アンチエイジング界の2大巨匠である南雲吉則氏と白澤卓二氏が27日、都内で共著『Dr.ナグモ×白澤教授の
100歳まで20歳若く生きる方法』(主婦と生活社)出版を記念したトークセッションを開催し、互いの主張を熱く
ぶつけあった。
南雲氏は東京、名古屋、大阪、福岡にナグモクリニックを持つ総医院長として活躍。テレビ番組『主治医が
見つかる診療所』(テレビ東京系、月曜・午後8時〜)にレギュラー出演し、37歳のときに57歳のように見えた
生活から現在57歳にして37歳に見える若返りを成功させ若返りの伝道師として知られる。一方の白澤氏は、
順天堂大学大学院医学研究科の加齢制御医学講座の教授を務め、科学的に証拠などで確かな理論を構築し
著書『100歳までボケない101の方法』(文藝春秋)などで人気を博している。今回はお互いの方法論で、違う
部分などを意見として戦わせる場が用意されることとなった。
トーク前に開かれた囲み会見では2人とも白衣姿で登場。今回の“対決”について南雲氏から、「書店に行くと
僕と白澤先生の本が並んでいることが多いんです。でも、僕と白澤先生の書いてることって違うじゃないですか。
仲は悪くないんですが、いつかキチッと決着をつけておかないと思って、読者のためにはならないなと思って
なんです」と、コンセプトを。
白澤氏も「僕は大学教授という立場があるので、自分がやってよかったという立場より、しっかりしたエビデンスを
国民に伝えるというチャンネルを持っているのでリングに上がろうかなと思いました」とのこと。
お互い対談してみての印象について、「敵ながら手強いなという感じです」と、南雲氏が言えば、白澤氏は、「南雲
先生が国民に人気があるという理由が対談のなかでよく分かってきました。僕が人気がないというわけではない
ですよ」と冗談をはさみつつ、「激しい人気の理由がかいま見られる。国民に求めている内容がそこにあるという
のを率直に受け止めたい」と、認め合っているよう。
さらに、本書は共通する部分が多く見つかっているが、あえて互いの主張が違う部分について尋ねられると、
白澤氏は、「対決のように見えているなら表現の仕方があるのでは?」と分析し、南雲氏も、「白澤先生は科学の
立場から入ってきています。使っている言葉が違うんです。表現も違えば、根底にある考え方も違うんですよね。
突き詰めてみれば、共通する面があったというので意外でした。相違点と共通点を明らかにするのは本書の
一番大切な部分ですから、やったかいがある」と語った。
また、報道陣から南雲氏に、「『「空腹」が人を健康にする』に明らかにケンカを売っている本も出ていますが」
という質問が飛ぶと、「反論本を出す人が出てくるなとは思いましたけど、いまここで反論すると、反論本が
売れるんじゃないかなと思うんです。だからわざと黙殺しています」と、考えを明かすと場内には笑いがあふれ、
「ひとしきりした後に、ちゃんと答えていかないと、僕の読者で信じてやっている人たちに不安を与えないように
していきたい」と続けた。
そして、『We Will Rock You』がかかる場内に2人が立ち対戦開始!『若返りのための食事は、1日1食がいい
のか。あるいは1日3食がいいのか』『糖質はどのように摂ればいいのか。低糖質食か、あるいは完全栄養か』
『若返りに運動は必要なのか。ノーエクセサイズか、あるいは、エクセサイズか』『若返りの特効薬はごぼう茶か、
あるいは野菜ジュースか』という4つの議題を、それぞれ立場を分かれて10分という時間のなかでそれぞれの
意見を主張することに。
お互い意見を展開させ、相手の論証に足りなかったりする部分などにツッコミを入れる白熱っぷり。ただし、
運動の話では心臓は子供のときに作られてから細胞分裂をしない点やヒザの軟骨は再生しないという共通
認識から、日々の暮らしの中で、掃除や洗濯、電車内ではあえて立つことなどを勧め、過度な運動はひかえる
ように促すことも。
(
>>2以降に続く)
http://newslounge.net/archives/42283 http://newslounge.net/wp-content/uploads/2012/09/DSC_0011%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC2.jpg