【天文】複数の惑星が作った? - すばる望遠鏡、原始惑星系円盤に大きなすき間を発見/国立天文台など

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1一般人φ ★:2012/11/12(月) 22:04:09.28 ID:???
国立天文台、プリンストン大学、神奈川大学、ミシガン大学、工学院大学、オクラホマ大学などの研究者を
中心とする国際研究チームは11月8日、すばる望遠鏡の観測装置で、世界最高の性能を有するとされる
惑星・円盤探査カメラ「HiCIAO(High Contrast Instrument for the Subaru next generation Adaptive Optics:
高コントラスト新コロナグラフ)」を用いて、太陽程度の質量を持つ若い恒星「PDS70」の近赤外線観測
(波長1.6μm)を実施し、PDS70を取り囲む原始惑星系円盤に、生まれたばかりの惑星、しかも複数の惑星の
重力の影響で作られたと考えられる、太陽クラスの軽い質量の恒星としては過去最大級となるすき間が
存在していることを突き止めたと発表した。

成果は、国立天文台の橋本淳氏、すばる望遠鏡の工藤智幸氏、神奈川大の本田充彦助教、工学院大学の武藤恭之
助教らの国際研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、観測的研究成果に関しては、10月10日発行の
天文学術誌「THE ASTROPHYSICAL JOURNAL LETTERS」に掲載済みで、理論的研究成果に関してはプリンストン大学
ロビン・ドン氏らの共著で2012年中に同誌に掲載される予定だ。

太陽のような恒星は、生まれたばかりの頃はガスと塵でできた原始惑星系円盤と呼ばれる円盤に取り囲まれていて、
地球や木星のような惑星は、その中で生まれると考えられている。そのため、円盤が進化してどのような惑星系が
誕生するかを調べるために、これまでにも多数の円盤の観測が行われてきた。

一般に、質量が重い星ほど円盤が大きく広がっているため観測しやすく、太陽よりも重い星の周りの円盤の
詳しい観測がすばる望遠鏡でも行われてきた(「ぎょしゃ座AB」や「HD169142」)。

しかし、2009年からスタートした太陽系外惑星と原始惑星系円盤の大規模探査プロジェクト「SEEDS
(Strategic Exploration of Exoplanets and Disks with Subaru)」のおかげで、太陽クラスの軽い質量の星で
あっても、その周りを取り巻く円盤の鮮明で詳しい観測が可能となったのである。

SEEDSは、国立天文台の田村元秀准教授(太陽系外惑星探査プロジェクト室長)が中心となり、2009年から約5年間に
わたって、すばる望遠鏡で120夜の観測を投入する戦略的国際共同プロジェクトだ。現在までに、
前述のぎょしゃ座AB、HD169142のほか、「リックカルシウム15」、「HR4796A」、「SAO206462」などの星の
周囲にある円盤の詳しい構造を明らかにしている。

今回、SEEDSプロジェクトの一環として、すばる望遠鏡のHiCIAOを使用して観測されたのが、ケンタウルス座に
ある太陽に似た星、PDS70(距離はおよそ460光年、質量は太陽の約0.9倍、年齢は約1000万年の若くて軽い星)だ。

(本文>>2以降に続く)

▽記事引用元 マイナビニュース(2012/11/10)
http://news.mynavi.jp/news/2012/11/10/005/index.html

▽国立天文台プレスリリース
http://www.nao.ac.jp/news/science/2012/20121112-subaru-pds70.html

▽THE ASTROPHYSICAL JOURNAL LETTERS
「POLARIMETRIC IMAGING OF LARGE CAVITY STRUCTURES IN THE PRE-TRANSITIONAL PROTOPLANETARY DISK AROUND PDS 70: OBSERVATIONS OF THE DISK 」
http://iopscience.iop.org/2041-8205/758/1/L19?fromSearchPage=true
2一般人φ ★:2012/11/12(月) 22:04:29.82 ID:???
>>1続き)

