【宇宙】大型のXクラス太陽フレア 5月14日までの2日間に4回発生、NICTが注意を呼掛け

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32名無しのひみつ
日経サイエンス  2005年8月号
稲妻から出るX線を追え
J. R. ドワイヤー(フロリダ工科大学)
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0508/lightning.html
http://www.nikkei-science.com/wp-content/uploads/2005/07/200508_048.jpg
 雷は悪天候がもたらす恐怖の中でも最もひどいものだ。米国内の死者数はハリケーンや竜巻を上回り,
晴天にもかかわらず前触れなく発生することすらある。著者が住むフロリダ中部では,夏場は雷雨が毎日
のように降る。皮肉なことに別名「太陽の州」とも呼ばれるこの州の住人は,空から訪れる死神の恐怖を避ける
ため午後を屋内で過ごすことが多いのだ。雷は世界中で毎日約400万回も発生しており,地球以外の天体でも
観測例がある。しかし身近な現象であるにもかかわらず,落雷のメカニズムはまだよくわかっていない。
1752年にフランクリン(BenjaminFrankrin)による凧揚げ実験で雷の謎が解けたという有名な話がある。
実はこれは誤りだ。彼は雷が電気的現象であることを実証したに過ぎない。
 現代の科学者たちは,雷雲中に電荷が発生する仕組みや落雷のメカニズムを解き明かそうと努めている。
一部の物理学者は,地球の外の事象である宇宙線(宇宙から地球に降り注ぐ高エネルギー粒子)と落雷との間
に関連があり,宇宙線によって大気内で高速電子のシャワーがなだれのように誘発されるという仮説を立てた。
 最近になって,雷研究の新手法が見つかった。雷が雷雲から地面に落ちる際に放射されるX線を観測する
というやり方だ。ここ2,3年間,私たちは自然界の落雷および雷雲中にロケットを打ち上げて誘発させた人工落雷
からのX線を測定してきた。その結果,稲妻は高速の電子を放出することによってジグザグの経路を生み出して
いるらしいことがわかった。しかし稲妻が電子を加速する原理は非常に難解であり,謎を解明するために
アレイ(配列)状X線検出器をフロリダに建設中だ。

著者
Joseph R. Dwyer
フロリダ工科大学の物理学および宇宙科学の準教授。シカゴ大学で1994年に物理学博士号を取得した後,
コロンビア大学およびメリーランド大学で研究に従事,2000年にフロリダへと移住した。本研究にあたって,
ラスル(H.Rassoul),ラコフ(V.Rakov),アル=ダイェ(M. Al-Dayeh),ジェラルド(J. Jerauld),キャラウェイ(L. Caraway),
ライト(B.Wright),ランボー(K. Rambo),およびジョーダン(D. Jordan)に謝辞を捧げている。

原題名
A Bolt out of the Blue(SCIENTIFIC AMERICAN May 2005)


日経サイエンス  2013年2月号
雷雲からガンマ線
J. R. ドワイヤー(フロリダ工科大学) D. M. スミス(カリフォルニア大学サンタクルーズ校)
http://www.nikkei-science.com/201302_070.html
http://www.nikkei-science.com/wp-content/uploads/2012/12/e9565f652cae3a8fb1420369d5ea347b-208x139.jpg
 暑い夏の午後に湧き上がる積乱雲は雷を発生させるので雷雲とも呼ばれる。冬の日本海沿岸でも雷雲がよく現れ,
その雷は「雪起こし」という別名を持つ。雷が落ちる時,まばゆい輝きとともに強い電波が放射されることは昔から
知られているが,ガンマ線と呼ばれる放射線の一種も同時に発していることが明らかになった。雷雲がガンマ線を
出すなど専門家ですら想像していなかっただけに,その発見は大きな驚きをもって迎えられた。膨大な数の電子が,
雷雲内部の強力な電場によって加速される「電子雪崩」が原因だと考えられているが,未解明の部分が多い。
著者
Joseph R. Dwyer / David M. Smith
ドワイヤーは宇宙物理学者。雷に興味を持つようになったのは,“雷の都”と呼ばれるほど雷が多発するフロリダ中部
に引っ越してから。現職はフロリダ工科大学教授。

スミスは物理学者でカリフォルニア大学サンタクルーズ校准教授。研究テーマは雷と地球の放射線帯,太陽フレア
など。ブラックホール周辺から出るX線やガンマ線の観測研究にも取り組む。

