【微生物】ミドリムシで大腸がん抑制 兵庫県立大のグループ解明

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1伊勢うどんφ ★
 ごく小さな藻類、ミドリムシの特有の成分に大腸がんを抑える効果があることを、
兵庫県立大環境人間学部(姫路市)などのグループがマウスの実験で解明した。
がんの予防薬として使える可能性があるといい、成果が英国の学会誌
「フードアンドファンクション」電子版に掲載された。

 ミドリムシはユーグレナとも呼ばれ、べん毛を動かして水中を泳ぎ、
葉緑体で光合成をする生物。ビタミンやアミノ酸など栄養素が豊富で、
腸内環境を整える働きもあるとされ、健康食品としても利用されている。

 大腸がんは食事の欧米化などに伴い増加傾向にあり、国内では年間約4万5千人
(2010年)が死亡。肺がん、胃がんに続き、がんによる死因で3番目に多い。

 同学部先端食科学研究センターと、ミドリムシを活用した機能性食品を
開発している会社「ユーグレナ」(東京)のグループが大腸がんを起こす物質を
マウスに投与して実験。
ミドリムシの成分のうち食物繊維「パラミロン」を切り刻んで食べさせた結果、
食べさせていないマウスの大腸と比べ、がんになる前段階の異常細胞の数が約7割減った。

 グループは、パラミロンが発がん性物質を吸着、体外への排出を促した
可能性があるとみて、詳しい仕組みを解明したいという。

 渡辺敏明・先端食科学研究センター長は「パラミロンは大腸がんだけでなく、
その機能から花粉症や糖尿病を抑える可能性がある。これらについても研究していきたい」と話す。

神戸新聞 2013/11/28 07:20
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201311/sp/0006530857.shtml

Food Funct
Antitumor activity of the β-glucan paramylon from Euglena against preneoplastic colonic aberrant crypt foci in mice
http://pubs.rsc.org/en/Content/ArticleLanding/2013/FO/c3fo60256g