Frittage (フリタージュ)
http://homepage2.nifty.com/cosmo-formalism/index.htm 新たなる神話
http://homepage2.nifty.com/cosmo-formalism/sakusaku/3_1.htm 1996年10月、あの広大な放射能汚染をもたらしたチェルノブイリの国から一人のロシア人研究者が日本を訪れた。
その年に北海道大学で開催された常温核融合国際会議、ICCF―6に参加するためである。
チェルノブイリから南へおよそ100km下ったところに、モスクワ、サンクトペテルブルクに次ぐロシア第三の都市
キエフがある。ここにあるキエフ・シェフチェンコ大学のV・I・ヴィソツキー博士が極東の地に赴いたのは他でもない。
封印されたあの事故の記憶をぬぐいさり、預言を成就する<最後の扉>を押し開くためである。
このICCF−6の席上でヴィソツキー博士は、モスクワ国立大学のコルニロバ博士、サモイレンコ博士らと連名で
一つの研究成果を公表した。それは微生物の培養菌が高レベル放射能の環境の中で元素転換反応を起こしている
という、およそ信じがたい内容であった。
ICCFに参加している世界各国の研究者は、そのほとんどが純粋に物理的な手法によって常温核融合の実現性
を追究している。その中においてヴィソツキー博士を代表とするキエフ・グループの研究発表は明らかに
異質なものであった。
しかし彼らにとって、このICCF―6での講演はほんの序章に過ぎなかったのである。
その後も彼らは高レベル放射能に対する微生物の代謝作用について研究を進め、実に目ざましい研究成果を
もたらしている。その最たるものが放射能を除去するという「微生物触媒転換体(Microbial Catalyst-Transmutator)」、
略してMCTと呼ばれるものである。
2003年のICCF―10においてキエフ・グループは、実際の原子炉から採取した高レベルの放射性廃棄物を、
MCTによって非放射化処理するという具体的な実験データを報告している。
しかしながらMCTは、放射能に対する耐性をそなえているだけではない。実に驚くべきことに、その蒸留水に
含まれている放射性元素を安定元素に転換する能力までもっているというのである。
MCTを添加された蒸留水のフラスコは25℃に保たれ、30日間にわたって含有元素の放射能が測定された。
するとMCTを加えていない蒸留水より低い放射能の元素がいくつか現れたのである。
その一つにバリウム140がある。実験開始から10日間が過ぎた頃からMCTを加えたフラスコ内のバリウム140
の放射能は次第に減衰を始め、30日後にはほとんど消滅してしまったのである。
Ba140+C12=Sm152+△E
それではどうしてこのような反応が生じたのだろうか。これは極限環境におかれている微生物が、カルシウムを
必要として同じアルカリ土類金属であるバリウムを吸収したのだが、放射性元素であるために炭素とフリタージュ
させることによって安定元素であるサマリウム152に転換したのだという。ちなみにサマリウムはカルシウムと
同じ2価の陽イオンで、イオン半径もほぼ等しい。
MCTとは、このような微生物の驚くべき代謝プロセスによって放射能を除去する元素転換装置であり、
すでにキエフ・グループでは高レベル放射性廃棄物を処理するMCT技術を開発しているという。
もしこれが世界的に実用化されれば、放射性廃棄物の処理や劣化ウラン弾による放射能汚染などにその威力
を発揮することだろう。