【技術】バークレー研究所、高容量リチウムイオン電池負極を開発。
1 :
◆EMP2/llDPmnz @透明な湖φ ★:
バークレー研究所が、従来比8倍のリチウムを吸蔵できる新型のリチウムイオン電池負極を設計
したとのこと。この負極は、1年以上にわたるテストと、何百回もの充放電サイクルの後にも高容量
性能を維持しているといいます。
高容量化の秘密は、負極のバインダーとして最適設計された導電性ポリマーにあります。シリコン
負極を用いたリチウムイオン電池は、充電時にシリコン微粒子の体積が3倍に膨張し、放電時に
収縮して元にもどるという性質があるため、このサイクルを繰り返してもシリコン同士の結合が損な
われないようにバインダーの設計を行ったのです。また、この新型負極は低コストな材料から作製
することができ、標準的なリチウムイオン電池の製造技術にも適合するとしています。
「高容量のリチウムイオン電池負極材料が常に抱えている課題は、電極がリチウムを吸蔵するとき
に起こる体積の膨張です」とバークレー研究所 環境エネルギー技術部門(EETD: Environmental
Energy Technologies Division)の Gao Liu氏は言います。
「現在のほとんどのリチウムイオン電池は負極材料にグラファイトを用いています。グラファイトは導
電性があり、グラフェン層の間にイオンを内包しても体積はわずかに増加するだけです。一方、シリ
コンはグラファイトの10倍を超えるイオン吸蔵能力があり、リチウムイオン吸蔵材料の中でも飛び抜
けて高容量ですが、満充電時には体積が3倍超も膨張してしまうのです」
この膨張によって、負極内部での電気的接触が急速に損なわれてしまうため、負極の導電性を維持
しつつシリコンを利用できる方法をみつける研究が進められてきました。これまでに多くのアプローチ
が提起されていますが、その中にはコストが高すぎるものもあります。
より安価なアプローチの一つとして、シリコン微粒子をフレキシブルなポリマーバインダーと混ぜ合わ
せるという方法があり、ここでは導電性を持たせるためにカーボンブラックの添加剤が使われてきま
した。しかし、残念ながらこの方法も、リチウムイオンを吸蔵・放出しながらシリコン微粒子が膨張収
縮を繰り返すうちに、添加剤のカーボンブラックが、押し出されていってしまいます。カーボンの添加
剤を使わなくてもそれ自体が導電性を持っているフレキシブルなバインダーが必要なのです。
「導電性ポリマーは、目新しいアイデアではありません」とLiu氏。「しかし、先行研究では、あまり良い
成果が上がっていませんでした。その理由は、リチウムイオン電池負極での苛酷な還元作用を持つ
環境が考慮されていなかったことにあると考えられます。還元環境によって、最も導電性の高いポリ
マーさえも絶縁体に変わってしまうのです」
例えば、高い導電性を示すポリマーであるPAN(ポリアニリン)は正の電荷を持っており、最初は導体
として働きますが、すぐに導電性を失ってしまいます。理想的な導電性ポリマーであれば、容易に電子
を捕捉することで、負極の還元環境下でも導電性を得るはずです。
>>2に続く
日本語ソース:SJN Blog 再生可能エネルギー最新情報
http://sustainablejapan.net/?p=559 原文ソース:BERKLEY LAB
http://newscenter.lbl.gov/news-releases/2011/09/23/better-li-ion-batteries/ ★依頼スレ@レス
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1313397998/181番より
>>1の続き
研究チームは、PFs候補材料のカギとなる電子的特性を特定するために、バークレー研究所 放射光
実験施設Advanced Light Source(ALS)の Wanli Yang氏の助言を得て、軟X線吸収分光法を使うこと
にしたといいます。これにはALSのビームライン8.0.1が用いられました。
「Gaoは、イオンと電子がどこに存在し、どこへ移動していくのかを知りたがっていました。軟X線分光
法を使えば、この種の重要な情報を正確に得ることができるんです」とYang氏。
PANの電子構造と比較すると、Yang氏が取得したPFsの吸収スペクトルは一目で分かるほど目立つも
のでした。PANとの違いが最も大きいのは、炭素と酸素が結合した官能基(カルボニル基)を内包して
いるPFsだったといいます。
「私たちは実験上の根拠を得ましたが、自分たちが観察しているものが何なのか、それがポリマーの
導電性とどう関連しているのかを理解するためには、第一原理による理論的説明が必要でした」と
Yang氏。彼は、バークレー研究所 材料科学部門(MSD: Materials Sciences Division)の Lin-Wang
Wang氏にも研究に参加するよう呼びかけました。
第一原理計算によるシミュレーションで明らかになったのは、リチウムイオンがまず最初にポリマーと
相互作用し、その後でシリコン微粒子と結合するということでした。リチウム原子がカルボニル基を通
じてポリマーに結び付くとき、リチウム原子の電子がポリマーに渡されます。このドーピングプロセスに
よって、ポリマーの導電性が著しく向上し、シリコン微粒子への電子とイオンの輸送が促されると考えら
れます。
その後、この新型負極は、米国立電子顕微鏡センター(NCEM: National Center for Electron Microscopy)
で評価され、シリコン微粒子が膨張収縮を繰り返してもポリマーのバインダー性能が低下しないことが
確認されています。
今回のリチウムイオン電池負極開発は、合成、分析、シミュレーションの3分野でそれぞれ最先端のツ
ールを保有しているEETD、ALS、MSDが協力することで成功したユニークな研究事例であるといえるで
しょう。
引用終わり
4 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 21:16:56.44 ID:BUbQoaBN
5 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 21:23:22.38 ID:OuFWtgfZ
時代遅れのリチウムイオン電池
6 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 21:23:40.35 ID:dnCTXH4l
7 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 21:24:41.01 ID:lboQSMpa
ブロッコリー?
