【微生物】土壌細菌とヒトの病原体が多剤耐性遺伝子を迅速に交換している…農場の土の細菌から7種類の耐性遺伝子が”完全”一致

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1ベガスρ ★
”土が抗菌薬耐性の手がかりを握っている
Soil Holds Clues to Antibiotic Resistance ”

土壌細菌とヒトの病原体が多剤耐性遺伝子を迅速に交換しており、
環境中の細菌が現在進行中の抗菌薬耐性危機に寄与している可能性が示唆されることが、
新しい研究で報告された。この知見は、抗菌薬耐性に関する現在の考え方と
抗菌薬耐性との闘い方を変える可能性がある。

土は、地球上で最も大きく最も多様な微生物生息環境の1つであり、抗菌薬耐性遺伝子の
巨大な供給源であることが認識されつつある。
土は 、家畜の飼育や農業で広範囲に使用されている抗菌薬と直接接触するのみならず、
ストレプトマイセス属細菌の天然の生息環境でもある
(ストレプトマイセス属細菌の種は、すべての天然抗菌薬の過半数を産生する)。

Kevin Forsberg らは、メタゲノム配列決定を利用して、農場の土の細菌から、
さまざまなサルモネラ属細菌、肺炎桿菌、その他の疾患の原因となる病原体の耐性遺伝子と
完全一致する7種類の耐性遺伝子を発見した。

また、多数の耐性遺伝子がクラスターを形成しており、その周囲に細菌間の遺伝子導入を
可能にすることが知られている可動DNA要素があることも明らかにした。

この研究は土中に住む生物とヒトの病原体がどのように遺伝子を交換しているのかを
明らかにするために計画されたものではなかったが、この結果は、高濃度の抗菌薬を含む
廃棄物による土壌と水の汚染、ならびに家畜の飼育での過剰な抗菌薬の使用が、
環境中の細菌における抗菌薬耐性遺伝子の選択に寄与していると考えられることを示唆している。

Science 2012年8月31日号 ハイライト
http://www.eurekalert.org/pub_releases/translations/sci083112jp.pdf

The Shared Antibiotic Resistome of Soil Bacteria and Human Pathogens
http://www.sciencemag.org/content/337/6098/1107
2名無しのひみつ:2012/09/04(火) 22:22:39.80 ID:t6fygrU+
ヒト自体も、将来的には、遺伝子交換できるようになるかもね・・・
3名無しのひみつ:2012/09/04(火) 22:23:29.62 ID:auWDep8s
かもすぞー
4ベガスρ ★:2012/09/04(火) 22:24:58.69 ID:???
プラスミドだけじゃなかったんだな…。
5名無しのひみつ:2012/09/04(火) 22:35:31.75 ID:bo9waPyp
耐性菌に進化してるってことだろ。
抗生物質にどっぷり浸った環境で生き残ってるんだから。
6名無しのひみつ:2012/09/04(火) 22:35:36.71 ID:/ObkgUUF
>>4
O-157も大腸菌と赤痢菌がsexした結果ああなったんだぜ
7名無しのひみつ:2012/09/04(火) 22:41:30.55 ID:g/haEyxk
可動DNA要素ってトランスポゾンのことかな
8ベガスρ ★:2012/09/04(火) 22:44:09.23 ID:???
>>7
多分、そう
9名無しのひみつ:2012/09/04(火) 22:50:44.76 ID:uLcZJsEf
ロシアの文豪トルストイは畑耕して土の黴菌から破傷風に罹患して亡くなった
10名無しのひみつ:2012/09/04(火) 23:17:59.23 ID:NwdfYiDD
絶滅する主の話題ばかりだから地球上の生命の種類がどんどん減ってるのかと思いきや、
桁違いの速さで新しい微生物が誕生しているという事実

