コクラン「軽症高血圧に対する降圧療法の初発予防効果は不明」 専門家は困惑
コクランレビューに8月15日,「軽症高血圧例に対する一次(初発)予防を目的とした
降圧療法のベネフィットは不明」との報告が発表された。
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学Diana Diao氏らが,現行ガイドラインでは薬物療法の対象となる
血圧140〜159/90〜99mmHgの人を対象とした4件のランダム化比較試験(RCT)試験を解析。
降圧療法群ではプラセボ群に比べ全死亡,冠動脈疾患,脳卒中,全心血管疾患の有意なリスク減少が
見られなかった一方,有害事象による服薬中止率が有意に多かったとの結果が示されている。
この報告を受けて,海外のメディアは専門家や臨床医らの困惑の反応を報道している。
ソース
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1208/1208065.html http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/14651858.CD006742.pub2/abstract 下のソースの「簡単なまとめ」より抜粋(訳:とうやこちょう)
これまで軽症高血圧だけの人も治療しなきゃダメと思われてたけど、やらなくていいなら患者側の
金や手間の節約になるし、健康保険側も薬代、医者代、血液検査代など節約できてステキ。
そう思ってこれまでの研究を見直して、薬を飲んでる人と飲んでない人を比べてみると、
心筋梗塞、脳卒中、死亡率には差が出ないし、薬飲んでも1割は副作用でやめちゃってるみたい。
だから、ひょっとしたら軽い高血圧だけなら病院通わなくてもいいかも。もっとちゃんと調べてみようよ。
上記事の困惑の反応:「でも元になった研究のデータ古いし、今は薬の前に生活習慣変えろってなってるし。
軽症だっていずれ重症になってくだろうし。大体こんなニッチな研究今までやってなかったじゃん」。