【薬学】米バイオテク企業の抗放射線薬開発、放射線療法を受けるガン患者に恩恵か
米バイオテク企業の抗放射線薬開発、ガン患者に恩恵か
昨年の日本の原発事故と、2001年の米同時多発テロ事件は、災害やテロ攻撃の後に放射性物質拡散の
危険性が生じることを世界に知らしめた。いま小規模なバイオテクノロジー関連企業数社が世界初となり得る
抗放射線薬の開発を進めている。またこの医薬品はガンの治療など幅広く利用できる可能性が高い。
http://jp.wsj.com/var/plain_site/storage/images/media/images/120502_39_radiation.jpg/10292320-1-jpn-JP/120502_39_radiation.jpg_image_Col3wide.jpg 香港で行われた災害演習 Agence France-Presse/Getty Images
高い放射線量は骨髄、消化器官、脳や他の臓器や組織に害を及ぼす。急性放射線症候群や放射線
関連の疾患のための治療薬として米国が認可した医薬品はないが、米テキサス州のバイオテクノロジー企業
テラピオ、ペンシルベニア州のバイオ医薬企業オンコノバ・セラピューティクス、カリフォルニア州のバイオテクノロジー
企業セレラント・セラピューティクスの3社が緊急時の抗放射線薬として、また他の疾患の治療薬としても常備
可能な医薬品の開発を急いでいる。
人体を蝕むものに対する細胞の反応に関する新たな研究が、からだの自然な防衛力を高める可能性がある
発見につながっている。テラピオは細胞の持つ毒素類の排出機能を高める方法を研究している。この機能に
関与するRLIP76と呼ばれるたんぱく質を多く投与することで、放射線や他の化学的毒素類にさらされた際の
細胞の生存の改善を期待している。同様に、オンコノバのEx-RADと呼ばれる医薬品は、分子機構を刺激
することで、遺伝子の修復機能を発動させ、細胞が死滅するのを防ぐ。両社によると、これらの医薬品は放射
線にさらされる前、もしくは放射線を浴びた直後に服用すると効果的だ。
放射線を浴びると、造血システムが損傷し、有害なバクテリアやカビなどに対する抵抗力が特に弱まることが
ある。セレラントのCLT-008は成人の造血幹細胞に由来する細胞治療薬で、感染症と闘い、止血にも必要な
成熟した血液細胞を作り出すように開発されたものだ。セレラントによると、動物を対象にした研究では、放射性
物質にさらされてから5日以内なら効果がある。
米生物医学先端研究開発局(BARDA)といった機関を介しての連邦政府の補助は、生物テロ対策用の
商品とあわせて医療分野での商品開発の一助となっている。セレラント幹部のロウエル・シアーズ氏によると、
同社はBARDAと1億6990万ドル(約136億2000万円)の契約をしており、これは好中球減少症の治療薬
としてのCLT-008の開発にも十分な資金だという。好中球は白血球の1種で、化学療法を受けると減少する
可能性があるものだ。同様に、オンコノバとテラピオも放射線治療の副作用を抑えることにも自社の製品が
効果を発揮する可能性があるとしている。
未上場の米製薬会社、ニューメディシンズはBARDAから多額の援助を得ている。同社は、ヒトのたんぱく質、
インターロイキン12に由来する製品HemaMaxについて、骨髄を再生させ、組織を守ることで、救命に効果が
ある可能性があるとみる。ただし、ガン患者が一番の恩恵を浴することを望んでいる。
ニューメディシンズの最高経営責任者(CEO)、レナ・バジーレ氏は、医師が化学療法の前後でHemaMaxを
患者に投与し、患者の骨髄と免疫システムの再生の支えとすることを期待している。動物を対象にした研究に
よると、ガン治療のために放射線を使用する際に、同製品は特に大きな効果を発揮する可能性が高いことが
示された。同医薬品が正常な細胞を保護し、ガン治療の目的である腫瘍細胞を死滅させる効果をより高める
という。同社は現在、HemaMaxの治験(臨床試験)に向け、企業パートナーを探している。
バジーレ氏は「病院にこの薬を置きたい。ガン患者には本当に役に立つと思う」と述べた。
Brian Gormley/Wall Street Journal 2012年 5月 2日 17:29 JST
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_436609
2 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 12:54:52.32 ID:KupV7C5x
一般患者がこの治療を受けられることは無いだろうな
数十億円の治療費を「あたりまえや」みたいな顔して
請求してくるのは目に見えてる、アメリカだもの
3 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 12:59:07.22 ID:KCBFJI8k
