【生物/研究】ニジマスの凍結細胞から生きた魚の生産に成功…絶滅危惧種の永久保存が実用レベルで可能に/東京海洋大学

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1ケンシロウとユリア百式φ ★
東京海洋大学の吉崎悟朗教授の研究グループは、ニジマスの精巣を液体窒素内で
凍結保存する方法を開発し、解凍後の精巣から取り出した精子の元になる細胞「精原細胞」を
別なニジマスに移植し、精子と卵を得ることに成功した。さらにこれらを人工授精させて、
正常な次世代のニジマスを生産することに成功した。これまで難しかった魚類の種の保存研究において
画期的な新技術となるもので、絶滅危惧種の保全などに大きく貢献するものと期待される。

発表によると、研究グループは、ニジマスの精巣を丸のまま取り出して、
糖類のトレハロースや鶏卵の卵黄を含む保存液に浸した後、-1℃/分というゆっくりとした速度で
-80℃まで冷却し、その後液体窒素中で凍結した。1日から728日間凍結し解凍したところ、
精巣中に含まれる精原細胞の約30%が生残していた。理論的には、液体窒素内で細胞を
一旦凍結した場合には、半永久的に保存が可能だという。

次に、98日間凍結した精巣をばらばらにして、これを孵化直後のニジマスの稚魚に移植した。
この稚魚は、染色体のセットが通常よりも多い完全不妊の「3倍体ニジマス」で、継続飼育した結果、
凍結精巣由来の精原細胞は雄ニジマスの精巣内で正常な精子を、雌ニジマスの卵巣内では正常な卵を生産した。
精原細胞の一部は幹細胞として、卵と精子の両方に分化する能力があるという。
さらに、得られた卵と精子を人工授精したところ、正常な次世代のニジマスを大量生産することにも成功した。

この他にも研究グループは、精原細胞の異種間移植により、ヤマメにニジマスを生ませることや、
クサフグにトラフグを生ませることにも成功したという。

生殖細胞の凍結保存は、哺乳類などではよく行われているが、魚類での卵はサイズが大きく
(哺乳類の10-80倍の直径、体積ではその3 乗)、脂肪分に富むことなどから、卵や胚の凍結保存研究は
全く進んでいなかった。今回開発された精巣凍結技術と異種間移植を組み合わせることで、
絶滅危惧種の精巣さえ凍結しておけば、卵や精子、次世代の個体を生産できるようになる。
研究グループは、絶滅したとされていながら2010年に山梨県・西湖で再発見されたクニマスの精巣凍結や、
米国で絶滅に瀕しているベニザケの保存プロジェクトなどに取り組んでいる。

ソース:サイエンスポータル(2013年1月15日)
http://scienceportal.jp/news/daily/1301/1301151.html
関連リンク:東京海洋大学のプレスリリース(PDFファイル)
ttps://www.kaiyodai.ac.jp/topics/2101/18035/file/0115yoshizaki.pdf
関連リンク:米国科学アカデミー紀要に掲載された論文要旨
「Generation of functional eggs and sperm from cryopreserved whole testes」(英文)
http://intl.pnas.org/content/early/2013/01/09/1218468110.abstract
2名無しのひみつ:2013/01/15(火) 14:30:49.88 ID:j5AydVDw
2ゃぁぁあ!
3名無しのひみつ:2013/01/15(火) 14:34:44.28 ID:5bY4Ewiz
方舟プロジェクト
 
4名無しのひみつ:2013/01/15(火) 14:37:36.42 ID:uXBT2/gZ
人類播種計画スタートだな
5名無しのひみつ:2013/01/15(火) 15:09:20.59 ID:UhjeTznS
↓二次マスならここ
「作家別無料エロ漫画」
6名無しのひみつ:2013/01/15(火) 15:11:02.66 ID:QY16dln9
どんどん保存して欲しいな。
人間のエゴかもしれないけど。
7名無しのひみつ:2013/01/15(火) 16:12:33.17 ID:ug46Qcb/
ルーピー○山「これは素晴らしい!韓日友好のためにこの技術を早速韓国へ無償提供するよう働きかける」
8名無しのひみつ:2013/01/15(火) 16:18:36.23 ID:Cg304N8w
保存しても絶滅は防げないよね?
何か勘違いしてね
9名無しのひみつ:2013/01/15(火) 16:28:11.68 ID:d9wFD2c7
> 凍結精巣由来の精原細胞は雄ニジマスの精巣内で正常な精子を、雌ニジマスの卵巣内では正常な卵を生産した。
> 精原細胞の一部は幹細胞として、卵と精子の両方に分化する能力があるという。

