1 :
Cancer ★@転載禁止:
金属ドリルで果実に穴をあける寄生バチ
Sandeep Ravindran, May 29, 2014
寄生性のイチジクコバチのメスは卵を産みつけるため、まだ熟していない硬いイチジクの
表面に穴をあけなくてはならない。幸運なことに、彼女には生まれつき強力な工具が
備わっている。新しい研究によると、それは人間の髪の毛よりも細く、先端に亜鉛が
付いたドリルの刃先のような付属器官であることが明らかになった。
イチジクに穴をあける準備をする寄生バチ。
http://newswatch.nationalgeographic.com/files/2014/05/parasitic-wasp-drill-s2048x1536-p-600x450.jpg 穴あけ工具として「硬いのに巧みに動くというのは本来非常に難しい挑戦だが、この
構造を見ると実に見事である」と、研究のリーダーでインド、バンガロールにあるインド
科学研究所の機械工学者、ナムラタ・グンディア(Namrata Gundiah)氏は語った。
同氏は、亜鉛がハチのドリルの刃先を硬くしているという事実を今回初めて証明した。
◆硬い先端
グンディア氏は以前から、寄生バチが産卵管と呼ばれる腹の終端にある長い構造を使って、
若いイチジクに卵を産みつけることを知っていた。
だが、一体何がイチジクに穴をあけられるほど産卵管を硬くしているのか、同氏と
大学院生のラクシュミナス・クンダナティ(Lakshminath Kundanati)氏は疑問を持つ
ようになった。
また、寄生バチ(Apocrypta westwoodi grandi)の産卵管の先端が、やわらかい
イチジクの花に卵を産みつける花粉媒介性のハチ(Ceratosolen fusciceps)と
構造的に異なっているかどうかについても知りたかった。
そこで、彼らは電子顕微鏡を使って、産卵管の先端を高解像度で調べてみた。
寄生バチの産卵管の先端には、硬い果実に穴をあけるのに役立つ歯に似たギザギザの
ドリルの刃先のようなものが見えた。一方、花粉媒介性のハチの先端は、スプーンの
ような形をしていた。
また電子顕微鏡とX線検出器を用い、産卵管の先端に亜鉛のX線シグネチャを特定した。
「亜鉛は常に一貫して先端にだけ確認され、他のどこにも見当たらなかった」とグンディア氏は
説明した。
さらに同氏は、原子間力顕微鏡と呼ばれる道具を使って亜鉛が豊富な先端の硬さを計算し、
それが歯科医院で使用されるアクリルセメントとほぼ同じ硬さであることを発見した。
(つづきはソースを見てください)
ソース:ナショナルジオグラフィック ニュース(May 29, 2014)
金属ドリルで果実に穴をあける寄生バチ
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140529005 原論文: J Exp Biol
Lakshminath Kundanati and Namrata Gundiah
Biomechanics of substrate boring by fig wasps
http://jeb.biologists.org/content/217/11/1946 プレスリリース:The Company of Biologists/EurekAlert!(28-May-2014)
Parasitic fig wasps bore with zinc hardened drill bit tips
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-05/tcob-pfw052214.php
2 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/29(木) 20:55:14.39 ID:iVP35WRY
タッピングビスみたいなもんか?
3 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/29(木) 20:56:20.00 ID:YGQJTczb
4 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/29(木) 21:05:02.19 ID:orNF8Q/3
なんでZn? Feじゃいかんのか?
5 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/29(木) 21:14:36.62 ID:cIE7+NIq
テラフォーマーズにでてきそうじゃね
すげえ産卵管だな
>>4亜鉛の方がイオン化傾向は大きいから
金属として使うのは大変、とも考えられたり?