しかもその微生物を天敵とするのが、幾多の生物を絶滅に追いやってきた人間。

生命多様性の観点から見ると非常に喜ばしいことである。
11名無しのひみつ:2012/09/04(火) 23:20:07.43 ID:xXdZGFfB
こう言う農業・牧畜・田畑などの遺伝子研究分野は日本は全く駄目だな。
米国の独走だね。この分野抑えられてるから国内小規模農業にシコタマ
補助金出して兼業農家を延命させて選挙の肥やしにするしか農水省は脳が無い。
いつまで経っても日本は世界をリードできる農牧産業は育たない。
国立大学の農学部って永年何してきたんだ。
12名無しのひみつ:2012/09/04(火) 23:24:43.37 ID:JsFIEK34
ナウシカが一言
13名無しのひみつ:2012/09/04(火) 23:32:00.28 ID:HyXf45rj
連中は人間よか真面目に生きることに取り組んでるからな。
あっぱれな成果ってこったな。
14名無しのひみつ:2012/09/04(火) 23:40:49.72 ID:E3+b6Z+w
遺伝子が本体であって、
細菌はその運び屋にすぎないのかもな。
その細菌の生存に寄与できる遺伝子ならば、
種を超えて広がり、複製され、保存される。
細菌の遺伝子プールを考える際には
種の垣根というものはあまり意味がなさそうだ。
15 【関電 67.4 %】 :2012/09/04(火) 23:53:09.72 ID:yiBCiZvt
どうやって交換するの?
16 【関電 67.4 %】 :2012/09/04(火) 23:54:55.12 ID:yiBCiZvt
>>11
ITとおなじ
米国人は 言語性IQ > 動作性IQ
なので IT(ハードソフト言語)も遺伝子(コード=言語)も処理が得意
もち処理はITも使いますがな

17名無しのひみつ:2012/09/04(火) 23:56:08.37 ID:9zGTukZM
地下施設で野菜は水耕栽培、家畜は脳死で吊るすしかないね。
18名無しのひみつ:2012/09/05(水) 00:19:58.28 ID:Pj8VOcvX
>>9
土の黴菌って、おまえ何言ってんだW
19名無しのひみつ:2012/09/05(水) 00:38:32.31 ID:P80j6Tdo
インターネットだな。人類は奴らに何十億年も遅れてる。
地球生命の主役は人類じゃないって、遅まきながら
ようやく人類は気付きつつある。
20名無しのひみつ:2012/09/05(水) 00:52:13.63 ID:Pj8VOcvX
>>15

