AV-Test研究員インタビュー:セキュリティソフトの“格付け”は、ちょっとヘン? (1/2)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0705/18/news078.html セキュリティソフトを購入するとき、あなたはどのような基準で製品を選ぶだろうか? ウイルスアナリストの
マイク・モーゲンスターン氏に話を聞いた。
PCを使ううえでセキュリティソフトの導入はいまや常識だ。自己顕示欲の強い“スクリプトキディ”たちが、
名声を求めてウイルスを組み上げていた時代は去り、近年は金銭を目的とした職業意識の高いオンライン犯罪者たちが、
広大なネットのあちこちで罠を張り巡らせている。
フィッシング、ボット、ルートキット、ランサムウェア……攻撃手法は年々複雑化し、新種のウイルスの発生も指数関数的に
加速している。これらの脅威に満ちたインターネットを何の防衛策も持たずに利用するのは、かなり危険な行為と言っていい。
しかし、いざセキュリティソフトを導入しようと思っても、量販店に並ぶ大量のパッケージを見て、何を買えばいいのか迷う人も
いるだろう。セキュリティリスクの多様化にあわせて対策別のラインアップが登場し、ソフトウェア自体の数も増加傾向にある。
ここ数年の間に日本のセキュリティ市場に参入
したソフトベンダーも少なくない。
専門知識を持たない一般ユーザーにとって、どのセキュリティソフトが自分に最適な製品なのかを知るのは難しい(少なくともかなり
面倒なことには違いない)。メーカー製PCを使っているのなら、購入時にプリインストールされている試用版のセキュリティソフトを
そのまま更新する人も多いだろうし、量販店に行って最も目立つ位置に並べられているパッケージを手に取る人もいるだろう。
あるいは、店員さんが推奨する“1番売れているソフト”を選ぶかもしれない。あなたはどのような基準でセキュリティソフトの
善し悪しを判断しているだろうか。
AV-Test.orgの研究員であるマイク・モーゲンスターン氏は、日本市場のセキュリティソフトに用いられている“格付け”が、
一般ユーザーが製品を選ぶさいの指標にはなっていないと指摘する。