RAD-Xきたか
4 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 13:00:46.34 ID:/RP1kILQ
福島の原発事故による放射線量率は健康に害をなすどころか、良い影響を与えるレベル
除染利権に関わる勢力や原発廃止を訴えている連中は絶対認めないけどね
5 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 13:00:54.69 ID:xzVThodw
似非科学の臭いを感じるのは俺だけか
6 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 13:28:39.90 ID:Y+5n+jbC
>>5 この分野の話は分子生物学やね
要は細胞のアポトーシスをいろんな経路で阻害し、かつDNA損傷による癌化を防ごうということ
7 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 15:24:11.96 ID:8ACQv0Dr
放射線療法は主に末期患者への治療方法であって
初期段階では使うことはありえない。
つまり延命治療であるわけ。
初期段階は外科切除が基本、最近の手術では割腹して行うようなものではなく
小さい穴をあけてそこから体内にカメラや手術道具をいれて行う方法が
増えている。
癌、腫瘍でもっとも重要なのは極初期段階の早期発見であり
末期に至っては発生部位範囲の微細(ミリ単位)な特定である。
サイズが1mm以下の癌でも発見できる技術である。
8 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 16:07:31.18 ID:plX8X/SE
アメリカの癌治療薬が信用できる人間はお花畑脳としか言えん。
9 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 17:36:51.65 ID:ra/Ggh70
放射線療法は毒をもって毒を征する療法の一つだから副作用を抑える
抗放射線薬が開発されたことはいいニュース。
10 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 17:58:14.22 ID:A8UhzMiX
遂にRAD-Xができるのかな
11 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 18:39:05.21 ID:H7LTve2n
>初期段階は外科切除が基本、
これは日本だけの考え。
放射線療法も遜色ないので、有害事象を防ぐ薬ができれば、こちらがメインになる可能性が高くなる。
12 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 19:43:25.75 ID:/lNJl/i2
地震も原発事故も全てアメリカのシナリオ通りってことだな
13 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 20:32:11.20 ID:y7+C28xl
まずテロされなくなる国づくりって発想はないんですかね?
ないんでしょうね
正義の戦争ばかりしてるとまた突っ込まれると思います
14 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 20:32:37.15 ID:o4PeU3Ot
早いが間違いも多いポリメラーゼってあったわけだが
似たような感じで(アナロジーでスマソ)逆に癌化促進みたいなことはないだろうな
15 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 21:53:44.66 ID:zFAU5MoE
マイクロマシン
16 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 22:06:15.40 ID:lCXdOTPD
RAD-Xと書こうとおもってたら・・・お前ら早いな
ガミラス人
18 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 22:50:41.59 ID:ruxLti5m
これでフクシマ被爆者相手に大もうけか
19 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 23:08:33.47 ID:BJny7S7N
放射線防護剤って論文レベルではいくらでもあるんだよね
これは果たして物になるだろうか?
20 :
名無しのひみつ:2012/05/07(月) 23:58:40.59 ID:EipDORwX
>>6 遺伝子の修復機構を働かせる、っていうけど
そんな強力なものなん?
