【地質学】長期の地下水くみ上げ、米加州で地震リスクが増加 研究 [14/05/16]
■長期の地下水くみ上げ、米加州で地震リスクが増加 研究
米カリフォルニア(California)州セントラルバレー(Central Valley)で行われている農地灌水用の
地下水のくみ上げが、この一帯を走る断層の地震リスクを増大させているとの研究結果が、14日の
英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。
米ワシントン(Washington)州にある西ワシントン大学(Western Washington University)のコリン・
エイモス(Colin Amos)氏率いる地質学者の研究チームによると、150年にわたって水をくみ上げ続けた
ことから、一部地殻の重量が少しずつ減少し、サンアンドレアス(San Andreas)断層による地震の危険性が
増大しているという。
セントラルバレー南部にあるサンホアキンバレー(San Joaquin Valley)は世界でも有数の穀倉地帯で、
さまざまな種類の作物を大量に供給しているが、降雨量が非常に少ないため、汲み上げられた地下水が
雨によって補充されにくい。研究者チームの試算によると、この地帯で農業のために汲み上げられた
地下水の量は、1860年以降160立方キロメートル前後に上るという。その結果、サンホアキンバレーを
取り囲む地殻は、毎年およそ1〜3ミリ隆起していることが全地球測位システム(GPS)によって観測された。
さらに地下の多孔質岩が水分を失うことで沈下するサンホアキンバレーと、毎夏季後半に地下水の
水位が最も低下する際に隆起する周辺地盤とで、断層への圧力がより一層緩むことになると研究チームは
考えている。その証拠に、同州パークフィールド(Parkfield)に設置されている観測施設は、夏の後半から
秋にかけて発生している小規模な地震を捉えているという。
エイモス氏は、今回の研究が地震のリスク予想のあり方に再考を迫る結果となったと述べている。
http://www.afpbb.com/articles/-/3015060 http://www.afpbb.com/ AFPBB News (2014年05月16日 14:10 発信地:パリ/フランス)配信
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1398094515/127 依頼
Abstract
Uplift and seismicity driven by groundwater depletion in central California
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature13275.html Nature (2014) doi:10.1038/nature13275
2 :
名無しのひみつ@転載禁止:2014/05/16(金) 16:57:40.38 ID:cc/k6zF2
ショックアブソーバーが無くなって振動が伝わり易くなるわけじゃないのか。
◆シェールガスの恐怖
昨年5月ころに、新聞に「米シェールガス輸入初許可」「燃料費抑制日本に光明」という見出しが躍った。
米エネルギー省(DOE)は17日、2017年から米国産天然ガスの対日輸出を許可すると発表した。
これで脱原発ができ、シェールガス革命に沸く米国から安い天然ガスを買えれば、
日本のエネルギー問題は解決だ、という空気になった。
つい最近では日本でも秋田県由利本庄市でシェールオイルが採掘され、
商業生産されるようになったと報道された。
これに対して世間の反応は、バラ色の未来が来ると陽気な人と、
そんなものは嘘っぱちだと嘲る人とに分かれている。
私はどうもシェールガス革命はいかさまではないかと疑っている。
なにせアメリカ人が言い出したことである。あんな連中、信用できるわけがない。
はったりをかまして、投資を呼び込むことで儲けたら逃げる算段ではないか。
アメリカでは既にガスの国内自給率は90%に達し、米国ではガスの価格が日本の7分の1となっている。
国際エネルギー機関(IEA)は2〜3年後には完全自給で輸出開始できると予測していると言われ、
シェール革命によって米国経済は復活しつつあるとまでいわれる。
さらに円安要因は、安倍政権が誕生してアベノミクスがうまく行っているからではない。
シェール革命による米国経済の復活が期待された結果なのだ。
シェールガスによってアメリカは雇用回復、財政の崖からの脱出が期待されている。
まさにシェールガス様々である。
これが事実とするなら、例のウクライナの政変も
ヨーロッパ諸国がロシアへの天然ガス依存を
アメリカ産シェールガスに切り替えることができるかも、
との思惑が裏にあり、強硬手段に撃って出た可能性がある。
シェールガスの台頭によってヨーロッパのガス価格は低下し
ロシアが大きな市場を失いつつあるとも言われる。
危機感を持つロシアは日本に新しい市場を求めてきている。
ゆえに、もしかすると北方領土交渉が進展するかもしれない。
たしかに今はシェールガスの量産体制確立でアメリカは湧いているかもしれない。
だがそれがいつまで続くのか…。
アメリカの本音はあくまで、投資の呼び込み、金融業の活性化ではなかろうか。
アメリカは政府からしてもう金融でしか儲けられないし、儲けたくない。
モノを作って売るなんてまっぴらなのだ。
サブプライムローンやらヘッジファンドやら、いかさまばかりをやって、
一部ユダヤだけがおいしい思いをしてきた。
だから今度もシェールガスのブームを煽って、株価を上げ下げして儲けるつもりなのではないか。
3・11の地震・津波はアメリカの陰謀であろうが、それで原発を停止させたのは、
TPPに日本を引きずりこむためであろう。
同時に日本にもう原発が使えないという空気を作る。
