発して、自民党もこれに対して手のつけようがなくなっているのではないか。

●44議席を切っても安倍首相は退陣しない

 だがマスコミが期待するように、安倍さんが参議院選挙で仮に44議席を切っても、
安倍さんは100パーセント辞めないだろう。なぜなら安倍さんを辞めさせる理由がないからだ。
 参議院選挙なんだから負けたときに一番の責任は参議院の会長にある。(中略)
その上で安倍さんも責任をとるというのならわかるが、そうはならないだろう。

nikkei Bpnet(一部抜粋)
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/tahara/070705_18th/index5.html
426名無しさん@3周年:2007/07/17(火) 00:27:45 ID:AUv0TemV
as you wish.
427 ◆PUcHEddFkA :2007/07/21(土) 18:52:03 ID:rLJ5nVDw

/// 役人は役者であれ 10 /////////

「連絡先はどちらですか」
 と聞いてきたので、
「厚生省の局長室です」
 と答える。局長室と言ったのが効果があったかどうかわからないが、五分ほど
するとD氏から電話が入る。局長からの指示内容を説明すると、彼は、
「この段階で一部修正は無理だと思うが、編集部と相談してみる」
 との返事。この間、幹部たちは不愉快そうな顔をして、事態のなりゆきに
注目している。

//////////////////// 1993年刊 ///

428名無しさん@3周年:2007/07/25(水) 11:47:48 ID:VZw/xOqv
ダメぽ
429 ◆PUcHEddFkA :2007/07/28(土) 18:07:27 ID:Bcw38sbt

/// 役人は役者であれ 11 //////////////

 しばらくすると、もう一度D氏から電話が入る。
「宮本さん、もう刷り上がって、製本に入っているから不可能だ。書いた内容に
虚偽の部分でもあれば、考えると言っているが、そんな話ではないし、局長さん
たちには申し訳ないが、ご希望に沿うことはできないと伝えてほしい」
 との、最終的な返事。局長室に陣どった幹部の面々は苦虫を噛みつぶしたような
顔をして、結果を聞いている。

/////////////////////// 講談社発行 ///


430名無しさん@3周年:2007/07/30(月) 19:41:16 ID:csH+Ntpb
片山参院幹事長が落選!
431名無しさん@3周年:2007/08/03(金) 11:20:13 ID:F7QZu7I6
不可能なり。
432 ◆PUcHEddFkA :2007/08/04(土) 19:06:26 ID:lp8ArTT6

/// 役人は役者であれ 12 //////////

 ある幹都は私に、
「これは仁義とメンツの問題なんだ」
 と言った。私にはよく意味がわからなかったが、私の原稿に共感を示してくれた
同僚は、
「君の原稿のおかげで、国会に呼びつけられるかもしれないし、防衛庁から
『今後、お宅からの出向はいらない』と言われかねない。幹部たちは、いちばん
それを気にしているのだろう」
 と解説してくれた。

///////////////// 宮本 政於著 ///


433名無しさん@3周年:2007/08/04(土) 19:54:55 ID:jDgSYWcs
小泉や安倍が官邸主導政治をやってきたけど一過性だね。
やっぱり法整備して制度化しないと無理。
434名無しさん@3周年:2007/08/04(土) 20:23:20 ID:T4HpCEIQ
山本一太だったか、平沢だったか、自民党は命令で動く政党になったと
テレ朝で言ってた。で、そうなったのは小泉政権からだとも言っていた。

要するに、自民党はそれまで命令じゃ動かない政党だったということ。

こんな指揮命令系統不在の政党が省庁に指示できるわけがない。そして
小泉も党内を支配するだけで精一杯だったようだね。いま安倍がわがまま
を通せるのも小泉が確立した総裁→執行部→党の命令体制のおかげだろう。
435 ◆PUcHEddFkA :2007/08/11(土) 19:30:02 ID:JQUF6XfH

/// 役人は役者であれ 13 /////////////

 幹部の言葉を借りれば、国会議員と官僚は、「持ちつ持たれつ」であり、
それゆえに官僚組織に属している者は、国会議員に対して批判的なコメントなど
許されることではないらしい。国会に対する批判ができるのは有権者である
国民だけだと、示唆してくる。役人も有権者のひとりだと思うのだが、役人は
国民のひとりである前に、「役人」という肩書が優先するようだ。

