【素材】繊維状炭素素材フラーレンナノウィスカーの超伝導化に成功 軽量でフレキシブルな超伝導素材の誕生に大きく前進―物材機構
フラーレンナノウィスカーの超伝導化に成功
軽量でフレキシブルな超伝導素材の誕生に大きく前進
NIMSは、フラーレンナノウィスカーの超伝導化に成功した。今回の研究により、糸状や
布状の『しなやかで軽い超伝導体』という、超伝導の新たな素材開発が可能になる。
概要
独立行政法人 物質・材料研究機構(理事長:潮田資勝、以下NIMS)は、フラー
レンナノウィスカーの超伝導化に成功した。フラーレンナノウィスカーは、ナノサイズのカー
ボン素材で、軽くて細長いファイバー形状をしている。従来の超伝導物質は、超伝導
転移温度の比較的高いものは主として金属間化合物やセラミックスであり、それらは
重量が大きく硬い材料が多かった。今回の研究により、糸状や布状の『しなやかで軽い
超伝導体』という、超伝導の新たな素材開発が可能になる。本研究成果は、ナノフロン
ティア材料グループの高野 義彦グループリーダー、竹屋 浩幸主席研究員、フラーレン
工学グループの宮澤 薫一グループリーダーらの共同研究によって得られた。
超伝導は、電気のエネルギーをロス無く輸送できるため、環境エネルギー問題解決の
切り札として期待されているが、これを軽量な炭素で実現させようと注目されているのが
フラーレンである。フラーレンC60とは、炭素原子がサッカーボール状に配列した炭素素材で
1985年に発見された。カリウムを少量添加すると超伝導になることが発見され、炭素が
材料であることから、『軽い超伝導体』として大いに期待されていた。しかし、これまで一般に
用いられている反応法では、フラーレン原料のうち超伝導になる割合が1日の処理で1%
以下ときわめて低いため、良質な超伝導体を得ることが難しかった。
今回の研究では、フラーレンから合成できるナノサイズの糸状物質であるフラーレンナノ
ウィスカーにカリウムを添加し、熱処理を施すことにより、超伝導を発現させることに世界で
初めて成功した。超伝導化しても、細長いファイバー状の構造を保っている。しかも、1日の
熱処理で試料のほぼ100%が超伝導になっていることが分かった。磁化測定結果より、
超伝導転移温度は約17Kであり、さらに、臨界電流密度は磁場中においても10^5A/cm2
以上と非常に高く、磁場の増加に伴い臨界電流密度の減少が少ない、優れた超伝導
素材であることが明らかになった。
高温超伝導体を始めMgB2など、超伝導転移温度の高い材料は硬くもろいものが
多く、電線など線状に加工するためには高度な技術が必要だったが、今回得られたフラー
レンナノウィスカー超伝導体は、最初から軽く細長いファイバー形状をしており、超伝導化
した後も細長いファイバー形状を保っているため、束ねて糸状、さらには布状など、今後、
多彩な形態の超伝導材料が生み出せるものと考えられ、軽くてフレキシブルな超伝導体の
実現に大きく前進した。
本研究成果は、文部科学省の科研費・特定領域研究(研究総括:谷垣勝己・東北
大学教授)の研究課題「炭素系化合物の物質探索」(研究代表者:高野 義彦)及び
「ノベルナノカーボンの開発と機能化」(サブテーマリーダー:宮澤 薫一)の一環として得ら
れた。2012年1月5日から物質・材料研究機構で行われる、特定領域研究会議で発表
する予定である。
http://www.nims.go.jp/news/press/2011/12/201112270/img2.jpg プレス資料中の図3.フラーレンナノウィスカー超伝導体の臨界電流密度(5K)
磁場の強さが変化しても臨界電流密度は一定を保つ範囲が広く、優れた超伝導特性を有する。
独立行政法人 物質・材料研究機構プレスリリース 2011.12.27
http://www.nims.go.jp/news/press/2011/12/p201112270.html 研究内容 1. フラーレンナノウィスカー
NIMS先端材料プロセスユニット フラーレン工学グループ
http://www.nims.go.jp/fullerene/research/research.html http://www.nims.go.jp/fullerene/research/model%20of%20C60NW1.jpg >>2辺りに続く
2 :
pureφ ★:2011/12/28(水) 16:28:34.76 ID:???
3 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 16:35:54.71 ID:DjSKiq8/
常温超伝導なの?
よく分からん記事だな
4 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 16:41:29.80 ID:l+zP3ION
カーボンは凄いんだな
5 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 16:50:55.70 ID:u7pXRk2E
強い?それって強いの?