さりとてロシアや中東の石油や天然ガスに頼っていては
貿易赤字が厖大に膨れてしまう危機に直面するから、
アメリカのシェールガスに食いつくしかないという形にする。
結果として、あわれ日本はまたしてもアメリカの食い物にされる。
いい話として、アメリカ国内でのシェールガスや天然ガスの価格が低下している。
エネルギーコストが低くなって、競争力が増す。
非常においしい話だから日本もさっそく電力会社が導入を決めた。
しかしよく調べてみると、安くなっている理由は「わけあり」のようである。
シェールガス田では、ガスの貯蔵施設をほとんどのサイトで持っていないので、
採掘したらすぐに市場へ売却する必要がある。
つまり生鮮食品みたいに投げ売り状態をするしかないのだ。
そのために価格が下落している。
さらにシェールガスの採掘初期にはオイルが採れる場合がある。
それなら同じ投資金額でオイルとガスが得られるので、ガスを低価格で売ってしまっても採算性がある。
シェールガスの採掘はいろいろ問題がありそうだ。
「アメリカシェールガス革命のウソとその目的」という小論がある。
『シェールガスは頁岩(Shale)というものに閉じ込められているガスだ。
閉じ込められているというのは頁岩が薄い層になっていて、その層の中の空間にガスが存在することを言う。
シェールオイルも同じで、頁岩の層の中に閉じ込めれている。
これを取り出すために、地下3000メートルから5000メートルぐらいまで立坑を掘り、
そこからシェール層という頁岩の層にそって横に掘削し、そこへ600気圧とか700気圧程度の水を注入して頁岩にクラックを入れる。
これで頁岩に閉じ込められているガスやオイルが横坑とつながるので採掘できる。
普通のガス田と比べると、シェールガス田は10分の1から10000分の1程度しかガスの採掘量がない。
こういった採掘方法なので、従来のガス田や油田での採掘に比べたらとても採算性はよくない。
ただ、海底油田を開発するよりはずっと簡単に採掘ができ、初期投資も少なくて済む』
ここで言う「クラック」とはひび割れのこと。
要はシェールガスの採掘時にはただ掘ればガスやオイルが出てくるのではなく、
多くの化学物質を使わなければならない。
採掘に使用するさまざまな化学物質が地中に堆積して地下水に漏れ出すことや、
使用した水の回収や処理・運搬コストがかさむ課題が指摘されている。
日本の化学メーカーは優秀で、化学物質を土中の微生物によって
水と二酸化炭素に分解できる「生分解性樹脂」が発明されている。
とはいえ、地下水の汚染はそれで済まない。
坑道自体が地下水脈とつながってしまい、水道水にメタンガスなどが混じって、
水道水に火が付くということが起こっているそうだ。
とても人口の多い都市の近くでは採掘できそうもない。
仮に水質汚染問題が解決しても、恐ろしいのは地震である。
山本寛氏の『地震学のウソ』(工学社)によると、
石油掘削で水を地中に送り込んだり、ダムから地中に水が浸透したりすると、
地中で水素核融合(地下の金属と水がつくる)が起きて、地震を発生させるのである。
実際、アメリカではガス田への水の注入で地震が誘発されている。
地中への水注入で地震が起きることはアメリカ軍が偶然発見した。
日本でもダムを作ると長期にわたって水が地中に浸透して地震を誘発する危険が指摘されている。
またCO2の注入によっても地震がおきることが明らかになっている。
2004年10月に起きた中越地震はこれが原因らしい。
だからシェールガスは決してバラ色の未来を約束しない。
アメリカは狡賢いから、シェールガスで問題は解決した!と報道させて株価を吊り上げたかと思えば、
こんなやっかいな問題が生じたと言いだしては株価を下げて空売りで儲ける、
ということを繰り返す可能性がある。
マスゴミもこの方面の研究者もグルになって、投資家や日本企業をだまくらかすのである。
>山本 寛(やまもと ゆたか、1974年9月1日 - )は、日本のアニメーション監督・演出家・実業家。
地下水を汲み上げている場所が地盤沈下することで、断層を押さえつけている
力が弱まって断層が滑りやすくなるかも、ということかな。
とりあえず断層を作っているプレートの相対速度は35mm/年くらいらしい。
そこに年3mm程度の上下へのずれが加わっても、雰囲気的には地震の周期への
影響は普段の周期のゆらぎと大して変わらないような気もする。
すでにロサンゼルスあたりはすでに結構大地震の切迫度が高いと言われている
ようだが。
シェールガス開発が地震を誘発?
メキシコで急増する地震とシェールガス開発の因果関係を指摘する声が浮上
2014年5月19日(月)12時14分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/05/post-3266.php メキシコ北東部のヌエボレオン州で最近、地震が頻発している。1月から4月半ばまでに観測された揺れは48回で、
前年同時期の2回から激増。専門家の間では、州内のシェールガス開発との因果関係を指摘する声が上がっている。
シェールガスの採掘には水圧破砕法という手法が使われる。地下深くにあるシェール層に水と砂、化学物質の
混合物を高圧力で注入して岩盤を破砕する技術だが、地下水や大気の汚染を引き起こすとして使用を規制する
国もある。
そうした環境リスクに加えて地震を誘発する疑いが浮上したことで、メキシコ当局は調査を開始。因果関係が
確認されれば、黎明期にあるメキシコのシェールガス産業は深刻なジレンマを抱えることになる。
折しもペニャ・ニエト大統領は、エネルギー産業への外資参入を認める法改正を進めている。世界4位の埋蔵量
を誇るシェールガスを切り札に、経済発展と雇用創出を進めたいからだ。巨大な外資系企業の参入が進めば、
地震が少ないメキシコ北部はもちろん、過去に大地震に見舞われてきた中部や西部でも掘削が進み、
不可思議な揺れが多発するかもしれない。