ホッカイドウ競馬を運営するHRA北海道軽種馬振興公社は、5月14日から16日の3日間、JRA競走馬総合
研究所とJRA日高育成牧場の協力のもと、門別競馬場において運動負荷調査を実施した。
同競馬では昨年5月から屋内調教用坂路の供用を開始。冬季間における調教改善を行なうとともに、競走の
充実および馬資源確保のほか、強い馬づくりに資するため、認定厩舎制度を利用する競走馬や
民間育成牧場にも、年間を通じて施設の開放を行なっている。
また、坂路調教コースの開設前には、JRA日高育成牧場の平賀敦副場長(当時)、栗東トレーニング
センターからJRAの角居勝彦調教師を講師に招き講演会を開催。実践的な坂路調教方法について理解を
深めてきた。
今回の調査は、トラック調教と坂路調教の実態、その運動負荷の実態について調べ、より有効な調教方法を
検証するために実施。斉藤正弘厩舎の在厩馬が対象馬になり、3日間調査が行われた。
調査では調教時間に合わせ、調教馬にハートレートモニターを装着し、トラック調教と坂路調教の心拍数を
検証。調教直後には血液を採取して運動後の乳酸値を調べ、疲労度などをチェックした。
調査に協力した斉藤調教師は「自分も前々から興味があったので、モデル厩舎になることを引き受けました。
これまで経験や勘で行ってきたことが数値化されたことで、馬の状態が今まで以上に把握できました。今回の
結果をこれからの調教に活かしていければ」と話していた。
今回の調査結果は後日、厩舎関係者を対象に講習会を開催する予定。HRAでは「より有効的な調教に
寄与できれば」と期待している。
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