甘い言葉にほだされる10代の若者から怒りにまかせて前の車を煽るドライバーまで、
対する相手の感情に影響を受けて誤った判断を下す人は多い。
長い間そうではないかと思われてきたことを裏付ける形で、人の感情を操る要素に関する興味深い事柄が明らかになった。
心理実験により、男性は自分の目的を達成するために、故意に相手を怒らせていることが判明したのだ。
この研究を行ったカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)所属の行動経済学者、ウリ・グニージー(Uri Gneezy)氏によると、
例えば男性Aが男性Bと何かを競っているケースで、Aは自分が勝つために役立つと判断した場合に、Bを怒らせる手に出るという。
◆怒りを研究する意義
グニージー氏率いるチームでは、人が意志決定を行うにあたって動機となる要素を研究テーマとしている。
同氏によれば、この際に主要な要素となっているのは、人と人の間の戦略的な意思疎通だとみられるという。
こうした意思疎通の中でも、相手の感情への働きかけが、人間の行動の主要な動機付けになっていると考えられる。
今回の研究における心理実験は、この点を確かめるべく行われたものだ。
従来、心理学者や交渉術の専門家の間では、意志決定の際には感情を排除する方が良いという説もあった。
理性的に動く人は感情に全く左右されないはずだとする極端な意見もあったと、グニージー氏は語る。
同氏は同僚のアレックス・イマス(Alex Imas)氏とともに、この研究に取り組んでいる。
しかしグニージー氏の研究結果は、こうした意見とは全く反対のものだ。「感情こそ、人間を形作るものだ」と同氏は述べている。
言い換えれば、自分の感情に左右されるのは完全に自然なことで、そうした行動をとることを弱点だと感じる必要はないということだと、
グニージー氏は解説する。
同氏は『The Why Axis: Hidden Motives and the Undiscovered Economics of Everyday Life
(「なぜ?」の軸:隠れた動機と日常生活に潜む経済学)』という著書もある。
>>2に続く
ナショナルジオグラフィック January 14, 2014
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140114004 PNAS
Materazzi effect and the strategic use of anger in competitive interactions
http://www.pnas.org/content/early/2014/01/08/1313789111.abstract
>>1の続き
◆心理実験の概要
第1の実験として、研究チームでは被験者となった男子大学生140名を対象に、無作為に選んだ2人1組のペアを作り、握力を競わせた。
実験の最初のラウンドが終了した後、ペアのうち1人を意志決定者とし、ペアのもう片方に作業を課すことで、
用事を言いつけられた相手の怒りを煽ることができる機会を与えた。
すると意志決定者は、怒らせることで相手の成績が下がると判断した場合には、戦略的に怒りを煽ることがわかった。
一方で、怒らせるとかえって相手が有利になると考えた場合には、こうした行動は見られなかった。
このケースでは、冷静になると考えられない場面で相手を怒らせることは賢い作戦とは言えないことを、
意志決定者になった側の被験者は理解していた。
握力テストの場合、相手は怒っている時の方が握力が強くなるため、自分が負けてしまうからだ。
120人の男子大学生を対象とした第2の実験は、冷静さが試されるコンピューター・ゲームで、
無作為に組み合わせた相手と1対1で対決するというものだった。
こちらでは、被験者は相手を怒らせれば、自分が優位になるであろうことを知っていた。
というのも、相手を怒らせれば、デジタルな標的を撃つこのゲームでは精度が下がると考えられるからだ。
◆男性だけを研究対象とする理由
グニージー氏は被験者を男性に限定した理由について、女性の感情は男性よりも変わりやすく、研究がより難しいからだと述べている。
女性の場合は、特有のホルモン周期により1カ月の間に感情がさまざまに変動するが、
こうした感情の揺れは男性にはないものと考えられると、グニージー氏は主張する。
しかしすべての専門家が同氏の見解に賛成しているわけではない。
男性の方が調査対象としやすいと考える研究者は、男性のホルモンの「複雑さを過小評価している」と批判するのは、
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の人類学者、キャスリン・クランシー(Kathryn Clancy)氏だ。
同氏は12年にわたり、女性のホルモンを研究している。
クランシー氏は電子メールの中で、「男性のホルモンは行動状況や生活様式によって影響を受け、その程度は女性よりも高いかもしれない」と記している。
例えば、男性ホルモンの1つ、テストステロンの量は、運動(女性の場合はプロゲステロンが変動する)や集団内での序列、
パートナーや結婚相手の有無、子どもの有無、試合の勝敗、さらには勝っているチームと負けているチーム、
どちらを応援しているかによっても変わってくるという。
これらすべての変動要因を考慮に入れると、「男性を対象とした研究は、少なくとも女性を対象としたものと同等に複雑と言える。
より複雑だとは言えないかもしれないが」と、クランシー氏は指摘している。
◆研究で判明した感情の重要性
一方、今回の研究を主導したグニージー氏は、人間の下す判断すべてに感情が密接に関わっている点を強調している。
「人の感情は決して無視すべきものではない」と同氏は述べている。
「感情を絡めることは誤りでもなければ、非理性的なことでもない。むしろ、感情の効果的な使い方を学ぶ必要があるだろう」。
今回の研究成果は、「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌オンライン版に1月13日付で発表された。
3 :
名無しのひみつ:2014/01/17(金) 09:34:00.57 ID:7QZHo7q8
「煽り耐性」
4 :
名無しのひみつ:2014/01/17(金) 09:34:48.48 ID:o0hgstET
この手の研究ってくだらね。
ミスタースポック
でばんでやんがな
6 :
名無しのひみつ:2014/01/17(金) 09:40:40.17 ID:bx3TJIhY
発表した学者の名前が怪しすぐる(爆
7 :
名無しのひみつ:2014/01/17(金) 09:50:44.03 ID:iZufY/tv
\ ヽ ! | /
\ ヽ ヽ / / /
クリリンのことかあああああああぁぁぁ!!
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ゝ lノ ヽ,) ,
8 :
名無しのひみつ:2014/01/17(金) 09:58:59.34 ID:5ApaVpaG
怒らせてこちらの土俵に下りて来たら、勝ったも同然
短気なライバルほど御し易いw
9 :
名無しのひみつ:2014/01/17(金) 10:18:08.57 ID:wQkyl9ku
「カッカとするな、カッカとさせろ」
〜浅田哲也
10 :
名無しのひみつ:2014/01/17(金) 10:20:38.94 ID:GbJBPZo5
>>1 そんな事をドヤ顔で研究して発表してどうするんだ…
誰にでも分かる事…
こんな事で研究費が出るっていいよね。