【受賞】奥村善久 金沢工大名誉教授がチャールズ・スターク・ドレイパー賞を受賞…NTTによる世界初の商用携帯電話網構築に道/日本人初

このエントリーをはてなブックマークに追加
1● ◆SWAKITIxxM @すわきちφφ ★
 元電電公社移動無線研究室長で金沢工大名誉教授の奥村善久(よしひさ)さん(86)が、
全米技術アカデミー(ワシントン)の「2013チャールズ ・スターク・ドレイパー賞」を受けることが
16日までに決まった。
同賞は工学分野のノ ーベル賞とも呼ばれており、日本人の受賞は奥村さんが初めて。

 50年前、今の携帯電話の基礎となる移動通信の電波伝搬研究とシステム開発に日本で
先駆的に取り組んだ業績が高く評価された。2月19日にワシントンで贈呈式が行われる。

 奥村さんは金沢市出身で、1947年、旧金沢工専電気科を卒業後、
旧通産省を経て5 0年に電電公社に入った。
60年代、将来の移動通信を予想して基礎となる電波の伝搬研究に取り組み、
電波が伝わる環境を独自に分類した「奥村モデル」を編み出した。

 70年、移動無線研究室長に就き、実用化に向けた開発に力を注ぎ、同年、
大阪万博会場で携帯電話の試験運用を行った。

 翌71年、通信学会に大容量広域自動車電話方式の構想論文を共同で発表し、反響を呼んだ。
その後、東芝で製品開発に取り組み79年から2000年まで金沢工大教授を務め 、現在、同大名誉教授。

 奥村さんは16日、金沢工大で会見し、「天恵が忘れたころにやってきたとの心境だ。
使命感と熱意を理解していただきうれしい」と話した。
奥村さんと同じように移動通信の先駆的研究に取り組んだ米国など外国の研究者4人も表彰される。

 全米技術アカデミー 1964年に設立された民間研究機関。
生活の質を大きく向上させ、社会に多大な影響を与えた業績のある研究者らに対して毎年、
「チャールズ・スター ク・ドレイパー賞」を副賞50万ドルとともに贈っている。
これまで通信衛星技術、光フ ァイバー開発、医薬投与システムなどさまざまな分野の顕彰を行った。

北國新聞
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20130117101.htm
金沢工業大学
http://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2013/1192218_3527.html
全米技術アカデミー
http://www.nae.edu/Activities/Projects/Awards/DraperPrize/67245.aspx