民主・佐藤観議員が辞職願を提出
民主党の佐藤観樹・元自治相(比例東海ブロック)は4日午前、元公
設秘書の給与をめぐる「名義借り」疑惑を受け、河野衆院議長に議員
辞職願を提出した。
4月の衆参統一補欠選挙や夏の参院選を控え、民主党内の辞職要求
が強まっているうえ、詐欺容疑で立件される可能性も高まっているため、
辞職を決断した。衆院は5日にも、本会議で辞職を許可する見通しだ。
佐藤氏は4日午前9時50分、衆院議長室で河野議長に会い、辞職願
を提出した。提出後は記者団の質問に一切答えず、無言のまま国会を立
ち去った。
佐藤氏の辞職が認められれば、民主党の比例東海ブロックの次点だっ
た津川祥吾・前衆院議員が繰り上げ当選する。参院選が近づく中、佐藤
氏の辞職は、民主党には大きな痛手となる。
昨年11月の衆院選後、不祥事で辞職する国会議員は、公職選挙法違
反(買収など)の容疑で起訴された近藤浩、新井正則の前自民党衆院議
員(現在はいずれも離党)に続き、3人目となる。
また、「名義貸し」による秘書給与流用で立件された国会議員は、中島
洋次郎・元自民党衆院議員(すでに死亡)、山本譲司・元民主党衆院議員、
坂井隆憲・元自民党衆院議員、辻元清美・元社民党衆院議員の4人に上っ
ている。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040304it02.htm