21 :
名無しのひみつ:2012/05/08(火) 00:51:25.64 ID:8QDMHPuB
22 :
名無しのひみつ:2012/05/08(火) 22:28:15.15 ID:uJ3OMmPq
23 :
名無しのひみつ:2012/05/09(水) 04:04:56.85 ID:+uzMVZiw
ルミンで良いような気がする
24 :
名無しのひみつ:2012/05/09(水) 14:13:18.65 ID:tG6PaXps
これ健康食品にして放射脳と呼ばれる人々に売りつけたら大儲けできるんじゃね?
実際に効果が無くてもw
25 :
名無しのひみつ:2012/05/10(木) 21:00:21.89 ID:hCK9Qn94
この薬って副作用ってないの?
26 :
名無しのひみつ:2012/06/29(金) 05:13:37.67 ID:00nQZCTe
患者がガンで死ななくするだけなら誰にでもできる。
27 :
名無しのひみつ:2012/07/04(水) 00:25:20.60 ID:aNYMCh+c
【話題/飲料】NASAが開発した"宇宙ドリンク"に若返り効果、肌の自己修復力アップ [06/03]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1338691975/ 報告を今週、各メディアが報じた。果たしてSFのような夢物語なのか、それとも本当に
「若返りの泉」なのか。
このドリンクは「AS10」として知られ、本来は宇宙空間で任務中の飛行士を放射線による
ダメージから守るためにNASAが開発したものだが、このたび行われた実験で、地球上で
受けた紫外線によって老化した肌を若返らせる効果があることが判明したという。
ユタ大学(University of Utah)の研究チームが行った実験では、被験者180人に
AS10を4か月にわたり1日2杯ずつ飲んでもらったところ、紫外線による顔のしみは30%、
さらにしわについても17%の減少がみられた。米ニューヨーク市の日刊紙デーリー
・ニューズによれば、被験者の肌のデジタル解析で効果は確認された。
AS10にはクプアスやアサイ、アセロラ、ウチワサボテンの実、ヤマモモといったフルーツに
加え、緑茶やザクロジュースが含まれており、抗酸化作用が高いという。
実験に携わったアーロン・バースン博士はデイリー・ニューズに対し、「肌は体の中で
最初に紫外線にさらされる部位で、酸化ストレスに弱いことが分かっている。AS10を
飲むことにより、酸化ストレスの影響を受けた肌の素早い自己修復が可能になる」と述べた。
前年、米専門誌「Radiation Research(放射線研究)」に掲載された、AS10に含まれる
活性化合物に関するマウス実験では、高レベルの放射線にさらされたマウスにAS10を
与えたところ、250日後の生存率が80%に達し、AS10を与えられていないマウスの
同30%を大きく上回った。
28 :
名無しのひみつ:2012/07/04(水) 00:25:51.86 ID:aNYMCh+c
【天文】太陽で超巨大爆発「スーパーフレア」の可能性 京大が解析、通説に疑義
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1337444822/ 【研究】太陽でスーパーフレアが今後発生する可能性 地球に大きな被害も-京大
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1337219067/ グループは、過去最大級の太陽フレアの100〜1000倍のエネルギーを放出するものを「スーパーフレア」と定義。
米国の惑星探査衛星「ケプラー」が09年に観測した約8万3000個の恒星の明るさの変化に関するデータを解析し、
148個の恒星で365回のスーパーフレアがあったことを確認した。
これまで恒星のすぐ近くに高温の巨大なガス惑星(ホットジュピター)がなければスーパーフレアは起きないと考えられ、
太陽にはこうした惑星がないことから、スーパーフレアは起きないとされてきた。しかし、
今回確認した148個の恒星にはホットジュピターは存在せず、柴田教授は「太陽で全く起きないと言えなくなった」としている。
太陽フレアはしばしば観測され、エックス線が増加するため、地球に通信障害などの影響が出ることがある。
仮にスーパーフレアが起きれば大量の放射線や磁気嵐が地球上に降り注ぎ、