精原細胞から卵子に分化するって驚き
さらっと流されてるけど、これ良く知られてることなの?
10名無しのひみつ:2013/01/15(火) 18:54:13.05 ID:JyaWSJWp
>>9
高校で生物2までやってれば知ってる人多いと思う。

・・・日本在来のタナゴ類を保護してくれ!もう時間無い!
11名無しのひみつ:2013/01/15(火) 19:06:24.10 ID:d9wFD2c7
> 高校で生物2までやってれば
結構ガッツリやったつもりだったけど・・・
十年以上前の教科書には載ってませんとかそんなオチか
12名無しのひみつ:2013/01/15(火) 19:11:35.78 ID:5TOM+EYr
人間の乱獲でとか、外来種のせいならともかく
自然淘汰で絶滅危惧種になったのは無理に保護しなくてもいいんじゃね
13名無しのひみつ:2013/01/15(火) 19:20:32.67 ID:djTV6HeQ
植物も原種争奪戦があったりしたから?
14名無しのひみつ:2013/01/15(火) 19:48:09.56 ID:wUfRft6W
卵原細胞から精子を作ることもできるようだ。
性染色体がどうなってるのか気になる。
http://www.nibb.ac.jp/gamete-stem-cell/Newsrelease_Yoshizaki_figs.html
15名無しのひみつ:2013/01/15(火) 19:50:51.76 ID:RMKDV8Wb
今日のゴミ売り新聞に詳しくでてたぉ
16名無しのひみつ:2013/01/15(火) 20:02:10.32 ID:te22k618
クサフグにトラフグを生ませるの面白そうだな。代理出産による養殖とか出来るんかね。育成がうまくいかないから無理か
17名無しのひみつ:2013/01/15(火) 20:06:11.52 ID:GNN9L3qe
発育の程度や温度、栄養状態などで雌雄が決まったり反転する種はけっこうある
脊椎動物でも珍しくない
18名無しのひみつ:2013/01/15(火) 20:44:52.79 ID:JgaqxXnh
これからは野生動物の保護は体細胞の凍結で済まされるようになるな。
遺伝的多様度も保存されるわけだし、生息地の保全とかいちいちやってられないよ。
ディープフリーザーがあれば何種でも保存できる。
どんどん生息地を開発しまくっていいよ。いつでも復元できるんだから。
まぁ生物を復元しても帰る場所は残されてないけどな。
冷凍庫で末永くお幸せに。


って理屈じゃね?

そのうち俺らも細胞を保存されて、
いつか復元されることを約束されて、
子ども作らず死ぬまで働かされるかもな。
19名無しのひみつ:2013/01/15(火) 20:46:18.04 ID:GKrvyZkK
すげええええええ
20名無しのひみつ:2013/01/15(火) 21:04:18.21 ID:JUZGv2GM
>>8
防げるけど?
21名無しのひみつ:2013/01/15(火) 21:16:42.49 ID:n+f13foS
>>8
ヤマメが準絶滅危惧種指定だからな。

「準絶滅危惧」というのは生息環境が開拓や外来魚の侵入で破壊されるなどして
減少し、将来的に絶滅する危険性のある種を意味してる。
釣り用に放流、商業用で出されるものは養殖されたものがほとんどです。
なので個体数を回復しても環境が改善されなければ指定は外せない。