////////////////// 「お役所の掟」 ///


436名無しさん@3周年:2007/08/11(土) 20:20:50 ID:RVVuNlGP

■阿倍政権の倒閣を企てた官僚達の二重クーデター■
URLを書くと、フィルターで撥ねられるサーバーもあるので書きません。

田原総一朗の政財界「ここだけの話」 7月19日
↑でググるとトップに出ます。

>社会保険庁が自ら情報をリーク
>安倍内閣は、小泉前首相ですらできなかった、いわばタブーである二つの改革をやろうとしている。
>一つは社会保険庁の解体と民営化。もう一つは、公務員の天下りの改革だ。
>これまで各省庁の官房長が握っていた天下り斡旋の権限を奪おうというのだ。
>これこそが、今、安倍政権が非常に窮地に立たされている最大の原因だと思う。
>安倍内閣は、社会保険庁を解体して、一度全員クビにして、民営化すると言っている。
>社会保険庁の役人というのは官僚だ。官僚というのは決してクビにならない、決して倒産しない、
>さらに天下りできるという、非常に安定した身分だ。それを「解体!」と言った。

>社会保険庁は厚生労働省や官邸に一切報告しなかった。
>民主党の長妻昭議員が社会保険庁に手をつけたのが去年6月、
>そして、5000万件以上もの行方不明の年金があると発表したのが今年2月。
>ところが、安倍首相や塩崎官房長官がこのことを知ったのは6月に入ってからだ。
>つまり、社会保険庁は、政府・官邸には何も知らせずに「大丈夫、大丈夫」と言いながら、
>民主党を中心にした野党、そして週刊誌、新聞に、
>いかに年金の記録がめちゃくちゃになっているかを、どんどんリークしたのだ。

>官僚が公務員改革に反対するのはわかるが、なぜメディアも反対するのか。
>それは例えば、例えはあまりよくないかもしれないが、
>日銀の福井俊彦総裁が「村上ファンド」に投資した資金で多くの利益を得ていた問題があるが、
>マスコミは最初これを大きな問題にしなかった。
>マスコミというのは一見“官僚叩き”に見えるが、重要な情報源である官僚たちと徹底的に戦えないのだ。
>そのマスコミが、「官僚が安倍政権を見限った」とやたら報じている。
>マスコミも巻き込む形で、官僚たちの必死のクーデターが今、功を奏してきているのだ。
■コピペ歓迎■
437名無しさん@3周年:2007/08/23(木) 20:35:52 ID:DSPBjYqu
小池
438名無しさん@3周年:2007/08/31(金) 22:38:04 ID:YEOV/ZF/
☆真の政治家は大臣を目指せ  1/2
  2007/08/31
 安倍改造内閣が発足した。各大臣の言葉を聞いていて、いつものことながら、
大臣とは、お祭りの「神輿(みこし)」に過ぎないなあ、と改めて落胆させてくれた。
 たとえば遠藤武彦農林水産大臣いわく「一番最後まで残ったポストを私に割り振られた
わけですから、参ったな、と実は思いましたよ。ここだけはこない方がよかった、というくらい。」と。
額賀福志郎財務大臣は、官僚を前にして、いわく「私は懐は深いけど、頭はからっぽ。
どんどん中身を詰め込んで洗脳してもらえばいい。」と。
 与党政治家は通常、いくつかの省の大臣を経験して大物に、そしてうまくすると首相にまで、
「出世する」。もちろん、一人でそれぞれの省庁の管轄する分野に精通できるわけは
ないから、多くのばあい、官僚の担ぐ「みこし」に乗り、官僚が決めた政策にお墨付きを与え、
官庁の「顔」として官庁を代表することをもって、おのれの職務としている、というのが
実態であろう。上記のような発言は、従って、政治家として当然の本音なのだ。
 しかし本来、政治家とは、国民の選挙で選ばれ、国民の意思を立法や行政に反映させる
ことを国民に委託された、国民の「代表」あるいは「代理人」なのだ。政治家が、素人同然の
分野の大臣になって、選挙で選ばれてもいない官僚の言いなりになっているようでは、
国民の意思が国政に反映されるわけがない。