原題名
Deadly Rays from Clouds(SCIENTIFIC AMERICAN August 2012)
33名無しのひみつ:2013/05/31(金) 15:50:17.97 ID:3ejX6bGu
【自然現象】 雷がひきおこす放射線の謎 (Science Now 2004 0329)
http://blogs.yahoo.co.jp/ohshirotakahito/105359.html
 夏の夜空をいろどる雷。この雷の後、しばらくの間ガンマ線が空から降り注ぐことは知っていただろうか。
今回、この放射能をまき散らす原因にについて、3月22日のアメリカ物理学会(APS)で、ICUのマーク・
グリーンフィールドらによって報告された。
 彼らによると雷の電場によって電子が加速され核反応が起こっているというのだ。空気中のアルゴン40に
電子がぶつかることで塩素39となる。この塩素39が崩壊してアルゴン39になるときに、ガンマ線が放射される。
この半減期は、雷後のガンマ線が放射されている時間とほぼ一致しているというのだ。
 これは反応させるのに膨大なエネルギーが必要なこの核反応が雷だけで起こるとは考えづらい上、
確たる証拠があるものではなく現段階では仮説にすぎない。しかし、他の専門家たちは一考の価値のある
仮説として検証を行っていきたいとしている。

http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2004/329/1
American Physical Society on 22 March,
Mark Greenfield (the International Christian University in Tokyo)


雷雲電界による荷電粒子の加速と放射線の発生
http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub040909esitorii.htm
 雷−太古から存在し、洋の東西を問わず神話にも登場する人類と関わりの深い自然現象であることはいうまでも
ないが、最近まで分からなかったこと、そして今もって分からない事象も決して少なくない。成層圏上部から電離圏
にかけて雷放電時に見られるブルージェットやスプライト、エルブスと呼ばれる高高度での発光現象が発見され、
研究が行われるようになったのは最近である。雷雲、もしくは雷放電からの放射線発生を示唆する現象についても
最近明らかになりつつある現象の一つである。
 しかし、雷雲から放射線が放出される可能性について言及されたのは意外に古い。1925年に英国のC.T.R.Wilson
は大気中の放射性物質が放出するβ線の内、エネルギーが高いものは雷雲の高電界によって加速され、空気分子
との衝突によって多量の2次電子や制動放射線が放出されると予測した (1)。当時はまだ宇宙線の由来が明らかに
なっていなかった時代である。Wilsonは雷雲の上部に正電荷が蓄積され下部に負電荷が蓄積されることから、
大気中に放出されたβ線は上方に加速され、やがて地球磁場により曲げられて再び地上に降ってくる、これが
宇宙線であると推測したようである (2)。
 以後、少なからぬ研究者が雷雲もしくは雷放電からの放射線を測定しようと試みている。1930年代から1960年代
にかけて、雷活動による放射線が「観測された」、「されない」という互いに相反する観測結果が示されている。
しかし、当時の放射線計測技術の水準を考慮すれば、必ずしも雷活動に起因する放射線発生を裏付ける証拠は
なかったといえよう。
 しかし、ここ20年の研究から、以下に示すように、航空機や気球、人工衛星により雷雲中や雷雲上空でも放射線
発生を示す事例が報告されてきている。また、国内でも冬季雷等で同様の事例が地上で観測されている。

  1.雷からの放射線観測
  2.もんじゆ周辺での観測
  3.モンテカルロ計算による雷雲中での放射線挙動
  4.おわりに


海外移住と雷 分布の世界地図 | 海外移住の地図帳
http://emigration-atlas.net/environment/lightning.html
34名無しのひみつ:2013/05/31(金) 15:51:15.20 ID:3ejX6bGu
(ナゾ謎かがく)宇宙線、雷の引き金に? 落雷頻度、太陽活動に連動 [有料会員限定]

 雷の季節が本番を迎える。最近、雷雲が強力な放射線を出すことがわかってきた。地球に降り注ぐ宇宙線が
引き金を引いている可能性がある。落雷の頻度…続き

日本経済新聞 朝刊(2013/5/26付)976文字
35名無しのひみつ:2013/05/31(金) 15:52:36.64 ID:3ejX6bGu
【エネルギー】理論上カルノーサイクルで動作可能な波動エンジン(熱音響機関)を開発 300度で18%のエネルギー回生 発電や冷却が可能
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1339101547/