人体の被ばくや地球規模の停電など大きな影響が出る恐れがある。
【超巨大太陽爆発】 京大・柴田教授 「わずか数時間で、年間平均被曝量(2.4ミリシーベルト)の1000倍の放射線が降り注ぐ」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1337649397/ 太陽の表面では、しばしば中規模の爆発は起きている。爆発が起きると放射線やプラズマが飛び出し、
地球の電離層や磁場に影響を与える。中規模程度でも、1989年にはカナダのケベック州で600万人が9時間の大停電に遭った。
スーパーフレアはこの100倍から1000倍の規模だ。地球に壊滅的被害を与えると柴田教授は警告する。
「まず地球規模で停電が起きるでしょう。日本なら電車、病院など重要なライフラインが止まります。
原発も危険です。またわずか数時間で、年間平均被曝量(2.4ミリシーベルト)の1000倍の放射線が降り注ぎます。
オゾン層も深刻です。飛んできた放射線が地球を囲むオゾン層を全て破壊し、有害な紫外線が降り注ぐ。
太陽から地球めがけて高エネルギー電粒子線が放出され、地球を回る3000基の人工衛星が全て落ちてくることもあり得ます」
米国の研究者の中には「今年中にも太陽フレアが地球を襲う。米国での被害額は最初の1年間で1兆〜2兆ドル。
完全復旧には4〜10年」と予測する人もいる。
108 名前:名無しさん@12周年[sage] 投稿日:2012/05/22(火) 10:47:14.41 ID:qcoPbtr70
恐竜が滅んだのもカンブリア紀の大爆発もスーパーフレアの放射線だって説がある
382 名前:名無しさん@12周年[sage] 投稿日:2012/05/22(火) 12:22:17.58 ID:qcoPbtr70
うろ覚えだけど、癌になるのは鳥類以上じゃなかったか
爬虫類は細胞免疫がないので放射線浴びても癌にはならなかったんじゃないかなあ
391 名前:名無しさん@12周年[sage] 投稿日:2012/05/22(火) 12:25:31.70 ID:/8ZzsJ1E0
>>382 ガンにならない動物といえばサメは知ってる。まったくならないんではないんだろうけど
太陽が大放出した放射線により、恐竜や爬虫類以降はほぼ死滅、
鳥類は恐竜の子孫だと言われてるが、生き残れたのは羽毛に覆われてるから。
魚類は海水が放射線を遮ってるから安全圏。
問題は両生類、こいつらが特殊な進化の仕方をしたと思われる。
29 :
名無しのひみつ:2012/07/04(水) 00:26:54.59 ID:aNYMCh+c
【話題】 鹿児島県・屋久島で伐採された屋久杉に宇宙変動の跡、奈良時代の超新星爆発か・・・年輪を分析・名大グループ
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1338764191/ 鹿児島県・屋久島で伐採された樹齢1900年の屋久杉の年輪を分析した結果、
奈良時代後期の775年に宇宙で何らかの変動があったことが分かったと、
名古屋大太陽地球環境研究所の増田公明准教授らのグループが発表した。
超新星爆発か、太陽表面で巨大な爆発が起きた可能性があるという。
研究成果は3日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
研究グループは1956年に伐採された屋久杉を入手。750〜820年に該当する年輪を切り出し、
年代測定の手掛かりに使われる炭素14を抽出した。
炭素14の量は、超新星爆発や恒星表面の爆発(フレア)で発生する宇宙線の量によって変化する。
年輪の炭素14は、太陽の11年ごとの活動周期に応じて増減していたが、775年は20倍多く変化していた。
この急激な増加の原因を、超新星爆発と仮定すると、地球の比較的近くで爆発が起きたことになる。
太陽のフレアが原因とすると、通常の1000倍のエネルギーを放つ巨大な爆発(スーパーフレア)が起きた計算になるという。
【宇宙線物理学】8世紀、宇宙環境が大変動 宇宙線が前年比で過去3千年間では最大級の増加率で急増 屋久杉年輪に痕跡/名古屋大
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1338816583/ 奈良時代、宇宙環境に大変動があった―。
775年に地球外から飛来した宇宙線が前年比で過去3千年間では最大級の増加率で急増し、