8 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 21:28:47.67 ID:YoiUAJ+I
美空ひばりをバカにするな
9 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 21:33:10.70 ID:0+j4Nhva
バークレー研究所ってどのバークレー研究所だよ?
ローレンス・バークレー研究所?
10 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 21:54:46.55 ID:/TEQRkGD
つまり何だな、その文が長すぎて読む気がしない。
スレタイ1行で済むことなのに。
11 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 22:11:21.86 ID:5Y0FJ0Ag
ついこないだ昆布に含まれるアルギン酸塩でリチウムイオンバッテリーの容量が10倍にみたいなニュースなかったっけ
12 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 22:32:31.78 ID:kjC3+Yds
男の武器を使え。アルギニンを使うともっとキクかもしれん
13 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 22:33:38.84 ID:Kh1XyLYy
>>6 リチウム空気電池もいいけど、燃料電池が開発競争でコストが下げれば無敵じゃね
14 :
名無しのひみつ:2011/09/26(月) 23:04:48.48 ID:Bqk0Hop+
8倍程度の向上では生産・組立て・使用毎のロスが重なれば結局コストに合わない
向上代になってしまうんじゃないかと・・・・・・お節介ながら感じました。
15 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 00:43:16.24 ID:ILE68hM0
>バークレー研究所
おまいらも覚えてるだろ? ここの学食はどれも美味かったよな
16 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 01:32:06.38 ID:vyekYY/W
今年のノーベル賞
リチウム電池
ジョン・バニスタ・グッドイナフ
17 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 02:13:54.67 ID:vHwQmLmp
>>11 俺もそれを思い出したが見当たらない…
別の世界線の話じゃね?
18 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 05:58:50.81 ID:QQWloXkn
>>14 いやリチウムイオン電池で容量8倍にできれば、1回充電でガソリン車並みの航続距離の電気自動車作れるから、かなりインパクトあると思うよ。
負極だけ8倍にしてもしょうがないから正極も上げないと駄目だけど。
19 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 06:09:33.19 ID:b/YH2saH
やったあ!8倍も持つぞ!と思いきや
現実は1/8の大きさにしてコストカットしようになってしまうのが悲しい
20 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 06:32:37.76 ID:036Z9YSB
時代遅れの男になりたい
21 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 08:16:59.13 ID:S98KSK90
>>19 ケータイ/スマホなら各社どれだけ大きなバッテリー積むかで悩んでるから、現行と同じ容量まで小さくされることはないと思う
ただ、邪魔だから小さくしろって半分くらいまでは削られる可能性大
22 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 09:08:51.10 ID:Q1SQsI81
23 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 12:53:16.50 ID:fIuew61g
>>22 今回のと組み合わせるとよさげ
ただ、正極の高容量化が必須だね
24 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 13:11:07.86 ID:cZC+Vg3w
長いよ
25 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 13:13:07.07 ID:c7TcMlGI
君たち、スレタイと
>>1をよく読みたまえ。
負極だけが8倍に性能UPしたため、負極を改善できるだけだ。
で、電池の容量とかは従来どうり
26 :
名刺は切らしておりまして:2011/09/27(火) 19:52:50.37 ID:txBhL5pR
これは使えるのでは、電池の容量を3割は増やせる。
27 :
名無しのひみつ:2011/09/27(火) 22:03:19.11 ID:EGrbXVTG
実際のところリチウムイオン電池メーカーはどこも負極にシリコン使いたいと考えてる
28 :
名無しのひみつ:2011/09/28(水) 00:58:38.47 ID:WPKWp+md
29 :
名無しのひみつ:2011/09/28(水) 02:18:09.58 ID:Z91jsjfk
リチウムよりカルシウムイオン電池の方が良くないか?
カルシウムなら石灰岩に含まれているし石灰岩自体はどこの国でも取れる
実用化すればカントリーリスクが無い電池として使える
30 :
名無しのひみつ:2011/09/28(水) 22:58:39.01 ID:5CNjIB1q
>29
ナトリウムやマグネシウムだったら研究中だけどな
海水から無尽蔵にとれる
31 :
名無しのひみつ:2011/09/29(木) 23:16:52.81 ID:UWSohDSJ
プルトニュウム電池にすれば問題解決
32 :
名無しのひみつ:
>>31 放射性同位元素の崩壊熱を熱電変換して電気エネルギー取り出す電池は検討されてると思うよ。
ただし、もともと放射線が大量に飛んでる宇宙での活動用だけど。