☆★外務省改革に挑む田中外相にエールを(パート6)

このエントリーをはてなブックマークに追加
33名無しさん@1周年
外相対応にイラン硬化

(中略)さらに田中は11月1日に訪日したハラジとの会談に、指輪紛失騒動で
40分も遅刻、ハラジがイラン訪問を重ねて招請したにもかかわらず「国会があり
難しい」と一蹴(いっしゅう)した。イラン側が期待していた経済支援については
ひと言も触れなかった。

その田中は11月下旬、事前調整で「週末はムシャラフ大統領は多忙で会えない」と、
暗に受け入れ拒否の意向を伝えてきたパキスタンの訪問を強行した。だが、経済制裁
解除など一連の懸案が解決した後の訪問だったことから特筆する外交成果はなく、
目立ったのは難民キャンプ視察のパフォーマンスばかりだった。

外交政策に詳しい中西輝政京大教授は「天然ガス開発をめぐる今回のイラン側の対応
は、日本のエネルギー政策の根幹を揺るがしかねない。田中の対応が影響しているのは
明らかで、その責任は極めて重い」と指摘する。「薄氷を踏む思いで外交をしている
イランやパキスタンへの対応を誤れば日本が失う国益は計り知れない」からだ。

失われた国益や信頼関係を取り戻すには、長い歳月と血のにじむような外交努力を
要する。わずかな間に失ってしまったイランとの友好関係の責任はいったいだれが
負うことになるのか。(敬称略)
2001/12/04 Copyright 2001 The Sankei Shimbun. All rights reserved.