原因が特定できないことを名古屋大・太陽地球環境研究所の増田公明准教授(宇宙線物理学)
らが明らかにし、3日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
樹齢約1900年の屋久杉に取り込まれた炭素濃度から分かった。
原因として(1)星が寿命を終える前に起こす「超新星爆発」でのガンマ線の大量放出
(2)太陽表面の超巨大爆発「スーパーフレア」による高エネルギー陽子の放出
―などが考えられるが、断定できないという。
30 :
名無しのひみつ:2012/07/04(水) 00:27:24.31 ID:aNYMCh+c
31 :
名無しのひみつ:2012/07/04(水) 00:28:42.39 ID:aNYMCh+c
32 :
名無しのひみつ:
【話題】マサチューセッツ工科大学(MIT)が示した長期間にわたる低線量被曝についての新しい見解「低線量の放射線被曝は有害ではない」
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1341449517/ http://agora-web.jp/archives/1467871.html マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学者たちによる新しい研究では、
米国政府が原子力事故の際に人々が避難すること決める指標について、
あまりにも保守的ではないかという考えを示している。
学術誌「環境と健康をめぐる知見」(Environmental Health Perspective) に発表されたベビン・エンゲルワード、
ジャクリーン・ヤンチが行った研究によれば、複数のねずみに5週間にわたって自然放射線の400倍の放射線照射をしたが、
DNAへの損傷は観察されなかった。
「これまでの放射能研究のほとんどすべては、対象に一回、短時間、放射能を浴びせるものでした。
それでは長期の条件下とは、まったく異なる生物学的な結果となってしまいます」と、MITの生物工学のエンゲルワード准教授は語る。
宇宙放射線や環境内の放射性物質から自然放射線は発生する。これらの発生源は平均して1年分の1人当たりで、0.3センチグレイになる。
「低線量の放射線への被曝は自然なことであり、生物に必要なことであろうとさえいう人もいます。
問題であるのは、どのくらいの量を超えたら私たちの健康に与える悪影響を心配する必要があるのかということです」とヤンチは語る。
これまでの研究では、今回の研究の総被曝量10.5センチグレイの放射線が、
一度にその量が照射された場合にDNAが損傷した例があった。
しかし今回の研究で研究者は、放射性ヨウ素を発生源にして5週間の期間にわたり分散して照射した。
放射性ヨウ素から発した放射線は、日本の原発事故で損傷した福島原発から拡散する放射線と似た状況となった。
5週間経過した後で、研究者は現在利用できる最も検査の精度の高い技術を利用して、
数種類のDNAの損傷を調べた。こうした損傷の型は主に2つに分けられる。
一つはDNAの基礎物質(ヌクレオチド)の構造が変化してしまうことと、DNAの2重ら線構造が壊れてしまうことだ。
両方の型において重要な変化は認められなかった。
DNAの損傷は自然放射線のレベルでも起こるもので、少なめに見積もっても一つの細胞に1日当たりおよそ1万回生じる。
損傷の大半はそれぞれの細胞内にあるDNAの修復システムによって回復される。
研究者らは、この研究における放射線の量では1細胞で1日当たり最大で更に12倍程度に損傷が生じたことを推測するが、
それらすべてが修復されたと見られる。
研究は5週間で終わったが、エンゲルワードはそれより長い実験期間でも同じ結果になると考えている。
「この実験で学んだのは、そもそも400倍のレベルの放射線ではそれほど細胞は損傷しないことで、
生物は有効なDNAの修復システムを持っているということです。私の推測では、ネズミにいつまでも400倍の放射線を浴びせても、
DNAにさほど重大な損傷を与えないでしょう」。
この研究には関わっていないボレアムは、「目下、すべての放射線が人間に悪いものであり、
わずかの放射線量でも積算され、がんのリスクが増えるかのように信じられています。
そしてそれが事実ではないという証拠が現在築き上げられています」と述べる。