天然物に限定せず種の保存だけで「絶滅」が免れるならこういう指定はいらん。
養殖でも冷凍卵でもなんでも施設内に大量に残しておけばいい。
22名無しのひみつ:2013/01/15(火) 21:19:42.94 ID:5TOM+EYr
>>18
そのうち体細胞の保存どころか
DNAデータだけを保存されるようになるかもよ
23名無しのひみつ:2013/01/15(火) 21:29:31.53 ID:JyaWSJWp
>>12
外来種と土建屋破壊と乱獲以外の自然淘汰で絶滅の危機にある日本の生物って具体的に何?
24名無しのひみつ:2013/01/15(火) 21:59:50.43 ID:5TOM+EYr
わからん
でもいることはいるんじゃね
日本にいなくても世界にはいるだろう
25名無しのひみつ:2013/01/15(火) 23:22:46.66 ID:pvIHVX2Y
よし 凍ったマンモス探そうぜ
26名無しのひみつ:2013/01/15(火) 23:36:52.10 ID:HjwfK7Ry
パソコン上のデジタルデータからDNA配列を再構成して細胞にする発明はまだか
27名無しのひみつ:2013/01/15(火) 23:59:57.37 ID:h6clX7MK
今のところ種の細胞だけ残ってても駄目なんだよな?
28名無しのひみつ:2013/01/16(水) 00:12:12.09 ID:fpiKOKww
>>23
人類の影響が及んでいないものを探すのが難しいだろう。
ただ、人類が存在する以前にも多くの生物が絶滅してきたのと同程度に、
仮に今人類が存在しなくても絶滅しつつある生物というのが存在するのは不思議ではない。

例えば氷河期の遺存種なんかは、もう一度氷河期が訪れるまで持ちこたえられるかどうか、
まさに絶滅するかどうかの瀬戸際にあると言ってもいいんではないか?
火山島の固有種が、近い将来噴火で消える可能性が高いといった場合もあるだろうと思う。
アホウドリは乱獲で減ったのが大きいが、わざわざ他の島に移住させようと人形建ててるだろう。

そんな生物をわざわざ保護する必要があるのか?
自然の流れに任せれば良いではないか!

というのはもっともだと思うが、
人類のインパクトは自然の流れを遥かに上回るスピードを持っているから、
結局のところ議論の対象にならない。
例えば氷河期の遺存種ならば、現在、個体群は分断されて縮小されているものが多いから、
そこに重機が入っていけば一瞬で絶滅してしまう。
だから問題になる。
人類の営みに目をつぶって自然の流れを見るなんてできない。

それもヒトという種の正常な営みではないか、とも思うが、
これまでわずか数百年で地球環境を改変した単一種の生物はいなかった。
正確には、そのような生物が存在したとしても、その痕跡すら見つかっていない。
つまり、種の寿命があまりに短い可能性が高い。
このままでは人類は近い将来絶滅するから、どうにかせにゃならん、
とりあえず、人類のインパクトを抑えにゃならん。
凍結細胞で解決するなら、生命の存在そのものを否定するようなもんだな。
なんか酔っ払ってあっちこっち飛んでるが、別に>>23に反論しているわけじゃなくて、
むしろ同じ立場のような気がするよ。勝手に言ってすまんが。