6 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 16:52:12.16 ID:yZPWlRE5
原子力発電が完全に要らなくなるな
7 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 16:54:59.65 ID:WFdIaZrA
>>3 記事にもあるとおり、17ケルビン(-256度)だ
フラーレンC60にカリウムを加えると1%ほどが超伝導素材になるが、
今回それをほぼ100%超伝導素材にできる技術を開発したということ
パトレイバーのイングラムは超伝導コイルに蓄電してあるという設定だったなあ…
8 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 16:57:51.73 ID:alZYhy6L
ウィスカー
ビアード
マスタッシュ
9 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 17:02:40.08 ID:cb4ZvaDD
10 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 17:07:51.54 ID:MK1zvCpp
リニアに使えるな。
11 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 17:08:14.76 ID:AvmCTrWz
おい、コレってもしかしてすげーんじゃねぇのか?
12 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 17:09:28.45 ID:oWMGTyGA
17 Kじゃ金属あるし,炭素なぞ使い物にならんだろJK
13 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 17:13:01.01 ID:GsCr5cxn
これはすごい
送電は周辺装置の開発次第だが
大容量蓄電は目前じゃないか…
ひょっとしたらバッテリーも必要なくなるかもしれないな
14 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 17:15:30.07 ID:Nz4ajEMu
常温じゃねーのかよ。
17Kなら超電導化する金属あるだろ?
15 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 17:21:00.26 ID:edElAuuj
実用化は無理だろうが、こういう開発もやっぱり必要だよな
16 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 17:23:06.38 ID:DzYKNjpx
>>2 分からない。
NHKなら一般の人々向けに実用化の具体例を示して説明するべき。
要するに、その繊維素材でオナホを作ったら1秒でいい感じの温もりになるってこと?
逆に、チンポから熱を吸収して発電するリアル自家発電用オナホができるってこと?
17 :
名刺は切らしておりまして:2011/12/28(水) 17:28:18.94 ID:wYrkH1a7
温度が80k位に上がらないと使えない、ナノチューブでも可能性があるから、
今後は色々と元素を変えたりして高温のチューブを探す。
チューブの長手方向に元素がうまく並べば電流が流れやすい、
断面がクローバのようなチューブがあれば、長手方向に揃う。
グラフインでも元素が線形に並べば、超伝導になるかもしれない。
18 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 17:31:52.24 ID:X6tblIsF
常温なら凄いね
19 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 18:00:22.29 ID:HcVtiyzJ
常温で実用化されれば産業界のパラダイムシフトだな
17kじゃねぇ・・・
20 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 18:18:53.66 ID:Jf8T7wh0
液体窒素で超伝導に出来ないと維持費が高いんじゃなかったっけ
21 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 19:08:42.21 ID:S6DZtDf2
超電導も地道だのう
22 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 19:14:20.13 ID:cItsgDGu
常温かと思って一瞬夢を見てしまったw
常温で実現できたらそれこそ原発は不要になるんだがな
23 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 19:26:13.00 ID:86G9OfZN
発電所から家庭までの経路でどのぐらい損失してるの?
24 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 19:38:55.09 ID:RAOl4muz
>>23 概ね1/3〜2/3
常温でなくともある程度温度が低いものができれば冷却装置と組み合わせて使える。
c60を100%超伝導できた効率は半端ない。
25 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 19:48:02.47 ID:1NGP2JJr
送電ロスは5%ぐらいだろ
26 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 19:53:33.08 ID:wbCN5qfo
?!
・・・・・・
ウリが相談に乗ってやるニダよ、チョッパリ
27 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 20:11:34.05 ID:Aoy3/oGj
これは期待できるなあ。
超強力モーター
リニア
ガンダムも夢じゃないぞ
28 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 20:21:13.16 ID:hcVpavuE
フラーレンナノウィスカーって安定的に量産できるものなのか?
29 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 20:23:43.26 ID:GsCr5cxn
>>26 ああ ありがとう
1m当たり1000億円で売ってやるよ
円建てのCODな
30 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 20:44:51.86 ID:/1P+1hbl
有機系や炭素系の超伝導は転移温度を液体窒素温度より上に上げるのは無理だと思うな。
31 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 20:46:13.50 ID:hiImy+wS
素材の特性だけで常温超伝導を実現するのは無理。素材+αで常温超伝導の実現を模索すべき。
32 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 21:23:42.45 ID:rwrp6/BI
これ構造重量比のキツイ宇宙開発にとっては画期的な発明だよね。
地味に凄い。
33 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 21:29:52.49 ID:jfY7jUrg
フラーレンとかカーボンナノチューブとか、安全性はどうなん?
アスベストみたいに発ガン性あったりしないの?
34 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 21:45:14.25 ID:exSq61GQ
やはり21世紀は炭素だな
35 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 22:03:07.15 ID:k6NULjBK
常温核融合と常温超伝導はどうなったんだ?
36 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 22:35:14.73 ID:H4yvsb0F
軌道エレベーターのベンチャーはどうなったんだ?
37 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 22:39:01.82 ID:b6WHCUGs
軌道エレベーターのカーボンナノチューブはどうなったんだ?
