NTT労組、千葉1区でも電話作戦
衆院選で民主党公認で当選した宮城1区の今野東(56)、2区の鎌田さゆり(39)両氏派の違法電話作戦事件で、公選
法違反の罪に問われたNTT労組東北総支部(仙台)の幹部被告の一部や関係者が、上部組織のNTT労組東日本本部
(東京)などの要請で、NTT出身で民主党公認の田嶋要氏(42)が当選した千葉1区でも公示前に、電話作戦を行ったと
供述していたことが2日、分かった。
供述などによると、電話作戦は全国規模で、千葉1区の約8万人の有権者を対象に、上部組織の割り振りで各地のNTT
労組が分担して実行。労組員が無報酬で行ったとみられるが、昨年9月から10月にかけて実行され、公選法違反の事前
運動に当たる可能性がある。
東北総支部の割り当ては2万数千人で、東北各県の分会などに約3000―約8000人ずつを再配分した。
電話作戦では「田嶋の後援会です。頑張りますのでよろしくお願いします」などと有権者に呼び掛けた。千葉1区以外の
区域からの電話がけなので、非通知設定にしてかけるよう指導されたという。
供述は仙台地裁で審理中のNTT労組東北総支部委員長相座芳和被告(53)らの公判で、調書として証拠採用されている。
田嶋氏は元NTTコミュニケーションズ部長で、民主党の衆院選候補者公募に合格し、初当選した。
東北総支部は今野、鎌田両氏への投票を呼び掛ける電話作戦をNTTソルコ東北支店(仙台)に計120万円で業務委託
したとして、公選法違反の利害誘導罪で摘発された。
NTT労組中央本部(東京)は「(関係被告が)公判中なのでコメントは差し控える」としている。
田嶋議員は河北新報社に対し、「そういう話があることを承っておきます」とのみ答えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040303-00000009-khk-toh