【ゲノム】人類最古のDNA抽出…40万年前の人骨から

このエントリーをはてなブックマークに追加
1伊勢うどんφ ★
 スペイン北部の洞窟で発見された古い人骨からDNAを取り出し、
遺伝情報を解読することに成功したと、独マックスプランク研究所などのチームが
5日の英科学誌ネイチャー電子版に発表する。

 分析の結果、約40万年前の人類とわかった。
DNA分析はこれまで、猿人から原人、旧人、現代人へという進化段階のうち、
旧人の段階にとどまっていたが、今回は原人の時代(200万〜30万年前)までさかのぼり、最古の例になるという。

 洞窟からは28体分の骨が見つかった。欧州最古の人類で原人と旧人の中間にあたる
ハイデルベルク人とみられる。
研究チームは、保存状態のよい大腿だいたい骨から、細胞内の小器官「ミトコンドリア」
のDNAを取り出して解読した。
これを、旧人である欧州のネアンデルタール人(20万〜3万年前)とシベリアの
デニソワ人(5万〜3万年前)のDNAと比較。
長い年月の間に生じた変化の量などから、洞窟の人類は約40万年前のものと断定した。
この人類が、デニソワ人の祖先と70万年前に枝分かれしたこともわかった。

(2013年12月5日07時10分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131204-OYT1T01610.htm

NATURE
A mitochondrial genome sequence of a hominin from Sima de los Huesos
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature12788.html#affil-auth