万景峰号入港阻止の新法必要 安倍官房副長官
安倍晋三官房副長官は5日、東京都内で講演し、この日、新潟西港を出港した北朝鮮の貨客船・万景峰(マンギョンボン)号に関して
「現在の法律で入港を止めることはできない。私は副長官になる前から立法が必要ではないかと考えてきた」と述べ、政府が安全保障
上の理由で入港の是非を判断できる新法が必要だとの見解を示した。
安倍副長官は「例えば(北朝鮮が)『日本を火の海にする』と宣言しても、万景峰号を止められない。(入港を阻止できる)法律を持って
いなくていいんだろうか。あってもすぐに使うわけではない。そういうことを圧力として使えないのが、果たして正常なんだろうか」と述べ、
立法そのものが北朝鮮への圧力になるとの考えを強調した。
万景峰号は前回入港時の船舶安全性検査「ポート・ステート・コントロール(PSC)」で指摘された欠陥改修を終え、今後半年間は同検
査は実施されない。この点については「この船で違法行為が行われていた可能性は極めて濃いわけであり、PSCをクリアしても、今後
もチェックはしっかりする」と述べた。 (09/05 19:35)
http://www.asahi.com/politics/update/0905/004.html