【ロボ】ロシア代表チームが「ロボカップジャパンオープン2013」の「サッカーシミュレーションリーグ3D」種目で優勝 世界大会へ

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トムスクの大学生の知的勝利

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Photo: Tomsk State University of Control Systems and Radioelectronics

シベリアの町トムスクの大学生が、日本で開かれた競技会で優勝した。この競技会では、肉体的な訓練や
体力ではなく、頭脳と脳の柔軟性が求められた。
トムスクの学生たちは、5月初旬に玉川大学で開かれた「ロボカップジャパンオープン2013」で優勝した。
これは、「ロボカップオープン」世界大会の地域大会だ。大会には、様々な国から約200チームが参加した。

ロシア代表として参加したのはトムスク国立制御システム無線電子工科大学のイリヤ・ガラシェンコさん、
ドミトリー・ヤクシンさん、アナスタシア・シマコワ さんの3人。全員5年生だ。なお、ロシアチームが「ロボカップ
オープン」に参加したのは10年ぶり。トムスクの学生たちは、人型ロボットが仮想 フィールドでサッカーをする
シミュレーションリーグ「サッカーシミュレーションリーグ3D」種目で優勝した。

トムスク国立制御システム無線電子工科大学・ロボット技術人工知能研究室のエヴゲーニー・シャンダ
ロフ教授は、教え子たちの優勝について、当然の結果だとの考えを表し、次のように語っている。

「チームは、10回試合を行った。負けも引き分けもなく、全勝だった!もちろんこれは、当然の結果だ。
なぜなら、トムスク国立制御システム無線電子工科大 学は2008年からロボットのサッカー大会を開催して
いるからだ。この大会はロボカップで行われているものとは違うが、我々はそこで経験を積んだ。なお、 3Dの
シミュレーションリーグでプレーするのは初めてだった。私が知る限り、ロシアにはまだこのような形式のゲームは
ない。私たちは、日本へ出発する約 1ヶ月半前にトレーニングを開始した。だが、これまでの経験が作戦上
有利な影響を及ぼした。ロボットの動き、視覚、ボールを蹴ったときの様々な方向、戦術 などをテストしながら
研究した。私たちの戦術は明らかに一番だった。」

人間が行うサッカーの試合と、ロボットが行うサッカーの試合の唯一の共通点は、敵のゴールにボールを
入れて点を取ることだろう。「ロボカップ」は、今から ちょうど20年前に提案された国際的なプロジェクトだ。
「ロボカップ」の正式名称は「ロボット・サッカー・ワールド・カップ」。だが、ロボカップの枠内で は、サッカー以外の
競技も行われている。主な競技種目は、ロボカップサッカー、ロボカップレスキュー、ロボカップジュニア、ロボ
カップ@ホームの4つ。

「ロボカップジャパンオープン」は、世界で最も権威あるロボット技術に関するイベントの一つだ。「ロボカップ
ジャパンオープン」には、日本のおよび世界の 主要な大学のチームが参加している。シャンダロフ教授は、
国際大会へ参加することで、他の国の代表たちと知識を競い合ったり、交流する機会を得ることができると
指摘し、次のように語っている。

「大学の教授や学生との交流、また今回の場合は、日本人との交流も非常に重要なものだ。この大会は
学術・技術活動のためのもので、一種の会議のようなもの だ。大会では、それぞれの達成成果が発表され、
経験が交換される。例えば、私たちが出場した種目では、大阪の大学のチームが素晴らしい活躍をした。
彼らの ロボットの動きや戦略を実現する方法は非常に興味深いものだった。私たちは、何らかのかたちで
彼らとの協力することを望んでいる。」

「ロボカップジャパンオープン」で優勝したトムスクのチームは、オランダで6月末に開催予定の世界大会に
出場する。現在、世界大会に向けて準備が進められ ている。ロシアでは、多くの大学でロボット技術あるいは
その関連分野に関する研究が行われているが、ロボットに関する競技会への参加経験は少ない。なおトムスク
州では5月21日、地元の大学生だけでなく、アルタイ地方やクラスノヤルスク、ノボシビルスクなどの大学生たちも
参加するロボット技術に関する大規 模な大会が開催される。トムスクは、ロシアでサッカーW杯が開かれる
2018年に、「ロボカップ」の開催を目指している。トムスクの大学生たちが日本で優 勝したことで、開催の
チャンスは高まった。

>>2あたりに続く

ロシアの声 16.05.2013, 16:36
http://japanese.ruvr.ru/2013_05_16/113483965/
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トムスク国立制御システム無線電子工科大学は、ロシアの主要な大学のひとつだ。無線工学、情報
セキュリティ、電子工学、プログラミング、制御システム、情報技術、産業・福祉ロボット分野などにおける
55の専門に関する高度な技術と知識を持った人材を育成している。

トムスク国立制御システム無線電子工科大学は、イノベーション創出の中心地だと考えられている。トムスク
国立制御システム無線電子工科大学の新卒者の就職率は、98パーセント。

トムスク国立制御システム無線電子工科大学には、ロシアと日本の学生交流や情報交換などを促進する
ことを目的とした露日センターもある。トムスク国立制御システム無線電子工科大学は2010年、立命館
大学と協力協定を締結している。(記事終わり)

ロボカップジャパンオープン2013東京
http://www.tamagawa.ac.jp/robocup2013/

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