硫化鉄を腹足にスパイクのようにつけた巻貝が深海にいるというのは報告済みだけど
昆虫で金属を使って先端部を強化しているというのは珍しいな
9 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/29(木) 21:33:29.03 ID:YGQJTczb
亜鉛のサプリ摂るといい
寄生バチとか寄生バエって生きた昆虫・動物が宿主のイメージがあるので植物にってのは、なんかピンとこないな。
でもイチジクはやだなあ。中割って虫湧いてたら。
11 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/29(木) 21:42:26.64 ID:Phm8zlSx
>>6 何この衝撃のラスト
真剣に見ていたからビックリしたジャマイカ・・・
俺のむすこは灼けた鋼より固い
きもい画像かと思ったらメタリックでかっこいいな
14 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/29(木) 22:09:52.10 ID:Phm8zlSx
15 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/29(木) 22:11:56.27 ID:UL4AJgnk
>>10 イチジク属の植物は、固有のイチジクコバチがいないと受粉できない
共依存の共生なので、イチジクコバチのことを普通は寄生バチとはいわない
>>17 ところが調べてみると
受粉とは無関係のコバチも居て
17が言うようなのを送粉コバチ、記事の穴を開けるのを寄生コバチと呼んでいるらしい
どっちも祖先は同じらしい
というかイチジクの実は花だったのがショック
あ、そろそろイチジクの季節だね
この前見たぜ
オスは孵化してすぐに交尾して死ぬんだよな
悲しいよな、オスって
20 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/29(木) 23:58:46.59 ID:UL4AJgnk
>>19 かと思えば一生養って貰えるアンコウってのもいるぞ
※但し多夫一嫁である※
>>19 でも、お前らと違って死ぬまでに一回はできるんだぜ。
22 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/30(金) 01:28:18.92 ID:hdUprnAZ
>>20 柱の男に取り込まれみたいなアレか
あの状態でも射精だけはするってのがなんとも
男って・・・
23 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/30(金) 01:42:29.74 ID:EBr2RWn/
ウマノオバチみたいな長い産卵管も不思議だわ
よく切れないもんだ
24 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/30(金) 01:49:29.72 ID:Qeqkp66u
俺の股の間のドリルも凄いんだぜ
25 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/30(金) 01:54:26.28 ID:NSm3RkWA
よーするニダ
昆虫は究極進化を遂げた生命体で完成した姿ってこった
26 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/30(金) 02:20:48.45 ID:qGwSOram
>>14 前から知られてるやつだしニュースじゃない
27 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/30(金) 02:38:06.86 ID:v69lj1LA
28 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/30(金) 02:51:13.43 ID:nDMccayk
>>6 ラストw心臓弱いやつは覚悟しとけw
いきなり出てきたアリが出てくるから結構ビビるww
29 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/30(金) 03:26:42.92 ID:EkOOTyy7
>>6このハチの動画なんだが、ラストにアリが出てきてハチを大顎で捕まえてしまう!
このアリは何て種類かなあ?
>>1記事で報告しているのがインドだというんだが、
熱帯で攻撃性が強いアリで数が多いといえばツムギアリだな
>>18 元が同じでも協調性のない奴も居るもんだな
もしくはイチジク側の気合が足りなかったのか
共存関係のバランスを構築する過程はどうなってるんだろう
>>8 酸素が多い地上だと錆びつくからでは?
鋳鉄は難しそうだし
>>10 日本の栽培種は無性生殖じゃない単為結果性だしイチジクコバチそのものがいない
だけど口開けてるとコバエがわいてることはよくある
ごめん日本にもイチジクコバチいるんだって
35 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/30(金) 20:41:37.55 ID:u3V3ecmo
イチジクって日本にはメスの木しかないよな。
日本のイチジクはコバチにより受粉しなくても
花托が肥大して甘くなる品種を使っている
海外だと、コバチが受粉させないと花托が肥大しない品種も一部残っている
・・・と説明されている
日本だと普通の人はイチジクくらいしかイメージできないクワ科イチジク属だが
イヌビワとかイタビカズラとか内地にも何種類かあるし
暖かい所ならアコウやガジュマルが有名だ
枝から気根を垂らしたり、他の木に絡み付いて枯らしたりする
今ではゴムを取らないが、インドゴムノキもこの属だ
また熱帯アジアだとインドボダイジュという木が聖木とされ、また非常に強い木で
干ばつだろうと絶対に分厚い葉を落とさず、根は岩でも割って伸びる
この仲間は世界で700種以上と言われ、熱帯地域ならどこでも生えている
果実は動物たちの餌になることが多いが、人間が食って旨い物は少ない
猛毒の樹液を出す種類もいる
クワ科というが、実質はイチヂク科かイヌビワ科でいいじゃんという人までいるw
これらの全てが、イチジクコバチと共生して受粉し、小さなハチの幼虫やらがまだいるような果実を
他の動物に食わせて種子散布させているわけだ
猛毒の種類も、熟したら特定の動物に対しては毒がなくなる
種類によっては果実を幹にびっしりとつける
材は硬いので器具などに使われる事もあるが、何しろ絡み付いて他の木を枯らしたりする事も多いゆえ
同一樹木でも根が接した所から半端にくっ付いてしまう
そういった部分はどうしても強度が劣るので、硬い柱を作ったつもりが真っ二つにずれる、なんて事もあるので
信頼性を要する道具には到底使えないのが難である
38 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/31(土) 03:10:57.53 ID:y12ecSb6
亜鉛って爪よりもやわらかいだろ
ばかじゃね
亜鉛つっても金属片じゃなくてイオンじゃねえのかな
タンパクに取り込まれて硬化させるぐらいのの働きはあるかもしれないけどそれを金属ドリルといっていいのかどうか
>>39 とうぜん金属でなくイオンの形だろう
バイオミネラリゼーションの話で、節足動物の殻にカルシウムの代わりに亜鉛やマンガンが混じると強度が増すらしい
でも記事の英語版を見たらそっちも「Metallic “Drill Bit”」となってた
そりゃ全国のホームセンターで売ってるくらいだし、生まれつき身に付けてる奴がいても不思議じゃないよ