プルサーマル燃料 原発に搬入
使用済みの核燃料から取り出されたプルトニウムを一般の原子力発電所で燃やす「プルサーマル」の実施に向けて、
フランスで製造された核燃料が18日朝、船で静岡県に到着し、夕方に中部電力の浜岡原子力発電所に運び込まれました。
プルサーマル用の核燃料を積んだフランスからの輸送船は、18日午前6時半前に静岡県の御前崎港にある
中部電力の専用埠頭に到着し、核燃料を収納した輸送容器3基は大型のクレーンでトレーラーに積み替えられました。
港では原発に反対する市民グループが抗議活動を行いました(動画の30秒過ぎより記者が発言を書き起こし)。
輸送容器の検査が終わったあと、核燃料は厳重な警戒の中、トレーラー3台で運ばれ午後5時ごろ
中部電力の浜岡原発に運び込まれました。「プルサーマル」は、使用済み核燃料から取り出した
プルトニウムをウランと混ぜて一般の原子力発電所で再び燃やすもので、10年前の平成11年から始まる予定でしたが、
燃料のデータ改ざんなどで、計画はストップしていました。今回、輸送されたのは国内の3つの原発で使われる
プルサーマル用の核燃料で、浜岡原発4号機の燃料が最初の陸揚げになりました。
輸送船は今後、佐賀、愛媛の順に回って準備が順調に進めば、佐賀県にある九州電力・玄海原発3号機で
国内で初めてのプルサーマルがことし11月から始まる予定で、日本で本格的なプルトニウム利用が始まることになります。
http://www.nhk.or.jp/news/k10013049801000.html