こんな科学技術が当たり前になったら、地球環境は徹底的に破壊される。
せいぜい不妊治療に応用して、自分の首を絞めるほうがまだマシだよ。
29名無しのひみつ:2013/01/16(水) 02:17:35.21 ID:HgmTnO+R
>>28
「ただ」以降の無意味な御託はいらないから、端的に具体例答えろよ。簡単だろ?
30名無しのひみつ:2013/01/16(水) 03:45:32.31 ID:7OAKjF8k
なにこれすげえ
SFの時代がもうすぐそこまで来てるのか
31名無しのひみつ:2013/01/16(水) 16:42:47.39 ID:y53Lk/rx
いいなぁ
32名無しのひみつ:2013/01/16(水) 17:01:23.81 ID:ro24uBIS
マンモスどうなったんだろ
33名無しのひみつ:2013/01/16(水) 18:07:43.67 ID:QV4Vk3xc
研究対象としての重要性って言うか世間受けが、
ヒト > ヒト以外の哺乳類 > その他 だから研究されて来なかったんだろうな。
哺乳動物培養細胞の凍結法は1960年前後に確立されているから、
今のiPS細胞ブームみたいに世界中で一斉に研究されてれば、もっと早く成功してたろうに。
方法を見る限り、とんでもないアイデアを出しているわけでもない。
でも、一つ一つ条件を変えて検討して開発した姿は、研究者の鑑で頭が下がります。
34名無しのひみつ:2013/01/17(木) 01:40:35.21 ID:b7f5HXPL
さかなクンさん?!
35名無しのひみつ:2013/01/17(木) 02:34:01.33 ID:IpzhaMq2
>>28
数十年前までごく普通にいた種が人為的な影響なしに自然に滅びるなんて有るわけ無いだろw
36名無しのひみつ:2013/01/17(木) 02:36:36.10 ID:IpzhaMq2
>>33
養殖で有名な近大も
魚の生態研究じゃ金が出ないから
養殖の研究て事で予算とってるしな
37名無しのひみつ:2013/01/17(木) 13:23:41.98 ID:G0d++lZh
>>35
割とよくあるらしい
38名無しのひみつ:2013/01/17(木) 13:25:46.44 ID:SKt4yd/+
ごく普通に見られる時点で人間と生息域かぶってるわけだし…
39名無しのひみつ:2013/01/17(木) 13:32:26.86 ID:SKt4yd/+
>>35
逆に、マツタケみたいに人為的な影響がなくなったため数十年で衰退する場合も
40名無しのひみつ:2013/01/17(木) 13:33:40.00 ID:2agCG12h
深海の生物は人間の活動とか関係なしに
勝手に進化して勝手に淘汰されてるだろ
41名無しのひみつ:2013/01/17(木) 13:43:23.68 ID:G0d++lZh
>>39
松茸の場合は人為的な要因でしょ
赤松林の伐採と保菌考えずに乱獲で
42名無しのひみつ:2013/01/17(木) 14:03:03.48 ID:70pLxrFP
>>21
そもそも釣り用の養殖放流で遺伝的に汚染、絶滅した個体群も相当多そうだけどな……
43名無しのひみつ:2013/01/17(木) 15:03:49.28 ID:SKt4yd/+
>>41
アカマツってそんなに伐採されてるかな?
松明の需要なんて限られてるし、やせた土地に生えるから他の樹も植えられない
アカマツ林が衰退したのは里山に人手が入らなくなったので落ち葉が積もったり
遷移が進んで広葉樹が生えてきたのが要因じゃなかったか
それとキノコは地下部の菌糸がメインなので、子実体を取っても乱獲にはならないかと
44名無しのひみつ:2013/01/17(木) 15:40:19.21 ID:77zcrNrV
>>35
俺が子どものころ、ミノムシは近所で普通に見かけたけど
最近、見なくなったよ。俺のいる地方では絶滅したのかも?
45名無しのひみつ:2013/01/17(木) 16:01:01.29 ID:pGUquZ61
>>44子供のころと目の位置が変わったからじゃないの。
子供を育てるようになったらその目の位置が再び戻るよ。カタツムリとかダンゴムシとかテントウムシとか忘れてたものを山ほど発見する。
ミノムシはいたるところにいるぞ。
46名無しのひみつ:2013/01/17(木) 17:16:04.16 ID:G0d++lZh
>>43
そんな事言ったら赤松が怒るぞ
まあ遷移云々はどうか知らんが、里山の荒れくらいで衰退してたら
とっくの昔に絶滅してると思う。
あと松茸に限ったわけじゃないが、傘が開く前に採取されるから
胞子の拡散が殆ど起こらない。
釣り人や底引き網が魚の稚魚まで乱獲するのといっしょだよ。
47名無しのひみつ:2013/01/17(木) 17:19:18.30 ID:YC9WBOQg
胞が破れる問題を解決できるのか
48名無しのひみつ:2013/01/17(木) 17:24:22.59 ID:70pLxrFP
>>44
それ外来の寄生種による壊滅
49名無しのひみつ
ただし、哺乳類の生態までは保存できないのよね
仮の仕方や子育てを教える親がいないもの