薬剤耐性は通常は接合によるプラスミドの交換。
接合しないタイプはファージによる。

意味不なら、接合、プラスミド、ファージをぐぐるべし。
21名無しのひみつ:2012/09/05(水) 03:37:16.44 ID:EOiaHrqr
>>19
確かに
22名無しのひみつ:2012/09/05(水) 05:20:42.58 ID:toXYh/dR
不思議なんだが。人類が最初に作った抗生物質のペニシリンはカビが由来だが、
カビなんて太古の昔からそこら中にあったのに、どうして最近になってから
耐性を獲得した細菌が現れたんだ?
23名無しのひみつ:2012/09/05(水) 07:21:21.40 ID:9hQ+GvhH
>>11
アサヒスーパードライの酵母菌は、工場の裏の田んぼの畦道から発見した。
24名無しのひみつ:2012/09/05(水) 08:39:55.57 ID:mpEYb9t/
>>22
当然、大昔からあった。だがカビの抗生物質に対抗する形質なんて
カビの周囲数_の場所で役に立てばいいわけで、それ以外で目立つ
必要はない。それに本来そんな形質は、必要とされる状況が存在
しなければ余計なコストに過ぎず、普通の場所なら他の菌に生存競争
であっさり負ける。それを病院等、あちらこちらで繁栄させたのは
人類の自業自得。
25名無しのひみつ:2012/09/05(水) 12:03:44.14 ID:Cfe7ce3X
1グラムの土に数万の細菌がいたとして
寿命が数時間で
農場全体の変異は1年で人類の変異より多くなるです
26名無しのひみつ:2012/09/05(水) 12:15:56.39 ID:Cfe7ce3X
つうか
人間も細菌だったです
27名無しのひみつ:2012/09/05(水) 12:21:02.01 ID:Cfe7ce3X
病原菌を土に混ぜて捕食するの
出来るの作るのは面白いかも
28名無しのひみつ:2012/09/05(水) 12:26:47.82 ID:wRariDQj
>>14
細菌の種を動物の種と同じに考えないほうがいいよ
29名無しのひみつ:2012/09/05(水) 13:11:14.48 ID:CX+5tZtz
そのうち動物は絶滅して微生物だけになったりして。
30 【関電 82.6 %】 :2012/09/05(水) 15:04:02.40 ID:R+HycmiH
抗生物質は 進化的に安定な戦略では無いってことさ
ゲーム理論くらい勉強しろよ > 生化学者ども
31名無しのひみつ:2012/09/05(水) 15:29:42.48 ID:/XRBwGy9
細菌さんは苦手を克服したんだな
夏を制するものは受験を制すってやつか
32名無しのひみつ:2012/09/05(水) 18:37:41.26 ID:+A1sQXdF
つまりこういうことだ
 ↓
鶏が病気にならないように抗生物質入のエサを与える
 ↓
鶏糞の中に抗生物質が残留する
 ↓
鶏糞堆肥として畑に投入
 ↓
土壌微生物が抗生物質で死なないように耐性を持つ
 ↓
耐性を持った土壌微生物が細菌とシェアする
 ↓
耐性を持った細菌の出来上がり
 ↓
もっと強力な抗生物質を鶏に与える 以下 繰り返す
33名無しのひみつ:2012/09/05(水) 21:34:35.23 ID:0A54ts+L
ノーベル賞級の発見だろ
34名無しのひみつ:2012/09/05(水) 21:55:05.88 ID:fu9EOhib
病原性大腸菌O−157のような超毒性の菌は、米国で最初に確認され世界に
拡散された。それまで大腸菌が人間に危害を加えたことはない。
いいとこ、赤痢、コレラが恐怖の対象だった。
遺伝子操作された大腸菌が、隔離研究室からもれた、人為的にばら撒かれたが考えられる。
米国の科学をもってすれば、可能だから。世界の科学者は米国相手では、恐ろしくて
言えないのだろうね。
35名無しのひみつ:2012/09/05(水) 22:57:38.28 ID:p4w8nqDj
これ、いつの話?
36名無しのひみつ:2012/09/06(木) 08:35:45.29 ID:OPu9GJT/
>>30
ゲーム理論って言葉を最近知ったから使ってみたかったのか?

>>35
つい最近の話。
そうじゃないか?って話は今までにもあったけど、
土壌細菌全体を調べる手段がなかった。
最近になって複数の細菌のDNAを一度に調べられるメタゲノム解析技術が確立してきたので、
それを使ってやっと調べることができた。
37名無しのひみつ:2012/09/06(木) 08:38:49.46 ID:+ZKwMS9v
>>36
人間のウンコをそうやって解析してみた何かの記事読んだな
日本人が海藻類を消化できる腸内細菌持ってるなんて話も
それで分かったんじゃなかったっけ。
38名無しのひみつ:2012/09/06(木) 09:19:44.20 ID:OPu9GJT/
>>37
ああ、あれもそうなのか。知らなかったな。

それも>>1の記事と同じように、海洋細菌の酵素の遺伝子が何らかの手段で腸内細菌に移動したもの。
まあ、海藻を食べた日本人の腸の中で伝播したんだろうな。
39名無しのひみつ:2012/09/06(木) 10:20:22.19 ID:uCYarz61
家畜に抗生物質を与えるなよ
40名無しのひみつ:2012/09/06(木) 13:12:42.49 ID:rAvuPKaZ
>>34

