【人類】5300年前のミイラ、アイスマンから世界最古の血液細胞を発見

アイスマンから世界最古の血液を発見
James Owen for National Geographic News　May 4, 2012

5300年前のミイラ、アイスマン（エッツィ）から、世界最古の血液細胞が見つかった。
しかもこの発見から、石器時代に殺害されたエッツィは、苦しまなかったとは言わないまでも、
傷を受けてからごく短時間で死亡したことが判明した。

エッツィの遺体は、1991年にオーストリアとイタリアの国境地帯にあるアルプスの氷河で発見された。
以来、このミイラについては詳細な調査が行われてきた。

さまざまな研究から、エッツィが矢やその他の外傷を受けて殺害されたことが確認され、
詳細に調査されているが、これまで、残った血液は発見されていなかった。

イタリアのボルツァーノにあるミイラ・アイスマン研究所の所長で、今回の研究に参加したアルベルト・ツィンク（Albert Zink）氏は、
「動脈の一部を開いても（血液の）痕跡は見つからなかった。
そのため、血液は残されておらず、完全に分解してしまったか、矢傷による失血が多すぎたものと考えられてきた」と話す。

今回の調査では、エッツィの矢傷や右手の傷を、最先端のナノレベルの原子間力顕微鏡（AFM）の探針で精査した。
探針の微細な動きをレーザーで記録すると「試料について非常に精密な3次元画像を得られる」とツィンク氏は説明する。
画像化の結果、赤血球に典型的な「ドーナツ型」が現れた。

これまでの研究から、エッツィが持っていた石器時代の道具などに先史時代の血痕が付着していると指摘されてきたが、
花粉や細菌など「赤血球によく似た構造を持つものがあるため、確実なことは言えなかった」とツィンク氏は話す。

◆アイスマンは即死に近かった

AFMに新たなナノテクを組み合わせたことで、血液が凝固する際に働くフィブリンの痕跡も確認された。
これは、幸いなことに、アイスマンが傷を受けてから短時間で亡くなったことを示す証拠だ。

研究チームは、そのドーナツ型が人間の血液細胞であると確認するため、
傷跡にレーザーを当て、散乱する光の波長を測定して分子の構造を明らかにした。

「そこにあったのは、（血液タンパク質）ヘモグロビンなど、典型的な血液の試料だった。
（この発見は）最古の赤血球であることを明らかに証拠付けるものだ」。

「人間の体は、傷を受けると数分以内にフィブリンを作る。
しかし（生きて機能している体では）その後フィブリンは消えていく。
矢傷でフィブリンが見つかったということは、エッツィは実際、射られてから比較的短い時間で死亡したと言える」とツィンク氏は説明する。

「エッツィは矢を受けてからおそらく数時間、あるいは数日間生きていたと言う人もいたが、それは正しくなかった」。

◆現代の科学捜査にも応用可能

今回の研究で用いられた技法は比較的新しいもので、今後は現代の殺人事件の捜査にも応用できるかもしれない。

古い赤血球は新しいものよりも弾力性が高い。
そのため、今回用いた血液分析法は、犯罪捜査にも有用だろうとツィンク氏は話す。

「現在の科学捜査では、血痕が乾いていると、いつのものかを確認するよい方法がない。
1日前のものか、1週間前のものか、1月前のものか、わからないのだ。
今回用いた技法で構造の弾力性の微細な違いを記録すれば、血痕の古さを確定できるだろう」。

アイスマンの血液についての研究は、イギリス王立協会の学術誌「Interface」の電子版に5月2日付けで掲載された。
Photograph by Robert Clark, National Geographic; (inset) Marek Janko
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▽記事引用元　National Geographic News
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120504003&expand#title
アイスマンのミイラは、一連の実験の後、イタリアの研究所で再冷凍されている（資料写真）。右下は今回見つかった赤血球の3次元画像。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/bigphotos/images/otzi-iceman-red-blood-cells-found-body_52470_big.jpg

▽関連スレッド（過去ログ）
【人類】5300年前の男性ミイラ「アイスマン」O型で胃腸弱い? ゲノム解読で判明 独伊研究
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1330528392/
【考古】5000年前の銅器時代のハンター「アイスマン(エッツィ)」は最後にヤギを食べていた 胃の残留物を分析
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1309050599/
【考古学】イタリアで1991年に凍った状態で見つかった約5300年前の男性「アイスマン」埋葬の可能性 伊考古学者が新説
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1282950537/

アイスマンもやってたに違いないニダ !!!
http://www.youtube.com/watch?v=yvxiTWZW_BY

左下だよね？

えっちぃー

ハクオロさん…

殺人事件だ。当然時効停止だろ。　

いやん

見覚えのある話だが

この人は誰とフュージョンしようとしてたの？

以下トップガン禁止

部族抗争とかだろ

で、正装されて山に埋葬されたと

科学捜査刑事物のネタがひとつ増えて良かったね脚本の人

>>11
じゃあロックマンで

これで子孫が特定できるな

5300年前って言うと世界史的にはどんな感じだろう
もうピラミッドつくってた頃か

AFM＋ラマンねえ・・・　これって、AFMの針から出るエバネッセント場を見る奴とは違うんだよね？

DNA技術によって復活するのかな

モサドにとっ捕まって絞首刑にされたんだよね。

A

５３００年前に死んだ男ですら検死されるというのに、日本の警察ときたら。。

>>12
正装して埋葬した時に腕を横にしておくとは考えにくくないか？
矢を受けて山へ逃げきったけど失血で横死、じゃね？

>>17
AFMとラマンはそれぞれ別個に行った実験じゃないの？
同時に行った訳じゃないと思う。
レーザーはAFMではカンチレバーに当てるもので、ラマンでは試料に当てるもの。
直接測定するものでもないのにAFMの方にもわざわざレーザーとか書いて
混乱させている気がする。

死因はゴムパッチンだろ
もーイヤっ！ ってそのまま絶命

ナイスマン！

>>1
じつは犯罪者が処刑されたというオチは？

ベターマン！

以前はフェラーリだったが、今はロータスに乗ってるらしいな。

寄生虫か何かで死んだんじゃなかったっけ？この人

石器時代殺人事件

アイスマンはアルプス以北のヨーロッパ人の系統であると結論された
http://www3.kmu.ac.jp/legalmed/DNA/iceman.html

>>27
スペインGP表彰台おめでとう

しかし、AFMで試料をなぞったのか。
かなり難しいのに、よくできたな。
柔らかいと思うが……苦労したんだろな

アイスマンは何かやらかした人物には間違いないだろう、アルプスの山奥まで逃げて殺害された
まっとうな人間ではない可能性が高いな