【医学】脳梗塞回復期におけるグリア細胞の働きの解明/生理学研究所

このエントリーをはてなブックマークに追加
1白夜φ ★
公開日 2013.03.13
脳梗塞回復期におけるグリア細胞の働きの解明

概要
脳梗塞により脳の機能の一部が失われるが、適切なリハビリテーションを行えばある程度は回復が見込める。
しかし、この回復の詳細な過程はまだ明らかではない。脳梗塞後の機能回復の過程において、直接障害を受けていない反対側の脳の働きが注目されている。
これまでの本研究グループのマウスを用いた研究では、感覚野の脳梗塞後2日〜1週間の間で反対側の感覚野の活性化が起こり、
神経回路の再編成が起こったのち、健常な側の脳が従来両側の脳で分担していた役割を担うようになることによって、
脳梗塞によって失われた機能の回復が起こることを報告している(Takatsuru et al., J. Neurosci., 2009)。
今回、群馬大学大学院医学系研究科の高鶴 裕介 助教は、自然科学研究機構生理学研究所の
鍋倉 淳一 教授と共同で、この脳の働きが活性化している過程においては、脳のグリア細胞(脳を構成する細胞のうち、
神経細胞の働きを助ける細胞)が大変重要な働きをしていることを解明した。
米国神経科学会雑誌(ザ・ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス、2013.3.13掲載)に掲載される。
 
脳梗塞時には、健常な側の脳では機能回復に必要な神経回路の再編成に伴い、興奮性の神経伝達物質であるグルタミン酸が
大量に放出されているが、その濃度が高くなりすぎると神経細胞を傷害してしまう。
研究グループは、動物を生きたままの状態で観察することができる二光子レーザー顕微鏡と呼ばれる最先端の顕微鏡を使い、
末梢神経を刺激した時の神経細胞および、グリア細胞の活動性を測定したところ、神経回路が再編成している時期では
グリア細胞の活動が高まっていることを発見した。
一方、このグリア細胞が本来行っているグルタミン酸回収を抑制してしまうと機能回復が起こらないこともわかった。
これらのことから、神経細胞の周りのグリア細胞が、グルタミン酸濃度が上昇しすぎないように調整していることが、
脳梗塞後の機能回復に重要であることを明らかにした。

*** 引用ここまで 全文は記事引用元をご覧ください ***
___________________

▽記事引用元 自然科学研究機構生理学研究所 公開日 2013.03.13
http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2013/03/post-237.html

▽関連スレッド(過去ログ)
【脳科学】意識はグリア細胞の活動から? 小脳のグリア細胞を光で刺激すると運動学習が進むことを確認 /NIPS
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1354083116/
【脳】記憶や学習の能力にグリア細胞の1つアストロサイトが直接関与 シナプスでの情報伝達効率を調整し「シナプス可塑性」に作用―理研
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1323528230/
【医学】脳細胞の大半を占める「グリア細胞」に温度検知機能 慶応大チーム、初めて確認
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1298380608/-100
2名無しのひみつ:2013/03/24(日) 00:04:23.31 ID:yRFsnTs4
白夜頑張ってますな
3名無しのひみつ:2013/03/24(日) 00:09:13.34 ID:kINAZz/H
.
 グルタミン酸で活性化される神経細胞も、過剰だと死んでしまう。
 このさじ加減ができないのよね。
4名無しのひみつ:2013/03/24(日) 00:37:30.28 ID:/UL9mJ7z
反射と思考の融合
5名無しのひみつ:2013/03/24(日) 01:57:00.45 ID:ubkUV5qh
味の素嘗めてりゃいいってもんじゃなかったのだな。
6名無しのひみつ:2013/03/24(日) 08:39:10.31 ID:zH18X327
こういうのって鬱とかも関係してる可能性がある気がする
ちなみにグルタミン酸はNMDA受容体が関係し
それらのアゴニスト・アンタゴニストは要注目物質であるはず。
今のところ何もわかってないのだから、これくらいしかない
すると、グルタミン酸、グリシン、マグネシウム、
トリプトファン代謝のキヌレニン回路が関係してくるのがわかる
7名無しのひみつ
脳出血にはあてはまらないの…