だからさあ、大腸菌は赤痢菌と接合するんだからベロ毒素分泌能力獲得して何の不思議もない。
つうか、ベロ毒素分泌する大腸菌はO157以外に何種類もいるぞ。
40年位前に一家4人が赤痢で隔離された叔父の話じゃ、
誰からも赤痢菌は検出されなくて、医者から、
赤痢患者の1/5位は赤痢菌が検出されない。症状から赤痢と判断した。って言われたそうだ。
あれは多分O157だったと言ってる。
41名無しのひみつ:2012/09/06(木) 15:04:20.37 ID:lD85CFdW
世界中の土を規制しろ
42名無しのひみつ:2012/09/06(木) 15:19:08.41 ID:QiOkx0fB
原虫にも赤痢いるでしょ。
ややこしいよね。
赤痢菌じゃなくて、シゲラッチョって名前にして欲しいな。
43名無しのひみつ:2012/09/09(日) 12:26:49.05 ID:NSuTF6y4
農業やっている人は気をつけたほうがいいの?
牛糞を食べちゃう人もいるけど、あれは危険だよね?
44名無しのひみつ:2012/09/10(月) 04:37:47.43 ID:taue1IiX
>>1
地球を侵略したスペースノイドが、地上に降りて、微生物やウイルスで全滅するストーリーですね?

…ハリウッドでも企画が通らないほど陳腐ですけど。w
45名無しのひみつ:2012/09/10(月) 21:54:14.08 ID:Bs3ijUU+
【農業】アルコール、土壌中の病原性微生物を死滅 農環研など開発[1/09/07]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1347258537/
薄めたアルコール(エタノール)で土壌中の病原性微生物を死滅させる新技術を、
農業環境技術研究所(茨城県つくば市)などが開発した。
農薬を使わないため環境に優しいとしている。
効果は実証済みで、家庭菜園でも活用できる。マニュアルを7日、ホームページで
公表した。

キュウリやトマトなどの栽培では、連作障害を防ぐため土壌消毒が欠かせないが、
農薬を作付けごとにまく必要がある上、無害な微生物も減らしてしまう。
農環研が開発した手法は、濃度1%のエタノール水溶液を農地にまき、
農業用ポリエチレンシートで2週間覆う。
この間に、エタノールを餌にする微生物が増え土壌中が無酸素状態になる。
この過程で、土壌から溶け出した鉄やマンガンなどの金属イオンと、微生物が出す
酢酸などの有機物が、根腐れ病などを起こす病原性微生物を死滅させるという。

神奈川県農業技術センターがキュウリで試したところ、1度の散布で3回まで
連作しても、同じ収穫が確保できた。
農環研の小原裕三主任研究員は「病原性微生物だけを選んで減らせる」と話す。
46名無しのひみつ:2012/09/11(火) 00:36:21.24 ID:jWHd9TeX
細菌真菌は水平伝播駆使して耐性つくったり進化してるからな

>>34映画化は何時ですか?
47名無しのひみつ:2012/09/11(火) 09:45:49.83 ID:Cgf+Qxny
>>45 その2週間の間は、作付け不可能と言うわけか

でも2週間で育つ作物ってちょっと無いから仕方ないよなあ
48名無しのひみつ:2012/09/11(火) 10:09:44.91 ID:z7Oiq3UN
>>40
> つうか、ベロ毒素分泌する大腸菌はO157以外に何種類もいるぞ。

>>34はべつに0157だけとは一言も書いていないように読めるがね。
その何種類かが遺伝子操作で作られた可能性が、現代の科学技術では
まったくありえない話ではないところが怖いなあ。
49名無しのひみつ:2012/09/11(火) 23:56:31.53 ID:v1bitKID
>>47
三毛作でも2週間もあけずに作付けなんて普通しないだろ
50名無しのひみつ:2012/09/14(金) 17:16:20.32 ID:gQwUcFpn
補修
51名無しのひみつ:2012/09/17(月) 11:52:30.60 ID:rtORPy57
自然界のカビが細菌から身を守れなくなって生態系崩壊か
52名無しのひみつ:2012/09/25(火) 10:03:35.67 ID:SV/WxeD/
はっきり言って、わからん
53名無しのひみつ
ギャーーーッ! スーパー3D顕微鏡で見た微生物たちのなんとも恐ろしい “素顔”
http://rocketnews24.com/2012/09/26/251376/