439名無しさん@3周年:2007/08/31(金) 22:41:18 ID:YEOV/ZF/
☆真の政治家は大臣を目指せ  2/2

 あちこちの官庁の「みこし」を経験し、最後に国家の顔としての首相になるのが夢で
あるような、そんな政治家は「政治屋」に過ぎない。真の「政治家」とは、「自分の政治信条に
従って、作りたい法律を作り、やりたい政策を立案、実行して、自分の考える理想を実現する」、
これを目標に政治家になった「はず」。そうであるならば政治家は、まとめ役にすぎない
首相ではなく、専門職としての大臣を目指すべきであろう。
 そのためには政治家は、自分のやりたい分野について、たとえば数十人規模の同志を募り、
同志をブレーンとして常日頃から立法や政策研究に努め、いったん大臣に任命されるや、
ただちに自分のブレーンを官庁の局長級以上のポストに配置する。こうすることではじめて、
国民の意思を背景に、自分のやりたい政策を実行することができる、と信じる。
 人材は民間にごろごろころがっている。今のように、大臣の意志とはほとんど無関係に、
派閥の思惑から副大臣や政務官といった政治任命職が決まるようでは、またその数も
各省にほんの数名で、しかも官僚組織とは別枠で官僚のお荷物にすぎないようでは、
政治が官僚の「おみこし」になってしまうのも、当然であろう。「国民の意思を国政に
忠実に反映させる」という民主主義のイロハ。そのための突破口としては、上記のような
処方箋が一番いいのではないか、と愚考する。

(土井彰)
http://www.news.janjan.jp/government/0708/0708291467/1.php

440反・権謀術数:2007/08/31(金) 22:52:09 ID:kH+nwRJm
実効的な政策を模索するための、政策シミュレーターを作ってくれ。
明確で論理的で詳細なモデルを示せれば、そこに私欲を挟んでくる
輩は減りそうだ。
441 ◆PUcHEddFkA :2007/09/01(土) 20:18:29 ID:b3fZLNaM

/// 役人は役者であれ 14 //////////

 行政と立法の二足のわらじをはいた日本の官僚が常に気を配るのは、重箱の隅を
つっついてくるような国会での質問に対して、言質を取らせず、逃げ道を用意しておく
ことである。国会質疑では、正々堂々どちらがよいかの議論をするよりも、本質を
忘れた、枝葉末節に焦点を当てて揺さぶりにかかる質問がすくなくないからだ。
こんな人たちを相手に、立法行為をしなければならない官僚たち。私の投稿原稿での
国会制度についての批判的なコメントが、議員先生を刺激しかねないと考えたのだ。
「それでなくとも、国会対策は大変なんだ。あえて相手を刺激するようなことをするな」
というのが、本音のようだ。

////////////////// 講談社発行 ///



442 ◆PUcHEddFkA :2007/09/08(土) 18:53:30 ID:BsoFJ8qc

/// 役人は役者であれ 15 //////////////////

    自分の性格が火に油をそそぐ結果に

 国会のくだりがやり玉にあがったとき、こんなやりとりがあった。(Kは局長、
Yは人事担当課長、Jは直属の上司)
私 国会については、事実を述べただけですよ。だれでも国会の内部を知ったら、
立法行為は官僚によって行われていると言いますよ。そして、立法行為が
できないような人が国会議員として選出されている。それが問題だと
言いたいのです。
K たしかに国会議員は法律の作成を官僚に依存している。でも君のように
明快に言いきるのもどうかと思う。

//////////////// ぶっとび「霞が関」事情 ///


443 ◆PUcHEddFkA

/// 役人は役者であれ 16 ////////////

私 私が言っていることに反論をしたい議員がいれば直接私に言ってくだされば
よいと思います。そうしたら文句をつける前に、官僚の手助けなしで、立法作業が
できるように自分たちの腕を磨いたらどうですか、と言います。

J そんなこと、言えるわけがないだろう。君みたいなのを非常識というのだ。

私 役所の常識に照らしてでしょう。僕は役所の常識がいつも正しいとは
思っていません。

Y だから、君はこのような問題を起こすのだ。役人としての意識が希薄なんだ。

J お前は、なにを偉そうなことを言っているのだ。国会議員は国民によって
選出されているのだ。君がとやかく言うのは失礼だ。

///////////////////////// 1993年刊 ///