PDSとは、1990年代初頭に、ブラジルにあるPico dos Dias観測所において、若い星を探す比較的大きな規模の
探査「Pico dos Dias Survey」から取られている。この探査で約100天体が観測され、PDSカタログとして
登録されている。PDS70は、そのカタログの70番目にある星という意味だ。

PDS70には、星の光のスペクトル分布を詳しく調べた間接的な観測や、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡
VLTの直接観測により、円盤があることはわかっていたが、どのような構造をしているのかまではわかっていなかった。

すばる望遠鏡による観測の結果、PDS70を取り囲む円盤には半径70天文単位にまで広がった巨大なすき間が
存在していることが今回初めて明らかになった(画像1)。

太陽クラスの軽い質量の星が持つ円盤のすき間としては過去最大級の大きさだ。ほかの8m級の望遠鏡では
見つけることができなかったすき間だが、超高画質の画像を撮ることができるすばる望遠鏡/HiCIAOだからこそ
できた発見だという。

画像1は、すばる望遠鏡/HiCIAOによるPDS70を取り囲む原始惑星系円盤の近赤外線観測画像。中心付近は星の
強い光の影響によるノイズが大きいため、黒く塗りつぶされている。また、カラーは擬似的に着色したもので、
色は赤外線の強さを表す。白に近いほど赤外線が強く、黒に近づくほど赤外線が弱い。

画像からPDS70を取り囲む円盤に巨大なすき間があることがわかり、黒っぽい色の場所がすき間に対応する。
半径1天文単位辺りにある内側の円盤は、中心星のすぐ近くにあるため画像では見ることができない。


画像1。すばる望遠鏡/HiCIAOによるPDS70を取り囲む原始惑星系円盤の近赤外線観測画像。(c) 国立天文台
http://news.mynavi.jp/news/2012/11/10/005/images/001l.jpg

(本文続く)
3一般人φ ★:2012/11/12(月) 22:04:51.05 ID:???
(本文続き)

巨大なすき間の中はどうなっているのかを調べるために、PDS70とその円盤からやってくる光のスペクトル分布の
詳細な調査が行われた。その結果、半径1天文単位辺りにさらに円盤があることが判明。つまり、PDS70を
取り巻く円盤は、画像2のように2重の円盤構造をしていることがわかったのである(内側の円盤は中心星である
PDS70のすぐ近くにあるため、今回の観測画像では見ることができない)。かつて観測された、ぎょしゃ座AB星
と同様の構造だ。

このような2重円盤構造は、円盤に埋もれた惑星の重力的影響によるものだと考えるのが最も自然である。
惑星の重力の影響により円盤の物質の密度が薄くなり、円盤に散乱される赤外線が少なくなったためにすき間の
ように見えているというわけだ。

しかも、1つの惑星でこれほど巨大なすき間を作り出すのは難しいため、いくつかの惑星によって作り出された
可能性がある。ただし、すき間の中の物質が完全になくなったわけではないので、残念ながら惑星の微弱な
光はわずかな円盤の物質に埋もれてしまって見えない。

画像2は、PDS70想像図。内側と外側に円盤があり、その間に巨大なすき間がある。すき間には生まれたばかりの
惑星がいくつか周回しており、それら惑星の重力的な影響で円盤に巨大なすき間ができた可能性があるというわけだ。


画像2。PDS70想像図。(c) 国立天文台
http://news.mynavi.jp/photo/news/2012/11/10/005/images/002l.jpg

従来は平凡な円盤にしか見えなかったPDS70の円盤だが、すばる望遠鏡/HiCIAOで観測して初めて、巨大なすき間が
あることが発見された。このような巨大なすき間は、いくつかの生まれたばかりの惑星の重力的影響によって
作られたものだと考えられ、今後、すき間を作った惑星そのものの直接観測に期待が持てるという。