大阪湾にでも出来たらなあ
38 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 22:50:32.78 ID:lQFpxqpB
超電導そろそろ100とか200とか景気のいいおんどが出てこないのかね
いつまでたっても一桁二桁じゃお寒い限りだ
39 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 23:34:53.06 ID:zdPbVo+s
>フラーレンナノウィスカー
深夜にやってるアニメのヒロインの名前みたいだな。
40 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 23:41:10.58 ID:l/XaIMYg
すげー
これで電線が銅じゃなく、電力損失も無くなるわけだから
発電所が減らせるわけだし、モーターなんて少ない電力で回すことも出来るわけだ。
早くコイ実用化!!
41 :
名無しのひみつ:2011/12/28(水) 23:48:54.48 ID:o/B8PfoH
常温核融合という「現象」は間違いなく確かにあるらしいんだけど、
それは純粋に自然科学研究として意味はあるけど、
実用利用できる大量のエネルギーを得るという意味ではまるで望みナッシング。
42 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 00:01:25.63 ID:RCWfihZI
金属よりも」軽いし柔らかい
なによりも炭素だから金属と違って資源問題がない
もし軌道エレベータ内に電線通すとしたらこの技術使わんとな
43 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 00:13:30.18 ID:jXyd/2P+
超伝導
44 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 01:06:07.65 ID:7Wz42r8O
半径の小さい粒子加速器がガチで作れそうだな
45 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 01:21:42.37 ID:RvFVYv01
その者、青き超伝導の衣をまといて、金色の野に降り立つべし
46 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 01:31:15.67 ID:EtJJ5lsZ
超伝導って、やるとしたら送電線を延々と冷蔵庫で冷やしまくるの?
それとも常温で電圧降下起こさない素材を見つけるまで頑張るの?
47 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 01:41:34.95 ID:uMFP+OJU
これで女の子にふられんってこと?
48 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 02:00:41.54 ID:JgG6jJKP
>>46 超電導送電ケーブルはもう実用化されてるみたい
住友電工とか
1キロだか2キロごとに冷却装置埋めるとかどっかで見た
49 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 02:03:07.92 ID:JgG6jJKP
50 :
46:2011/12/29(木) 02:11:53.57 ID:EtJJ5lsZ
結構大掛かりなんだなー、
でも冷却装置つけても超伝導の方がメリット出るって見込みなんだね。
51 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 02:13:53.01 ID:RCOlVz10
>>46 外殻と芯線があって、外殻の中を液体ヘリウムや液体窒素を流す
52 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 02:27:38.30 ID:Xg0RmGnV
超伝導って現実的にはエネルギーロス云々よりどんだけ高密度に電流流せるかで需要があるんだろ
いわゆる電線の省資源化
銅より抵抗値の少ない炭素繊維ができれば超伝導自体はどうでもいいって感じ
53 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 04:09:31.26 ID:4Yv/7fOi
>>52 それ重要だよね。
基本的には超伝導転移温度が高い物質ほど臨界電流密度が低くなる。
この傾向から考えると、常温超伝導体が見つかったとしても大電流を流す送電線ケーブルには使えないだろうと言われている。
常温超伝導体を使った電子素子などの使い道はあり、それだけでも革新的と言えるから十分大発見だけど。
54 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 06:04:07.87 ID:E6ByWv4O
確かに長距離大容量送電には向いてないかも
55 :
名無しのひみつ:2011/12/29(木) 23:59:27.18 ID:baI+06mz
フラーレンは結構安くなってきたにしてもかなり割高なイメージがある
56 :
名無しのひみつ:2011/12/31(土) 11:51:54.30 ID:hbrcz7Wh
age
57 :
名無しのひみつ:2012/01/03(火) 05:12:16.66 ID:BOjzr7SE
>>7 コイルってかキャパシタのイメージに近いのかね?
58 :
名無しのひみつ:2012/01/03(火) 20:25:44.02 ID:oZe7ZFRe
59 :
名無しのひみつ:2012/01/07(土) 10:07:34.17 ID:zKdcqFgw
>>57 まあ化学反応を伴わない点ではそうかもね。
電荷束縛用の電界が不要な点で大きく異なるけど。
コイルは、川につながったお堀と水門のイメージが適当じゃまいか。
60 :
名無しのひみつ:2012/02/07(火) 16:31:32.13 ID:OgWJv3fR
分子間力で結合しているから脆くて使い物にならない
プレスリリースの価値無し
61 :
名無しのひみつ:2012/02/07(火) 19:05:08.75 ID:c+jxRPNQ
〉〉60
プレスリリースなんていつもこんなもん。過大評価ばっかり。
この材料のTcはいくらなんだ?
62 :
名無しのひみつ:
横浜で超電導の実験が始まってなかったっけ?送電線は大阪で造ってたはず。