甘く味付けした駆除剤を食べないゴキブリが出現したのは、
糖を味わったときに逆に苦みを感じる神経回路が働くようになり、“甘い物嫌い”に進化したためだと、
米ノースカロライナ州立大の勝又綾子主任研究員らが24日付の米科学誌サイエンスに発表した。
ゴキブリの環境適応能力の一端を示す成果。
勝又さんは「ゴキブリは駆除の対象なので、味覚研究は遅れている。
甘い物嫌いのゴキブリは日本にも現れているのではないか」と話している。
勝又さんによると、ゴキブリを引き寄せるため甘くした駆除剤は1980年代に普及したが、
数年後にはこの駆除剤を食べないチャバネゴキブリが米国に現れた。
ソース:共同通信(2013/05/24 03:00)
http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013052301002065.html 関連リンク:サイエンスに掲載された論文要旨
「Changes in Taste Neurons Support the Emergence of an Adaptive Behavior in Cockroaches」(英文)
http://www.sciencemag.org/content/340/6135/972