観測を主導した橋本氏は、「HiCIAOのおかけで、若い太陽に似た軽い星を取り囲む円盤の詳しい直接観測が
ようやく可能となりました。今回見つかったPDS70の円盤の姿は、私たちの太陽系が生まれて1000万年ほど
経った頃の姿、つまり現在の太陽系の姿に進化してゆくまさにその最中を見ているのかも知れません。
これからも惑星系が形づくられていく過程の、躍動的な円盤の姿をとらえてゆきたいです」と意気込んでいる。

さらに理論的解釈を主導したプリンストン大のドン氏は「原始惑星系円盤の中で惑星がまさに生まれている
場所を直接観測することは、"いつ"、"どこで"、"どのように"惑星が生まれるのかを知る理想的な観測です。
惑星によって作られたと考えられる巨大なすき間のある円盤を持ったPDS70は、円盤中で惑星がどのように
生まれるのかを直接研究するための橋頭堡の役割を果たすでしょう」とコメントした。

(以上本文引用ここまで)
4名無しのひみつ:2012/11/12(月) 22:13:16.12 ID:0sW1OZ6a
隙間から覗いちゃイヤー
5名無しのひみつ:2012/11/12(月) 22:14:04.01 ID:MOq9TTaf
惑星ニビルって何なんですか。マヤ予言とも関係とか想像上の
惑星だとか諸説あるけど。地球に衝突とか位置も示さずいい加減な
事を言う人も居る。
6名無しのひみつ:2012/11/12(月) 22:14:43.94 ID:Dg5eOH0B
面白いね
こういう研究にもっと投資すべき
7名無しのひみつ:2012/11/12(月) 22:27:49.04 ID:JXR6pUXL
つまり原始惑星系を取り囲むチリは土星の輪のように見えると思えばいいと思う。
8名無しのひみつ:2012/11/12(月) 22:36:35.11 ID:VGPI+Jag
解れば判るほど分からなくなる・・といふ
9名無しのひみつ:2012/11/12(月) 22:55:04.97 ID:7ZQyRADM
>すばる望遠鏡

望遠鏡のぞきとハワイ出張だけが楽しみなだけだろ。
ちゃんとした仮説立てて研究してんのか。
10名無しのひみつ:2012/11/12(月) 23:19:46.59 ID:tFKk+Ach
地球外生命体の発見はまだなのか
11名無しのひみつ:2012/11/13(火) 05:29:47.08 ID:VyKvUWVr
サイクロン掃除機内で部屋の塵が塊に成長していく過程を見てみます。
12名無しのひみつ:2012/11/13(火) 06:04:41.77 ID:eK0qPV4D
すげえなStrategic Exploration of Exoplanets and Disks with Subaru

>>5
テュケーが観測できないんだからニビルなんて存在すら怪しい
13名無しのひみつ:2012/11/13(火) 06:32:19.50 ID:LIBJzURR
>ただし、すき間の中の物質が完全になくなったわけではないので、残念ながら惑星の微弱な
>光はわずかな円盤の物質に埋もれてしまって見えない。

何ヶ月か何年か時間をおいてまた観測して差分をとれば、惑星も見えるかもな
14名無しのひみつ:2012/11/13(火) 11:13:39.88 ID:1F3vgCiS
何ヶ月か何年かのレベルじゃないだろw
15名無しのひみつ:2012/11/13(火) 11:21:21.53 ID:y+ObiBe4
土星の輪みたいなもんか
16名無しのひみつ:2012/11/13(火) 20:49:29.34 ID:yQWuY861
>>2の画像が「目」に見えて怖いんだが(´;ω;`)
17名無しのひみつ:2012/11/13(火) 21:52:28.56 ID:1F3vgCiS
それは私の○○です。
18名無しのひみつ:2012/11/13(火) 23:55:29.64 ID:EbMemTa1
恒星に遠いところほど惑星の成長遅いんじゃなかったのか‥?
19名無しのひみつ:2012/11/14(水) 08:38:43.84 ID:VRgV8Vzh
>>14
どんだけ、公転周期が長いんだよ、池沼
20名無しのひみつ
>>1
それは凄い
太陽クラスの軽い質量の恒星としては過去最大級となるすき間だぞ、おまいら




で、どういう事だんねん?