【天体物理学】奇妙なハイブリッド「ソーン・ジトコフ天体」の候補を初検出

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1Cancer ★@転載は禁止:2014/06/15(日) 22:33:58.41 ID:???
奇妙なハイブリッド「ソーン・ジトコフ天体」の候補を初検出

【2014年6月13日 University of Colorado at Boulder】

見た目は赤色超巨星だが、その中心には巨星に飲み込まれた中性子星が存在しているという
奇妙な「ソーン・ジトコフ天体」。40年前に提唱され、これまで仮説上の存在だったが、
その候補が初めて検出された。

ソーン・ジトコフ天体の想像図。クリックで拡大(提供:NASA/Corbis)
http://www.astroarts.jp/news/2014/06/13thorne-zytkow/hybrid-object.jpg

ソーン・ジトコフ天体(T?O)は、1975年にKip ThorneさんとAnna ?ytkowさんが提唱した、
赤色超巨星と中性子星から成るハイブリッドな星だ。表面上はオリオン座のベテルギウスの
ような赤色超巨星に似ているが、同天体内部で起こっている独特の活動のため、その
スペクトルは赤色超巨星のものとははっきりと異なる。

ソーン・ジトコフ天体の生成メカニズムははっきりとはわかっていないが、もっとも受け
入れられている理論は、進化の段階で2種類の天体が互いに影響を及ぼし、はるかに大きな
赤色超巨星が中性子星を飲み込むというものだ。飲み込まれた中性子星は、赤色超巨星の
中心へとらせん状に落下するとされている。普通の赤色超巨星が核融合反応でエネルギーを
生み出すのに対して、ソーン・ジトコフ天体は飲み込まれた中性子星の特異な活動が
エネルギー源となっている。

米・コロラド大学ボールダー校のEmily Levesqueさんらの研究チームは、チリのラス
カンパナス天文台に設置された口径6.5mのマゼラン望遠鏡での観測から、ソーン・ジトコフ
天体の候補を発見した。

複数の赤色超巨星のスペクトルを観測し、どのような元素が存在するのかを調べたところ、
小マゼラン雲に存在する「HV 2112」のスペクトルの特徴がとても特異であることが明らかに
なった。かすかなスペクトル線に、ルビジウム、リチウムやモリブデンが過剰に含まれて
いたのだ。普通の星でもこれらの元素は生成されるが、赤色超巨星の典型的な温度下に
おいてこれらの元素が多いというのは、ソーン・ジトコフ天体を示す証拠となる。

とはいえ、HV 2112のスペクトルの特徴は理論モデルと完全には一致していない。研究
チームのMasseyさんは「わたしたちがまちがっている可能性も、もちろんあるかもしれません。
理論的予測と観測結果との間に、さほど重要ではないにしても、矛盾点がいくつかあります。
元の理論的予測は古く、最初に予測がなされてから理論にかなりの改良が加わっています
から、わたしたちの発見が理論的研究を進展させることを願っています」と話している。

ソース:アストロアーツ(2014年6月13日)
奇妙なハイブリッド「ソーン・ジトコフ天体」の候補を初検出
http://www.astroarts.co.jp/news/2014/06/13thorne-zytkow/index-j.shtml

原論文:Monthly Notices of the Royal Astronomical Society Letters/arXiv
Emily M. Levesque, Philip Massey, Anna N. Zytkow, Nidia Morrell
Discovery of a Thorne-Zytkow object candidate in the Small Magellanic Cloud.
http://arxiv.org/abs/1406.0001

プレスリリース:University of Colorado Boulder(June 4, 2014)
Astronomers discover first Thorne-?ytkow object, a bizarre type of hybrid star
http://www.colorado.edu/news/releases/2014/06/04/astronomers-discover-first-thorne-%C5%BCytkow-object-bizarre-type-hybrid-star
2名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/15(日) 22:40:33.97 ID:yqHrdcYP
理論と現実が合わないときは理論を正しいとしよう。
理論と現実が合わないときは理論を正しいとしよう。
理論と現実が合わないときは理論を正しいとしよう。
理論と現実が合わないときは理論を正しいとしよう。
理論と現実が合わないときは理論を正しいとしよう。
理論と現実が合わないときは理論を正しいとしよう。
3名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/15(日) 22:43:08.07 ID:gNJoZZK6
白色矮星が連星の恒星ガスを吸い込むと超新星爆発起きるのに、これはどうして起きないんだ
4名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/15(日) 22:43:50.36 ID:mA6YxMjn
>>2
それでも熊んバチは飛ぶ
5名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/15(日) 22:49:38.07 ID:uSy761lE
ロッシュ限界を超えて、赤色超巨星のガスが中性子星に流れ込む、
ていうんじゃないのか??
6名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/15(日) 23:01:13.07 ID:Ffpw5GX7
>>3
中性子星にも質量限界があるみたいで
トルマン・オッペンハイマー・ヴォルコフ限界って言うんだって
でも、その際超新星爆発みたいなのが起こるのかな?
それとも静かにブラックホールに崩壊するのかな?
情報がないからよくわかってないのだろうか?
7名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/15(日) 23:07:41.31 ID:L7hQTgCR
超新星1987Aもこのタイプが爆発したんじゃなかったか
8名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/16(月) 07:56:49.70 ID:fCpFhQFM
予想してみた。
1.見た目は主系列星だが、その中心には飲み込まれた中性子星が存在している。
2.見た目は白色矮星だが、その中心には飲み込まれた中性子星が存在している。
3.見た目はスーパージュピターだが、その中心には飲み込まれた中性子星が存在している。

いやね、1、3 は内部の中性子星の表面で核融合反応が起こって、
外層を吹き飛ばしてしまいそう。2 は、オレにはワカンネっす。

>>7 ググレよ。
9名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/16(月) 07:59:57.63 ID:L8HAW/Oj
ここまでくると、宇宙のそれぞれの世界が原子・細胞ミクロの世界そのもので
(いつものことですが)気が遠くなりそうですね(笑)研究に感謝です!
10名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/16(月) 08:20:02.73 ID:MZp/z6eX
言葉の意味はよくわからんがとにかくがんばれ
11名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/16(月) 09:14:47.06 ID:MTEkTvTC
>>2

シュターデン乙
12名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/16(月) 11:47:00.99 ID:IYdFLeI1
レイノルズ数
13名無しのひみつ@転載は禁止
ウイキより

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%B3-%E3%82%B8%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%95%E5%A4%A9%E4%BD%93
ソーン-ジトコフ天体

>ソーン・ジトコフ天体は、中性子星が恒星、典型的には赤色巨星または赤色超巨星と衝突した際に形成される。
>衝突後の星は、宇宙をさまようようになることがある。
>ソーン・ジトコフ天体を生じるような天体の衝突は、非常に混雑した星団の中でのみ起こる可能性がある。

天体同士の衝突で生成するみたいだな