【エネルギー】有機薄膜太陽電池の効率よい作製法開発 分子研・米ロチェスター大

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1一般人φ ★
低価格の太陽光発電方式として期待されている有機薄膜太陽電池の効率よい作製法を、分子科学研究所と
米ロチェスター大学の研究グループが開発した。

有機薄膜太陽電池は現在、さまざまな有機半導体のドナー性材料とアクセプター性材料とでできた混合膜を
透明電極基板の上に真空蒸着して作る方法が主流になっている。しかし、この方法は、100ナノメートル
(1万分の1ミリメートル)以下の薄い膜しかつくれないことが弱点となっていた。

分子科学研究所の嘉治寿彦・助教らと米ロチェスター大学のタン教授らは、2種類の有機材料に加え、
透明電極基板に付着しないような液体分子を蒸発させる新しい方法で、4倍厚い薄膜を作ることに成功した。
この手法でさまざまな組み合わせの有機薄膜を作り、電流を計測したところ、これまでより3倍から40倍、
ものによっては3,000倍以上という劇的な向上が見られた。

有機薄膜太陽電池は、最も普及しているシリコン型太陽電池に比べ太陽光を電気に変換する効率は低いものの、
低価格で作製できる長所がある。ドナー性材料とアクセプター性材料を重ねた二層構造の有機薄膜太陽電池が
1986年にタン教授によって世界で初めて報告され、このドナー性材料とアクセプター性材料との混合層(共蒸着層)
を加えた三層構造の有機薄膜太陽電池が1991年に平本昌宏・分子科学研究所教授によって開発されるなど、
各国で研究が進んでいる。

今回開発した手法は、従来の真空蒸着法よりも結晶性の良い混合膜を簡単に作製することができるため、
より変換効率のよい低分子型有機薄膜太陽電池を実現することができる、と研究グループは言っている。

▽記事引用元 サイエンスポータル(2011年6月16日)
http://scienceportal.jp/news/daily/1106/1106161.html

▽分子科学研究所 プレスリリース
「有機薄膜太陽電池の光電流を向上できる手法を開発
真空蒸着法の改良によるドナー:アクセプター混合膜の結晶化 」
http://www.ims.ac.jp/topics/2011/110615.html

▽Advanced Materials
「Co-evaporant Induced Crystalline Donor: Acceptor Blends in Organic Solar Cells」
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/adma.201101305/abstract


2名無しのひみつ:2011/06/19(日) 23:23:13.46 ID:kqFSUyfA
今自然エネルギー利権が熱い。
原発より金が動くからな。
3名無しのひみつ:2011/06/19(日) 23:24:42.36 ID:h0hc9FUj
>3倍から40倍、 ものによっては3,000倍以上
劇的ってレベルじゃねーだろ、なんだそりゃ
4名無しのひみつ:2011/06/19(日) 23:47:59.54 ID:TtQa/rTU
有機なんちゃらって長持ちするもんなの?
それとも糞安い消耗品?
5名無しのひみつ:2011/06/19(日) 23:54:31.99 ID:OKkvgLtv
雨に当たると流されそうな
6名無しのひみつ:2011/06/20(月) 00:04:03.35 ID:vkzt+Egv
>>3
今までは開発予算が回らなかったか研究成果を発表できなかったかだろ
7名無しのひみつ:2011/06/20(月) 00:07:50.38 ID:cQtBQ5Oa
で、気になる変換効率は?
8名無しのひみつ:2011/06/20(月) 00:09:55.17 ID:hmrB7p/X
太陽光発電終了
6月20日(月)午前8時30分〜 NHK BSプレミアム コズミックフロント「迫りくる太陽の異変」 再放送
9名無しのひみつ:2011/06/20(月) 00:31:44.42 ID:HSK2p52C
>>7
現状は2.5%で10%を目指すんだって
10名無しのひみつ:2011/06/20(月) 00:34:07.03 ID:ZZrZeJHd
トーストにバターを塗って、トースターで焼くような感じで、
効率のよい太陽電池が出来るようになればいいね。
11名無しのひみつ:2011/06/20(月) 00:51:59.77 ID:H/ucuXM4
壁と屋根全部が太陽電池な家が東京電力の敷地にあるけど、あれが簡単に実現するなら面白いな
積雪地帯だと冬場は使い物にならないのがあれだけど
12名無しのひみつ:2011/06/20(月) 00:58:36.63 ID:7j860MTl

三菱化学は2012年夏をめどに印刷できる次世代太陽電池を商品化する。重さは
現在主流の太陽電池の10分の1でシート状にして折り曲げることも可能。自動車に
印刷すれば車体が太陽電池になるほか、発電する屋根や外壁、ロールカーテンなども
実現できる。今後、自動車メーカーなどと共同開発を進める。
次世代太陽電池は原料にシリコンではなく炭素や窒素を使う。「有機薄膜太陽電池」
と呼ばれ、厚さは数百ナノ(ナノは10億分の1)メートル。インクジェット方式で
曲面にも印刷できる。
東京大学との共同研究で光を電気に変える変換効率が9.2%とこの方式の電池では
世界最高水準を達成。15年には現在主流のシリコン系太陽電池並みの15%まで
高める。
自動車では電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHV)車の充電装置
への利用を見込む。車体に印刷すれば晴天時に2時間で10キロ走行できる電力が
得られるという。
三菱化学は国内工場で年3〜5メガ(メガは100万)ワット分の生産を始める。
EVに出力500ワットの太陽電池を印刷すると6千〜1万台分にあたる。2015年
には年30メガワット規模の量産を目指す。
同電池は炭素など安価な材料を使うため、シリコンを原料とする現在の太陽電池と
比べ将来の製造コストが10分の1になるとみられる。三菱化学は15年度に太陽電池
関連事業で200億円の売上高を目指す。


これは?
13名無しのひみつ:2011/06/20(月) 10:31:02.74 ID:Qb0TptpG
電流値は向上したけど、この手法だと高い電圧を出す材料は使えなかったってことか。
14名無しのひみつ:2011/06/20(月) 10:42:18.80 ID:ZqwLi2Rc
塗って作れる太陽電池
印刷のように大量生産、カーテンや衣服でも発電へ
2011年4月、三菱化学は、「次世代太陽電池」として実用化が待たれている「有機薄膜太陽電池」において、世界最高値となる9.2%のエネルギー変換効率を達成したと発表した。
同社の有機薄膜太陽電池の特徴は、印刷技術を利用して効率の高い生産ができること。これにより、近い将来、部屋の壁紙やカーテン、自動車のボディ、衣服などで太陽光発電ができるようになるかもしれない。
フィルム基板などに印刷して製造できる
2012年の実用化を目指す
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110614/220775/?P=1
15名無しのひみつ:2011/06/20(月) 10:46:20.47 ID:vz7JOL/g
>>14
数字だけ見るとこっちの方が圧倒的だな
16名無しのひみつ:2011/06/21(火) 13:18:41.81 ID:msGTGUyd
>>12
日本最高だな!

三菱は防衛産業の要!ガンバレ!
17名無しのひみつ:2011/06/21(火) 14:48:47.79 ID:Mx4FIh50
この分なら食べられる太陽電池の実現も近いな
18名無しのひみつ
こんな記事あったのか
基本特許になりそうだなぁ

つーか塗布型の溶媒にエーテル混ぜるだけじゃダメなのか